もう何日目だか判然としない,蒸し蒸し泥デロ搬入.
しっかしまあ,英語の通じない事.いや,別に中国人が,英語を話せなくてはいかん,といういわれはないのだが,しかしお互い相手の言葉が話せないのに,どうやってコミュニケートすればいいのやら.
それはさておき,日々工事現場みたいなところで,作品の組み立てをしているわけだが,いろいろと呆れる事,感心する事多し.さすが中国四千年の歴史,侮りがたし.
昨日一番感心したのは,最初の写真の鳶職人.まだ十代でも通じそうな若者で,作品の構造を固定するワイアーの仕込みを頼んだら気軽に引き受けてくれた.何処から張ろうかと訊くので(身振り手振りで),できたらあそこからがいいなぁでも無理かなと,10mほど上の梁を指さすと,「あいよっ」と消えて行った.で,数分後にはひょいひょいとその梁の上を歩いて行って,両手を放して普通に立ってこっちにワイアーの端を投げてくれた.命綱もセーフティネットもない,ちょいと散歩に行くような気軽さである.
美術館の表に仮設されている,分館のような展示スペースも凄い.2枚目の写真の構造が出来上がるまで,ほぼ4日.建築足場とプラスティク製の布の構造で,天井部や床のパーツを除けばほぼ2日で,何にもない空き地にこれだけのモノが立ち上がった.けっこう強い夕立なんかにも耐えて,どんどん建築物らしくなっていく.
3枚目は,夜中近くに唯一開いていた食べ物屋にて.ひどくお腹が空いていたので,3人で行ったにしては頼み過ぎ.しゃぶしゃぶ屋さんみたいなところで,いろんな具をこまごま頼んで楽しむ.茸の盛り合わせは,初めて見るモノもあって(ひょっとしたら,知ってる茸が巨大化しただけのものかもしれないが...),興味は尽きず美味しくいただく.