Bucharestでの公演は無事成功.
ただいま,帰途途中のFrankfurt.節約予算のフライトなので,なんと帰り着くまで36時間ほどかかる...
Bucharest-Frankfurt-Singapore-Bangkok-大阪.途中,ここで6時間,Singaporeで3時間のトランジット.
ちなみに,昨日27日から30日まで,京都芸術センターで「きりしとほろ上人伝」という,狂言師やら文楽の方やらが京都市だかの企画で集まって作ったパフォーマンスが上演されているのですが,その美術をキュピキュピの石橋君がやっていて,僕もLED照明のプログラムでちょこっと参加しています.といっても,まだ完成作を観ていませんが...
なので,30日には観劇予定.朝に帰り着いて夜には芸術センターへ.
ああ,ホットスポットの時間が切れる.では,今度はSingaporeからかな.
Entrance fee
10月26日27日29日:
やっと,Singaporeに到着.Bucharestを出てから20時間強.
話は前後するが,27日に無事にBucharest公演終了.
今回の舞台は,少し角度が付いている上に床が地絣敷き.地絣というのは,簡単に言えば床を被う大きな一枚布.歌舞伎の道具から来ていると思うが,日本舞踊などでも使うし,たぶん舞踏でもよく使う.Bucharestの劇場が用意した地絣は,中国の劇団が持ってきたものだといっていたから,京劇がルーツかも知れない.
monochromeのメンバーは,全員地絣初体験という事で,ずいぶん大変だったようだ.おまけに,地の床がとても状態が悪く,ある程度は養生してもらったもののデコボコがとれず,痛いし踊りにくいしという状態だった.
でも,公演自体は悪くなかった.ダンサーの皆さんゴクロウサマ.そして在ルーマニア日本大使館の方々,とてもお世話になりました.ありがとうございました.
ただ一つ残念なのは,すべて終わったあとから,今公演が無料だったと聞いた事.直前に聞いても有料にするのは無理だったかも知れないけれど,大使館の方と話はできたはず.
僕は,無料公演というのは絶対に納得できない.確かに,もともとかかる予算と入場収入では,到底つり合わないし,助成や援助がなければ作品の制作も難しい.それにお国柄というのもあって,インドなどでは劇場公演は基本的に無料だと聞いた事もある.
それでも,僕はいくばくかの入場料と自分の時間を対価に,会場に足を運んで作品を観に来てくれた人と関係を持ちたい.もちろん僕だって,「招待」で劇場に入る事もあるけれど,できるだけ料金を払う事にしている.だって,面白くなかった時に,ちゃんと文句言えないじゃん.それに,ただだといい加減に観る,という事もあり得ると思ってる.もちろん,みんなそうだというわけじゃないけれど...
ルーマニアの人が納得できる額でいいから,入場収入を取ってほしかったなぁ.
さあ,ではこれからタイ経由で大阪へ.