Casares


2月13日
前日無事に,Malagaでの最終公演終了.
機材をパッキングの後,みんなで教会横のレストラン街へ繰り出すが,日曜夜とあってあまり活気はない.僕たちだけ盛り上がって,乾杯.
とにもかくにも無事全公演が終了.完成には至らなかったが,何度も作り直しているシーンのサウンドトラックを,またほぼアップデートできたのも大きな収穫.秋には,新しい音で公演できるはず.
そして,この朝には.ダンサーのユカ嬢と音響のM鍋氏と僕の三人で,レンタカーを借りてアンダルシアのドライブに出発.
実は今を去ること15年前の1991年にも,GranadaでのpH公演の後に,ダムのメンバーと同じようなルートを回っている.しかしその頃は好奇心満タンですごいハードスケジュールをこなし,結局バタバタとした印象だったので,今回は僕としてはもう少し気楽にのんびりこの辺りを回りたいところ.(前回はグラナダから出発し,南はモロッコのタンジェ,西はポルトガルのリスボン,そして最後に北はマドリッドに戻るという行程を,一週間でこなした.)
日程は4泊で,最終日はSevillaに戻って,翌日5時起きで空港へ.
とりあえず,白い村として有名なCasaresに向かう.
途中,「ナビは任して下さい」と豪語していたM鍋氏によって迷い込んだ,何処ともわからない姥捨て山,もといリタイア老人の楽園らしきリゾートで,錯乱したM鍋氏が着衣のまま2月の海に飛び込む(写真参照)という珍事があるが,あとは概ね順調.
Casaresuは,どのガイドブックにも載っているような有名な村になってしまったが,前回訪れた時は,本当に素朴な山中の小さな村だった記憶がある.
今回到着時は,村の入り口近い道の路肩には,縦列駐車の車が列をなし,観光バスもそれに混じり,本気で引き返そうかと相談したのだが,村の中に入ってしまえばそれほど観光客で溢れかえっているという状況じゃなかった.宿泊施設は2軒しかなく,安い方は前と同じ街の広場に面したバルの上階で,近所にある肉屋さんの経営.相変わらずまったく英語の通じないおばあさんが部屋の鍵を渡してくれるが,家業の肉屋はガラスケースだけ残して廃業していた.宿代は,一人一部屋借りて,トイレシャワー共同で,20ユーロ.
街の中は車とバイクとバルの数がずいぶん増えていたが,その佇まいはあまり変わらない.もっとも大きな変化といえば,頂上にある教会の廃墟が改修され始めていたことだろうか.
夜は,バルを何軒かハシゴした後,マラガのスーパーで買い込んだワインをがぶがぶ.

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