MacBook Proのファンを修理した勢いで,ハードディスクドライブ(HDD)も入れ替えることにした.
僕がまだ現役のメインマシンとして使っているのは,MacBook Pro初期の1.83GHzだが,このマシンのHDDは80Gしかない.基本的には,VectorWorks, Acrobat professional, Mail, Safariと後はillustratorとPhotoshopあたりが動けばいいので,使い出した初めの頃は問題なかったのだが,いろいろ作ったらデータも溜まるし,簡単な動画まで編集し出したら,さすがに80Gでは慢性的に容量が足りなくなってきた.
購入した時に,前のG4でも同じ容量のHDDで,もう少しあった方がいいかなと,換装の可能性を探ったんだけど,その時はまだSATA(シリアルATA接続)の9.5mm厚のHDDはあまり出ていなかった.確か2年前だが,その時すでに15mm厚のSATAHDDは結構あったのだけど,9.5mmはまだ出始めという感じ.
それをうろ覚えで,何となく僕のマシンはハードディスクが特殊に小さくて,なかなか安く普及するようにはなっていない,と覚えていて,ずいぶん他人にも言ってたりして(恥)本気で換装を考えなかったんだけど,これを機に探してみると...さすがに日本のコンピューター市場(たぶん世界で一番安くて充実している),SATA9.5mmの7200回転容量200Gで1万5千円を切っている.
その気になって検索すれば,換装手順もご親切に写真付きでアップしてあるし,ハードディスクの回転数が上がった時の体感速度の向上はG4時代に体感済みなので,速攻で7200bpm200Gを発注.ついでに見つけた秋葉館のこれも購入.
http://www.akibakan.com/100001akibakan/shop/product/detail.do?shopId=100001&pfid=BCAK0012280&sku=BCAK0012280A&pdListCf01=sub_menu.html&pdListCf02=&pdListCf03=&pdListCf04=&pdListCf05=header_tab_mac.html&pdListCf06=&pdListCf07=&pdListCf08=&pdListCf09=&pdListCf10=
これで,移行の準備も整ったと,期待満々で土曜の朝を迎える.前述のFireWire Toasterは,まだ届いてはいないものの,宅急便のサイトで,午前中にはウチに届くことを確認済み.
さて,土曜の朝,とにかくまずHDDを入れ替えちゃえと,マシンを裏向けてひたすらネジを回し,裏面からアクセスできる長いの〜とか,側面のネジは全部短い,とか確認しながらそれぞれを小皿にわけて外していくと,いきなり問題が.トルクスネジの大きさが,G4に使われていたものより小さい.
確かに,ネット上の説明とかでは,T6のトルクス(星形の)ドライバーを用意,とか書いてあるんだけれど,T6がどのくらいの大きさかは分かんないじゃん.何でAppleは,わざわざ前のマシンより,ネジを小さくするかなぁ...と,文句を言っても始まらないので,ドライバーを買いに行こうと思うが,取り出したHDDのデータを移すために必要な,外付け用クレドールの宅配がまだ届かない.
何度か宅急便の営業所とやりとりして,「すぐに配達は無理だけど,1時間後に伺います」という確約を得て,必死で電気屋街まで自転車で走って数軒廻ってT6トルクスドライバーを購入,息切れしながら何とか1時間以内でウチに戻ったら,不在票発見.買い物に出た10分後くらいに,配達に来てた...
なんやねん,佐川急便.
まあ次の時間区分には配達されるように電話で設定して,ようやく本題のHDD換装の続き.今度はめでたく全てのネジを外し,本体を表返してパームレストとキーボードが一体化した表面を持ち上げようとするが,さすがにそんな,ネットの解説に書かれているようにはうまくいかない.隙間にマイナスドライバーをねじ込んだり,パネルが歪むほど曲げつつ持ち上げたりしながら,ようやく内部にアクセスできるようになり,HDD上面に関係しているケーブルプラグを外したりしながら,ようやくHDD入れ替え成功.
続きは,明日.
Catch a cold
手ひどい風邪をひいてしまいまして,家族と接する以外は世間様と隔絶したような1週間を送っておりました.
熱は出ないものの,始めは咽がひりひり痛く,やがて鼻にきて,少々遅めの花粉症のように洟ズルズル.2日で,ティシュ1箱使い切りです.
どれくらいぶりでしょう,こういう風邪をひくなんて.このところ,あまり風邪などひかなかったのに...
おまけに,今朝知らせがあって,大学の時によくしてもらった先生が亡くなったとのこと.まだ60歳前だったのに.
楽しそうに生きてる感じのヒトでした.
リュウマチが原因で,との事ですが,そんな死に至る病だとは,知りませんでした.
幸い今日は,天気が良かったのが救い.
Carbon Copy Cloner
さて,風邪は治んないし,ヒトは死ぬし,桜は散るし,何か散々であります.
時間はあるので,いろいろ溜まっていた仕事をこなしたり,密かに山積みになっている本/資料を読まねばと思うのだけれど,洟は垂れるし,眠いし...でも,まあ,ぽつぽつと作業を進めて,ようやく,去年茅野市民館でやった「lost」公演の映像を編集しました.YouTubeで,ショートバージョンを観れます,「lost Fujimoto」などと入れて,検索かけてみて下さい.lostだけだと,あのアメリカドラマの,無人島に飛行機が落っこちたヤツの関連が多くて見つかりません.(その点では,trueもいっしょ.)
