Various places

NYでのtrue公演は,無事に終了.
10日間のアップデート期間があったが故に,かえってパフォーマーには,ぎりぎりまでの変更で,過度な負担を本番でかけてしまったと思うけれど,公演自体はよくできたと思う.
経済は大変な状況で,しかもオバマ氏の大統領選出など,劇場に足を運んでるどころじゃないようなエキサイティングな時期だったのに,回を重ねる毎に(といってもたった3回だけれど),お客さんも増えていって,やっていて嬉しかった.
写真を見ると,やはり小さな空間だなあと思うけれど,たぶん始めて観るお客さんは,無理やりセットを空間に押し込めたような印象は持たなかったんじゃないかと思う.それだけまあ,空間にあわせてカスタマイズできたと...ひとえに,無理なオーダーをきいていただいた,JapanSocietyのおかげです.
また,何人か,古い友人にも会えたし,何よりNYの街自体に,すごく久しぶりに滞在したので,とても懐かしくもあった.ダムの最初の国外公演は,まさにこのNYのPS122という小劇場で,僕はまだ見習いみたいな立場でそのツアーに付いて行って,公演が終わってからもしばらく残って,ウロウロしていたのでした.もう20年も前の話だ...
そして,いったん帰国.3日ほど京都で休んでから,「lost」公演の為に山口湯田温泉へ.
「lost」は,ポータブルさが売り物だけに,今までにかなり変な公演歴をたどっている.
茅野市民館内の美術館>ハノイのオーケストラ練習場>別府温泉の商店街>有明パナソニックスタジオでのDAF東京>山口湯田温泉でのYCAM企画美術展オープニング,という流れだ.
今回は,この寒いのに何と野外!中原中也館前庭横の駐車場での特設ステージ.庭にはUVAのLEDポールのインスタレーションが立ち並んでいて,その点灯式が展覧会のオープニングセレモニーで,その後続いて「lost」を観てもらう.
市の関係者の人などが多くて,何といっても11月末の夜の野外,27分の作品といえども,寒くてどのくらいの人が最後まで観てくれるのかと心配したけれど,意外に?というのもおかしいけれど,皆さん最後まで楽しんでいただいた様子.
その後の,展覧会オープニングレセプションの会場でも,積極的に感想など話しかけていただいて,なかなかどうして,山口市の包容力というか,侮りがたしです.
もう時差ボケだかどうなってんだか分からない体調で,デジカメを持っていくのを忘れてしまったのが悔やまれる.しかし,朝晩と温泉につかって,疲れはかなりとれました.
で,京都に戻ったら,ちょうど娘の保育園の秋祭り打ち上げというのがあって,小さめの居酒屋ながら,店一軒丸ごと保育園スミレ組の父ちゃん母ちゃん子供でいっぱい,という中に突入.居酒屋の店長さんが,けっこう面倒見が良くて,カウンターに4〜5歳児ごっちゃり鈴なりというのを横目に,お茶をすする.実は翌日,ダムのツアーでフランスに行くので,まだ何だかんだと準備があって,お酒を飲んでリラックスというわけにはいかなかった.
そういえば,NY終了時,たぶん生まれて始めて集合時間を寝過ごした.しかも8時半ロビー集合という,そんなに無理のない設定.前夜,簡単な打ち上げをして,部屋に戻ってパッキングしながら,残っていたビールを2本空けた辺りまでは覚えているのだけれど,次に気が付いたら,ドアはガンガンノックされてるし,携帯は鳴ってるし,頭もガンガンしてるし,部屋の電気もつけっ放し.何とかまあ,フライトには間に合ったけど,かなりショック.
というのもあって,少々お酒を警戒しつつ,荷物をlost仕様からダム+Monochrome Circusの「怪物」公演仕様に切り替えて,翌朝関空へ.
エールフランスでフランス北東国境近くのMulhouseへ向かう.と,今度はエンジントラブルで,AF機の出発が2時間遅れて,機内で缶詰め.CDG空港でのトランジットが3時間ほどあったので,乗り継ぎに支障はなかったけれど,もしあれが飛ばなかったらと思うと,少々冷や汗モノ.
Mulhouseに同日夜中近くに到着し,翌朝から2日仕込みで続いて本番2日というスケジュールだったのだ.
なので,まあ無事に着いて良かったと,翌朝眠い目を擦りながら劇場に行くと,何と日本から送った機材が届かない.前夜,空港から町に向かう時にもかなり雪を目にしたのだが,けっこうな寒さなのだこの辺り.それで,輸送トラックが,何処かの峠で雪でスタック,朝8時半には劇場に着く予定が半日以上の遅れ.
劇場は,客席1000人程度と大きなところだが,意外にけっこう使いやすい.年に何度,この席が全て埋まるのかと,疑問に思わないではないが,「大き過ぎる」以外の劇場の仕様は,細かなところまで配慮されていて,建築家のエゴより気遣いの方が多く感じられる設計で,いろいろな公演にちゃんと対応できるような印象.劇場の事が分かってる建築家さんの設計なんでしょう.その辺り,フランスは結構ちゃんとしてる.
写真は,true@NYと,終演後,テーブル内部見学に群がる友人知人.

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MulhouseのLa Filature内,大劇場.仕込み開始時,パフォーマーの場当たり,終わりの挨拶.まあ,一箇所目,無事に終了.

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