いやぁ,あっという間に終わってしまいました.YCAMでのpath公演.
僕にとっては,初のインタラクティブかつ即興的な照明作品ということで,最後の方の日々は無我夢中.また,内橋さんと僕がおっさんなだけで,あとはまだみんな若いもんだから,連日連夜みんなコンピューターに向かう向かう.おかげで毎晩それに引きずられるように仕事をしていた僕は青息吐息で,終わってからのこの3日間ほどはほぼ思考力ゼロ.
しかし,楽しかったです.
おおまかなシーン分けこそ最初にしたものの,その後はどのリハも本番も即興.しかも,初日前夜の通しリハを除いては,テンションが下がるからと内橋さんとUAさんのセッションはほとんどなし.システムチェックはしましたが,2回の本番ともほぼぶっつけです,はい.
2日間の内容も,僕の感じたところではまったく違う.どちらも面白かったけれどね.
自分で言うのも何ですが,印象に残る公演でした.
公演途中に,内橋さんが音を外に出さずに演奏し,光のパターンを作っていくシーンがあるのだけれど,その際2日ともUAさんは,舞台上で両手を広げて寝ころんでました.それがかなり自然で良かったのだけど,公演後に彼女から聞いたところによると,どうも本当に微睡んでしまいそうになったらしい.
「私って凄いところまで来たと思ったわ.400人の前で眠れるって思ったもん.」
という彼女のコメントが,かなり面白かったです.
もちろん2人のパフォーマンスも良くって,僕はついふらふらと,翌日に小倉のSOAPであった内橋さんのライヴにも出かけてしまいました.YCAMとはまた違ったライヴハウスでの演奏で,他のパフォーマーもなかなかの手練れで,脳味噌の凝りがほぐされた夜でした.