Glasgow

5月12日.
今日・明日と,スコットランドのGlasgowで,ダムのVoyage公演.会場は,TRAMWAY.
遥か昔,もう15年も前に,pHの公演で訪れた事がある.使われなくなったトラムの車庫を使ったアートセンターで,地域社会とも密接に繋がっている施設という感じ.僕らが仕込みをしている間も,劇場以外のところは稼働していて,カフェや庭に,乳幼児とその保護者や,老人の姿も多い.聞くところによると,この街は一時すごく荒れていて,うかうか外を歩いてもいられない時期があったとかで,そういう状況からの避難所としての機能も,このアートセンターは持っているのかもしれない.
でも,今は,別段それほど危なそうな感じもしないけれど...(あまり町中に行っていないので,断言はできない.)
元々車庫(とたぶん電車のメンテナンスやひょっとしたら作ってもいたのかも...)だっただけあって,劇場の床は丈夫なコンクリートで,最終的にはそこに木製パネルを敷き詰めて舞台にする.また天井も,キャットウォークは何本か通っているけれど,バトンは昇降しない.
こういう,リノベーションした施設にはよくある不自由さだけれど,それをカバーするために写真のような作業車が導入されている.それがむちゃくちゃ便利,というほどではないのだけれど,古い建物を全部ぶっ壊して建て替えることを考えれば,ほんのわずかな投資で,それなりに十分な作業性を確保している.
15年前は,それこそまだぼろぼろの建物で,そこをコツコツ手作業で直しながら場所も組織も作り上げている感じだったし,それがずいぶんと綺麗になってきれいすぎるほどの施設になった今も,基本的な感覚というか,自分たちでこの場所を丸ごと作って動かしているんだというような,自立した独立心というようなものを感じる場所です.

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