Sulayman Al-Bassam Thaetre

3月19日:
Sulayman Al-Bassam Thaetreの「Kalila Wa Dimna or The Mirror for Princes」をスタジオ21で観る.
ちょうどRCスペインツアーの時に,イスラム教入門みたいな本を読んでいて,ムハンマド(マホメット)の事やアッパース革命の時代背景,それにクルアーン(コーラン)が何より詩/言葉の芸術として傑出したものである,というような予備知識があったので,ようやっとついて行けた感じ.
「言葉」が強い力を持っていた/いる,状況での話しなわけです.
久々に観た演劇で,しかも台詞は英語で日本語字幕.結構言葉が多くて,それが字幕では簡略化されている上に,速いテンポで変わっていく.それをまあ,半分以下ながら聴き取りつつ,できるだけ字幕もフォローし,舞台上も観つつ,という忙しい状況.それでも楽しめたし,何となくわかったような...
どんな優れた「何か」でも,それが権力を生み出して継承していくうちに,腐ってくるものだということかな.そしてそれは,いつも意外なところから打ち壊されていく.
それにしても,ムハンマドもキリストも,もっと言えばモーセもアブラハムも同根.世界地図の上では,小指の先ほどのところでの時間差での内輪もめ.それがこんなに世界を巻き込んで,僕らまで付き合わされるなんて,本当にバカみたいだ.つくづく無宗教で良かったと,こればかりは日本で生まれたことを,とてもありがたく思う.(でも本当は,思うばかりではなくて,その利点を生かして何かをやらなければいけないわけだ.)

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