“lost” creation

Sosui
めずらしく京都で制作中.そして,なかなかに規則正しい生活.
短いパフォーマンス作品を,Monochrome Circusの二人と創っているのだが,まだ公演予定はない.こういう作り方も初めてなのだが,とにかく彼らも僕も4月中に時間があって,練習場所も確保されており,少し暖めていたイメージも持っていたので,何処でいつ公演するかというのは創ってから探すことにして,基本的な構造を組み立てはじめた.
おかげで,午前中は自宅で事務仕事や図面作業をして,午後は京都芸術センターへ通う毎日.しかも土日は作業は休みで,彼らはワークショップ・フェスティバル,僕は土曜は別の作業で日曜は子供の世話.
いやいや,先だってのシンガポールのように,通常はどこかで滞在制作というのが多いので,制作となると2週間なり3週間なり,ほぼスタジオ/劇場に籠もって集中するということになる.それは,どちらかというと非日常の時間なのだけれど,今回はその時間が日常の中に流れ込んできて,気がつけばそれは大学生の頃の生活のようでもある.午前中が一般教養で,午後は制作みたいな...
ちなみに,それじゃあいつもは京都にいる時は何をしているのかというと,こちらも制作には違いないのだけれど,図面や企画書制作,メールでの打ち合わせなどと,ひたすらコンピューターの前に座っているのだった.
作品のタイトルは,まだ仮題だけど「lost」.12灯のLED照明と,中古を譲ってもらったスタジオモニター用スピーカー1セット,それにダンサー独りの作品.5m四方以上の踊れる空間があれば,あとは家庭用の壁コン1個から取れる電力だけでOK.ギャラリーなんかでまわりが白い空間ならかなり強力な公演ができると思うが,別に床も壁も白くなくても上演可能な作品になってきている.
ところで写真は,近くの疎水を観光シーズンだけ運行している十石舟に乗った時のもの.桜の季節とも相まって,なかなか侮りがたい.花筏も美しく,普段とは違う目線で見たご近所の風景は,とても新鮮に映った.
端的に言えば子供へのサービスの一環として,観光客に交じって乗った訳だが,改めて普段何百何千回と見ている景色の中に,どれほど見えていないものがあるかを実感.なかなかのお勧め.できれば一人ではなく,誰かと一緒に乗るのが楽しかろうと思います.

3 Replies to ““lost” creation”

  1. >ろばさん:
    何か,生まれ育った町なんですが,この頃どんどん特別に京都が好きになってます.わりと世界のいろんな町をみて,その中でもけっこう好きかも.
    >しろたまさん:
    たべましょう,たべましょう.わりと何処にでもあるメニューだけど,潔くって奥が深くて,けっこう好きです.
    ちなみに,制作の件は何とかなったと,お伝え下さい.
    では,また5月に.

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