2月14日・15日
Casaresでの一泊のあと,Algecirasを通過してCadizへ.
モロッコに渡りたい,という気持ちもないではなかったが,スケジュールを考えると無理.なので,ひたすら走って午後のわりと早くに街に入り,駐車場と安宿も確保.前は,夜中過ぎに着いて,午前中には出発した街だった.それでも,町の古い佇まいが妙に印象に残っていて,今回はそれをなぞるようにゆっくり街中を歩いてみた.
昔から栄えていた港町というのは,独特の感じがある.特にスペインでは,北のLa CorunaやSan Sebastianが忘れられない.南と北ではずいぶん印象が違うけれど,Cadizも素晴らしい.
そして港町は,食べ物が美味しい!特に,このCadizの海沿いのわりと寂れた地区にある,たぶん超有名レストラン+バルで食べた「あさりのサフラン煮,溶き卵とほうれん草入り」は,今回最大の美味.新鮮な小魚のフライや貝類,エビなどももちろん美味しかったが,料理という意味では,これが一番美味しかった.
翌日は,わりと近場のSanlucar de Barramedaへ移動.
Cadiz周辺では,シェリー酒の産地であるJerez de La Fronteraが有名だが,Sanlucarはそのシェリー酒の中でもManzanillaという,特に有名なお酒の産地.Jerez周辺で採れるブドウで作られる,独特の製造法のワインをシェリーと呼び,その中でもSanlucar de Barrameda産のものをManzanillaと呼んで区別するらしい.
街中には,ボデガと呼ばれる,要するに造り酒屋の酒蔵が何軒もあり,見学できる.しかも海辺でシーフード.
しかし,目的地をここに決めたのは,それだけじゃない,「地球の歩き方」によると,近くにスペインいちの国立公園があり,この町からツアークルーズが出ている.夏季は朝と夕方の2便,冬季は朝のみ,ツアー行程3時間半,水辺の野鳥や湿地の生き物,スペインの野生動物見ほうだい出会いの旅!
これは行かねば,という意見がM鍋氏と一致して一路CadizからSanlucarへ向かうが,何だかなかなか着かない.どうやら,一度Sevilla近くまで北上してから,また海辺に南下した模様.
しかも,さすがに「地球の騙し方」.意気揚々とツアークルーズ申し込みのためビジターセンターに行くと,「次に船が出るのは土曜日です」とのこと...また,騙された.
仕方がないので,夜はマンサニーニャがぶ飲み,シーフードやけ食いバルはしご.ローシーズンで格安の雰囲気のあるリゾートホテル(ダブル47ユーロ・シングル31ユーロ)に帰り着く頃には,ベロベロ.あー美味しかった.
写真は,Cadizの南方情緒溢れる聖堂と引き潮の海岸,Sanlucarの酒蔵とかとか.