Dusseldorfで催されるAltstadtherbst kulturfestivalでの,Voyage公演.
この町では,去年もVoyageを公演している.同じ町で,同じパフォーマンスを2年続けて公演するなんて,たぶん初めてのことだ.作品を作った最初と,数年間ツアーを回った最後の締めに,同じ都市でというのは,あるけれど...
そして,面白いことに同じ都市でも,公演場所はずいぶん違う.去年は,ピナバウシュ・フェスに招かれて,Schauspielhausというかなり大きな劇場での公演.今回はテント.
テントといっても千人近く入る巨大なモノ.その横にはバーラウンジや小さなステージの付いたライヴのできるテントもあり,スタッフや僕らが休憩/食事をするグリーンルームもテント.その横に,シャワー・トイレと楽屋のコンテナが置いてある.
何せテントなので,扉を開けるとすぐ外で,日光が差し込んでくる.強風でバタバタはためいて,ぎいぎい鳴る.雨が降るとザアザアいう.
何ともすごい場所だが,祝祭的な雰囲気も溢れていて,かなりのことまで許せてしまう.フェスの名前も「秋の収穫祭」的な意味らしい.働いているスタッフも,ボランティアの若者が多くて,あまり頼りにはできないが,その楽しそうな様子はこちらにも伝わってくる.
こういう物凄いラフな場所で,緻密なパフォーマンスができれば,それはそれですごく良いと思うが,どうも僕は,ついつい場所に合わせて,まあこんなもんでいいかと思う心にひきずられそうになる.
いかんなぁ.