Water of the house project

12月15日(金):
京都芸術センターで,モノクロームサーカスの「水の家」 projectを観る.
もちろん,一緒にRefined Colorsをやっているからという贔屓目はあると思うが,かなり良かった.
モノクロームサーカス(以下MCと表記)の作品は,実はそんなにたくさん観ていない,記憶に残っている限りでは,「収穫祭」を黒谷でやっているのに遊びに行った事があって,次は芸術センターでの「大収穫祭」,そしてRefined Colorsの最初の打ち合わせに行った,カフェ・アンデパンダンでの公演くらいだと思う.
それから思うと今回の作品群は,良い意味で,ずいぶんと様変わりしたダンス作品になっている.
もともと,なぜRefined Colorsを,MCのディレクターである坂本君と作ろうと思ったかというと,「大収穫祭」を観た時に,彼の作品に対する柔軟性とでもいうべきものに,魅かれたからである.
僕の勝手な印象で書くと,ダンスの人は,「してはいけない/できない」とでも言うべき事を結構抱え込んでいて,その「いけない」を,わざわざ自分で設定しておきながら,再度自分で壊そうとしているような所がある.でもそれは,自分で勝手に,「してはいけない」と思い込んだモノなのだ.
モノクロームサーカス/坂本氏には,そういう自己規制が,あまり無いように見えた.なので,ずいぶんテクニカル寄りな,僕の発想から始まる作品の構想にも,答えてくれるんじゃないかと思ったわけです.
今日観た,「水の家」 projectのどこが良かったかというと,時間に関しても,その自己規制を取り払った自由さがあって,「好きなように作って,出来た時間が作品の時間」という,まあ当たり前といえばそうなのだが,その確信の上に実在する事になった,「凛々しさ」を感じる作品群だった.
必要な時間だけ切り取って編集されたようなダンスは,ある種のストイシズムに溢れていて,それがこのプロジェクトの魅力に繋がっている.
もし,明日時間のある人は,ぜひ行って観てみて下さい.
■日時
12月
 15日(金) 19:30 (A)
 16日(土) 14:00 (B)  18:00 (A)
 17日(日) 14:00 (B)
■会場 京都芸術センター・フリースペース
■出演者
「水の家」 
  演出・振付:坂本公成, 振付・ダンス:森裕子+森川弘和
「怪物」 
  演出・振付:坂本公成, 振付・ダンス:佐伯有香, 音響:真鍋大度
「最後の微笑」 
  演出・振付:坂本公成+ディディエ・テロン, 音響:真鍋大度
  振付・ダンス:
   森裕子+佐伯有香+荻野ちよ+森川弘和(A)
   森裕子+佐伯有香+荻野ちよ+合田有紀(B)
          

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