
今週から週の半分は,いま住んでいるところから地下鉄で2駅離れたところにある,CCDCというダンススタジオで制作することになった.これまで,大学内のホールでやっていたのだが,何でもレンタル料が高いらしい.
僕は大学が協賛してただで貸してくれているのかと思っていたのだが,さすが商売人,取るモノはちゃんと取っているようで,それに比べたらCCDCの方がずいぶん安いと.
CCDCは今回のディレクターでありダンサーでもあるDaniel Yeungが,かって所属していた古巣である.彼は大学を出てからここの事務として働いて,それからダンスを始めて今に至る,変わった経歴の持ち主だ.大学では西洋画を学んでいたとのこと.
また去年,このプロダクションの前振りとして,Daniel Yeung (Hong Kong) Kosei Sakamoto (Japan) Arifwaran Shaharuddin (Malaysia)と僕の4人で,小さな作品を作ってみたのだが,その時もここで稽古し,このスタジオの上のアパートに泊まっていた.
ビルの1階から4階までに大小7つのスタジオがあり,その上はアパートになっていて,幾つかレジデンス用の部屋が確保してある.
このとき僕は着いてそうそうにぎっくり腰になってしまい,まあダンサーではないから何とかなったものの,ひいひい言いながら6階の部屋までの階段を上り下りし,数日間針治療に通った.あのときは,実際香港だから何とかなったが,EUとかだったら何も出来ずに病院のベットで数週間過ごしたかも知れない.
日本では見たこともないような太くて長い鍼を,腰やおしりや太ももに数本ぶすぶすと打ち込まれ,結局1週間の内に4回ほど通ったら,何とか普通に動けるようになった.
聞けばもともと北京バレー専属の鍼灸師だったとかで,さすが恐るべし中国四千年の歴史,侮りがたし.