Paris_Theatre de la ville 2

昨日、Theatre de la villeでの初日が開けた.
日本を発ってから25日,ハノイも含めれば長かったような,あっという間だったような.1000人以上入る客席は満席,木曜の千秋楽までチケットは完売.5年ぶりの新作,多くの人が待っていたのでしょう.
此処の劇場は作りが変わっていて,いわゆるバルコニー(2階席や3階席)が無い.客席最前列から,急なスロープでブワァーと客席が迫り上がっている.なので,一番後ろに設けてある,照明のオペレーションテーブルまで上がるのは,毎回大変.
今回,一番厳しそうだったのは,音響担当のマークで,僕と同じくEaさんと組むのは初めてらしく,なかなか彼女の望む音が作れない.しかも基本は生演奏のドラム(ベトナムの伝統楽器の太鼓)で,端から見ていてもマイク等の調節が難しそう.おまけに,基本的にマークは音響屋さんと言うよりも,彼自身コンポーザーとしてやっているみたいで,ちょっと求められている資質とずれている気がする.
この作品のコンポーザーとしては,もう長いことEaさんと組んでいるSon君というベトナム人音楽家がいて,曲は全てベトナムで作られているし...マーク,とってもいいヤツなんだけどなぁ.
でも,最終的には何とか調整し,本番はうまく行っているところが多かった.僕は,もう少し低音が効いている方が好きだけれど.
照明も,カルロスとの二人三脚は,うまく行っている.ただちょっとまだキュー数が多いところがあって,変化がせわしないので,それをどう削るかが問題.
どうしても,シーンごとに分けて照明を作っていくと,その中でも変化を付けたくなるし,そのあたりはほとんどEaさんが練習中に次々と注文を付けてくるのだけれど,あとで繋いでみてみるとキューの割りが細かすぎることがある.でも彼女の希望なので,そうそう勝手に削るわけにも行かず,また僕らも,まだ操作に必死なところもあって,何となくおかしかったところは覚えているんだけど,何処をどうするというところまで整理できていない段階.
それでも,昨日の公演後は,お客さんの反応も上々.客席最後尾にいる僕らにも,十分舞台上の熱気は伝わってきたし,これからが楽しみな作品には仕上がってきたと思う.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です