Chiang Mai大学内人文学部のHumanities theaterでの,Refined Colors公演を無事に終了.
Humanities theaterという名前の場所なので,いちおう劇場のように聞こえるが,実はただの講義室.普通の教室より,ただ少しでかいだけで,天井にバトンやグリッドがあるわけではなく,スタッフといえば管理のおじさんのみで,セットアップは全て学生有志の手による.
オーガナイズしてくれたのは,日本/東京での公演経験もある,女優で大学の先生でもあるKopさんと生徒のBuhm君,それに舞台学科で経験豊富なAppさんとその友人関係一同.音響のみレンタルで業者が入ったが,舞台の床から天井トラス,何枚か建て込んだ壁面パネルまで,全て学生の手で設置される.
僕たちが到着した当時は,前にも書いたが床材のロールが長過ぎて搬入できず,一階のエントランスでぶった切っている所だったので,かなり先行きを心配したのだが,それからのスタッフの頑張りが凄かった.床材のロールが上がらないぐらいだから,天井トラスはどうするのだろうと思っていたのだが,階段ホール8階にウインチを仕込んで,全て吊り上げて搬入,しかも学生がいる時間は危ないからと,深夜に行ったらしい.おかげで,翌日の午後には床とトラスの設置が済み,次はみんなでホール前の空間で,正面壁を製作していた.他にも,近くのショッピングモール内に,チケット販売ブースを設けたり,雑誌等にプロモーションをかけてくれたりと,多くの学生が手伝ってくれたらしい.
その甲斐あって,2日間3回公演の合計入場者数は,なかなか良かった.それに,2日目2回目の昼公演は,オーガナイザーのKopさんの尽力で,HIV孤児自立支援組織 BAN ROM SAIの子供達や聾唖学校の生徒さん,それに大学の舞台学科の生徒たちが来てくれた.そのほとんどが,おそらくコンテンポラリー・ダンスを観るのは初体験.公演後のアフタートークで,聾唖学校の娘さんが,物凄くいっぱい手話で喋ってくれたのだが,手話ータイ語ー英語と変換されてきた言葉はどうも簡略化され過ぎているような気がして,少々不満が残る.
でも,BAN ROM SAIの子供達やスタッフの方と知り合えたのは,とても良かった.BAN ROM SAIの活動は,サイトをみてもらえばよく解ると思うのだが,
http://www.banromsai.jp/info.html
僕がとても魅かれたのは,子供達の自立のためにと同じ敷地内に独立して建てられた3棟のゲストハウスとプール!
http://www.banromsai.jp/guesthouse.html
あいにく,曇りの夜に案内してもらったのだけれど,空港から15分とは思えないような森の中に,独立して3棟のゲストハウスとオープンエアーのダイニングスペースが有り,晴れた日には間違いなく星空が絶景.しかもサウナルームまで完備されて,その全てがきちんと気持ち良く保たれて,宿泊費は日本で考えると格安.いやもう,本気で僕がツアーをオーガナイズしようかと思いました.Chiang Mai自体,今まで訪れた土地の中では好感度高いのですが,その中でも最高のロケーション.3家族は一緒に泊まれるので,どなたかアジア旅行を計画中の方,是非一緒にChiang Maiに行きましょう.
そして,19日(月)は待望のオフ.午前中は迫り来る「true」と1月のEaさんのツアーの対応に追われるが,午後からはMacBookを無理やり閉じて街に.
まずはムスリム・エリアで,Singaporeで食べたラクサにそっくりの,ココナッツミルク味のピリ辛麺を頂いた後,Kopお勧めのデープなタイマッサー屋に出陣.観光客がたどり着ける可能性ゼロみたいな,地元民相手のマッサーは,竹で編まれたハーフ・オープンエアーな空間で,百戦錬磨のタイのオバチャン・マスターが,自身の全体重をかけて僕の体中の筋肉とツボを刺激してくれる.望めるなら,毎日はきついけれど1週間に1回は通いたい,僕のマッサージ人生の中でも「ベスト」と言っても過言ではない,深〜いマッサー屋さんでした.しかも,2時間ごりごりオバチャンの技を尽くしてもらって,料金は200バーツ,約700円なり.
やめられません...
写真は,Humanities theaterの変遷と,素晴らしいタイマッサー屋さん外観.そして,暗闇の中のBAN ROM SAIのプール.