スペイン・ドライブの続きを書こうかと思っていたら,茨木のり子さんの訃報を知った.
数日前に,亡くなられたそうである.
面識は全くないが,茨城さんの詩集の一冊「自分の感受性くらい」は,もうずいぶんずいぶん前から,僕の本棚にある.ほとんど詩集のたぐいは持っていないのだけれど,茨城さんのこの本は,いつも本棚の前面に置かれている.
シンプルな言葉と表現で,何かを騙すようなところはひとつもない.
「左官屋」という詩が好きで,そして表題の「自分の感受性くらい」は,気持ちがぶすぶすした時に力になってくれる.
聞けば,孤独死というか,亡くなられて数日後に見つけられたとか.それも,茨城さんに関して言えば,凛とした生き様の延長だったような気もする.
ご冥福を,お祈りします.
ゴクロウサマでした.
茨木のり子さん逝去
図書館のいつもの席で知りましたヤフーニュースでの訃報に、急いで地下の書庫に行き、やっと目にした白いカバーの「茨木のり子詩集」4冊と「倚りかからず」を少し気持ちを高ぶらせながら手に取りました。
『歯切れ良い平易な言葉で、幅広い読者をつかんだ詩人の茨木のり子(いばらぎ・のりこ、本名三浦のり子=みうら・のりこ)さんが19日午後、東京都西東京市東伏見の自宅で死去しているのが発見された。79歳。死因は不明』(2006.2.20 共同)…