Entrance fee

10月26日27日29日:
やっと,Singaporeに到着.Bucharestを出てから20時間強.
話は前後するが,27日に無事にBucharest公演終了.
今回の舞台は,少し角度が付いている上に床が地絣敷き.地絣というのは,簡単に言えば床を被う大きな一枚布.歌舞伎の道具から来ていると思うが,日本舞踊などでも使うし,たぶん舞踏でもよく使う.Bucharestの劇場が用意した地絣は,中国の劇団が持ってきたものだといっていたから,京劇がルーツかも知れない.
monochromeのメンバーは,全員地絣初体験という事で,ずいぶん大変だったようだ.おまけに,地の床がとても状態が悪く,ある程度は養生してもらったもののデコボコがとれず,痛いし踊りにくいしという状態だった.
でも,公演自体は悪くなかった.ダンサーの皆さんゴクロウサマ.そして在ルーマニア日本大使館の方々,とてもお世話になりました.ありがとうございました.
ただ一つ残念なのは,すべて終わったあとから,今公演が無料だったと聞いた事.直前に聞いても有料にするのは無理だったかも知れないけれど,大使館の方と話はできたはず.
僕は,無料公演というのは絶対に納得できない.確かに,もともとかかる予算と入場収入では,到底つり合わないし,助成や援助がなければ作品の制作も難しい.それにお国柄というのもあって,インドなどでは劇場公演は基本的に無料だと聞いた事もある.
それでも,僕はいくばくかの入場料と自分の時間を対価に,会場に足を運んで作品を観に来てくれた人と関係を持ちたい.もちろん僕だって,「招待」で劇場に入る事もあるけれど,できるだけ料金を払う事にしている.だって,面白くなかった時に,ちゃんと文句言えないじゃん.それに,ただだといい加減に観る,という事もあり得ると思ってる.もちろん,みんなそうだというわけじゃないけれど...
ルーマニアの人が納得できる額でいいから,入場収入を取ってほしかったなぁ.
さあ,ではこれからタイ経由で大阪へ.

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