Fever again

Fever
娘が熱を出したので,忘年会は軒並みキャンセル.
折しも,王子動物園に大熊猫を見に行こうと約束していた,その前日の事.
娘は保育園では,チューリップ組のパンダさんである.
なんじゃそりゃ?と初めて聞いた時には思ったものだが,子供と一緒に暮らしてみて初めて納得,乳児・幼児は字が読めない.「そんなこと当たり前じゃん」と思う向きもあろうが,理屈ではわかっていても,これは案外大変なんである.保育園には,当然うじゃうじゃと同じ年頃の子供達がいて,彼/彼女等はおんなじような服や寝巻きやタオルやその他持ち物を持っている.保母・保父さんは名前が読めるが,子供達には類似品の中から自分の物を見つけ出す「タグ」が必要なんである.
その為の動物マークは,親が任意で早い者勝ちで選ぶわけだが,娘の場合はそれがパンダ.
そんなどうでもいいようなアイコンだが,人の幼児期の刷り込みの強さは何だか凄くて,娘はパンダに目がない.とにかく,無条件のパンダ・ファン.熊も好きだがパンダは特別.象も好きだがパンダは特別.キリンも好きだが...
そんなにパンダが好きになって,将来の生活に支障はないのかと,少し心配になる...(嘘)
子供が産まれると,自分の過去を追体験できる.
まったくもって記憶の底に埋もれていたような事柄が,時系列に関わりなくポッカリと浮かび上がってくる.
全裸のような剥き出しの悔しさや,底抜けの喜びが,その時の強力な印象と共に浮かび上がる.
どうして忘れていたのだろう,と思うような強い感情が,後々の日々の雑事に埋もれているのだ.
彼女の毎日は,何故?の連続である.
写真は,熱でぼぅとしている彼女.
ちなみに,娘は大の写真嫌いである.知人に,このブログに載せている写真の彼女は,いつも難しい顔をしているといわれたが,別に娘が笑わないわけではない,カメラを向けられるのが,恥ずかしいんだか,嬉しくないんだか,何だかそういう感情があるのだ.

2 Replies to “Fever again”

  1. 私の保育園時代のアイコンはアヒルだったことを思い出しました。
    確かに子供を見ていると、自分の子供の時をものすごくたくさん思い出します。
    思い出すうちに、どうしてあんな理不尽なことを我慢できたのか、自分でも不思議なことがあるのですが、子供を見ていると適応力や理解力が尋常でないことに感心します。

  2. 私の幼稚園時代の自分のマークは、雨傘でした。
    皆がわーきゃーとギャル並に騒ぐのを横目に、残りモンを手にするようなちびっこでした。

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