「true」金沢・横浜が終わってから,ずっと図面を描いている.1月からのEa Solaアメリカツアー.
かなりコンディションの違う劇場7ヶ所での公演なので,一つずつ細かな打ち合わせをしなければいけないのだけれど,もういまはクリスマス.その前,僕が金沢に出かける前は,感謝祭だったのだあの国は.
余裕のある暮らしは,出来た方がいいと思うけれど,休んでばっかしじゃん.しかもねぇ,決まったルールには厳しい.公演の一月前には,確定図面が必要,というのはまあもっともだけれど,感謝祭だ,クリスマス休暇だというのは,こっちの知ったこっちゃないのに,休みの前には図面が出ていないと困るというところ多し.
ちみんとこの国のルールが全世界共通だと,なぜ思う...僕は別に,感謝祭もクリスマスも,関係ないぞ!
ぎりぎりまで描けなかった僕が悪いんですけれど.
横浜が終わってから,めずらしく作品の評判が気になって,ネットで「true」を検索してしまう.公演後に集まったアンケートが,少なかったせいだろうか.
そういえば,昔は公演後の感想を,ネットで探すなんて出来なかったのだねぇ.「S/N」を公演していた頃にブログがあったら,果たしてそれは公演を続ける力になったんだろうか?
ヒトはよほどの事がない限り,作品を全否定するような意見を書かない,普通は...
それはたぶん,パフォーマンスを観に劇場に出かける,という行為自体で,大きな選択が行われているせいだろう.否定的な意見があったとしてもたいていは,「あまり心に響かなかった」,というようなコメント程度.観に来る時点で,みんな舞台作品に,何がしかの思い入れがあるのですよ.
そういうのを超えて,その人の存在の基礎みたいな所に触れる作品,というのは,自分がどういう状況にあれば作りえるのだろうと,めずらしくまじめに考えてしまう.普段,劇場に足を運ばないような人達までが観に来てくれる,というような状況は,作品次第では訪れるのだろうか?
そもそも,舞台を観に出かけるというのが,かなり特殊な状況という現状は,いつから始まったんだろう?昔のヒトは,少なくとも1年に1度か2度は,祭事の際に舞台作品を観ていたのじゃないだろうか.
そこで自分の感覚や存在を見つめ直す,という行為があるとすれば,「true」も良い線いってると思うのだけれどなぁ.