ちなみに,僕と同姓同名同漢字の声優さんがいらっしゃるようで,Googleで検索するとその方が引っ掛かるんですが,YouTube内で僕のフルネームでサーチすると,これまでの僕がLED照明を使った作品だけが出てきます.
それで,HDD換装から結構日にちも経ち,もう続きを書く気も失せたのですが,とにかく無事に動いております.
入れ替えたHDDに,まずOS(tiger)をインストールして,移行アシスタントで旧HDDからデータを移そうと試みたのだけれど,何かが引っ掛かって途中でアウト...
で,仕方なしにというか,これまでバックアップ用に重宝していたC.C.C. (Carbon Copy Cloner)で,旧から新HDDにデータをバックアップして,それをメインシステム(起動ディスク)として使っているのだけれど,アプリの再インストールの必要もなく,問題なく無事に動いておりまする.C.C.C.は,英語環境でしか正しく動作しないので,起動する前に,システム環境設定の言語環境を英語(米語)に変えて再起動しないといけないけれど,それさえすれば,僕が使っている程度の環境なら,簡単にコピーできて起動ディスクとして使えるようです.
それで,とりあえず7200回転の200GBを組み込むことが出来たわけで,しばらくはこの環境であまり不自由を感じなくてすみそうです.
Mycoplasma
さて,風邪だ風邪だと思っていたら,よく言ったもんで風邪は万病の因,あまりのしつこさに病院へ行ったら,マイコプラズマウィルス由来の肺炎になってました.
肺炎って...!と,病名を聞いた時にはかなり腰が引けたものの,別に入院する事もなく,処方された抗生剤を朝晩2回5日間飲み続けたら,どうやら完治したようで,それがゴールデンウィーク突入手前.
なかなか完治しない咳や熱が続く場合は,売薬を飲み続けるよりは,さっさと病院に行った方が正解かも.順番待ちは長かったけれど,血圧・体重・身長など測って,診療後は血液検査とレントゲン,尿検査も受けて,それでまあ,マイコ何ちゃら以外はさしたる異常もなく,薬まで買っても3000円から4000円の間(国民健康保険の三割負担ですが).薬局の売薬買うのと,それほど変わらないかも....
おかげさまで,家族にもうつらず,というか,実は家族の方が先に3月くらいに罹っていて,僕が今ごろ遅れて発症しただけかもしれないが,まあ回復して5月を向かえ,4日の日曜日には久々に妻と娘(4歳半)といっしょに大文字山に登る.娘,最後まで自力で登りました.
あとは,京都芸術センターで開催されていたワークショップ・フェスティバルのうちの,こども・おとなWSに娘と妻が参加.それに付いて行って,久しぶりに香港のダニエル・ユンと再会.思えば,ダニエルの仕事で結構長く香港に行くことになって,それでこのブログを始めたのでした.
そのダニエルが,5月5日のこどもの日には,京都でまだあんまりわけの分かんない娘に,WSで接していたのでした.観ていても,結構面白かったです.
その前日は,坂本公成の子供(と親)向けのWSで,そこに森裕子さんも参戦.小さい子供でも,無理なく入って行ける,楽しいものでした.
そして一番僕が観ていて興味深かったのは,6日のチョン・ヨンドゥさん(韓国)のWSで,もちろん子供もついて行けるものなのですが(ここがたぶん一番難しい),視覚や記憶などに絡みつつ,知識ではなく経験的に現実を認識するような,良いWSでした.といっても,僕は横で見ていただけですが.
と,まあ,そうこうするうちにGWも終わり,そろそろ忙しくなるかなぁ...などとうかうか考えている間に,いきなり雪崩のように打ち合わせやら申請やらが押し寄せて,あっという間に巻き込まれ,今日は久々に,こんな時間までMacに向かっているのでした.
Pasta
久々にパスタを作った.
もう,ずいぶん昔に買ったパスタマシーンがあって,生地を伸ばすのも麺に切るのも,ハンドルを回せば出来る.それに,今日はじめて妻にやり方を教えてもらったが,ウチにあるフ−ドカッターで,生地を捏ねるのもうまくできる.こりゃ便利.
といいつつ,ちょっと工夫が必要なのが,娘がアレルギーの為に卵を受け付けない.饂飩や餃子の皮なら卵は使わないが,パスタを打つにはたいてい「強力粉300グラムに鶏卵3個」とかが基本だったりして,ちょっと困る.そもそも,あまり天気の良くない日曜日に,娘と遊べるアトラクションとしての,パスタを打って昼ご飯,なのだ.最後に美味しく食べられないと,作った意味がない.
そこで代用に,トマト缶のジュースとオリーブオイルを使って,強力粉を捏ね始める.分量は,卵を使った時と同じ比率で,粉300グラムに対して150グラム(鶏卵1個分を500グラムとして考える).
結構綺麗な色が生地について,なかなかよろしい.
「うわー,ペールオレンジやぁ〜」と娘が言って,ちょっとびびる.「どこで,教えてもうたん,そんな色の名前.」「うん,保育園のクレパスにあんねん.」
お洒落でんなぁ,今どきの子は.
で,鶏卵を使った時よりは,なかなか生地が堅くて思うように伸ばせず苦戦しつつも,粉を打ち始めてから2時間弱で昼ご飯にありつく.こういう事をするといつも思うが,経験値や情報量を高めるという目的がない限り,市販のパスタや餃子の皮を使った方が,経済効率は絶対高い.
特にパスタは,お米を研いでご飯を炊くより,形にして食べられるまでにかなり手間と時間がかかるし,それに乾麺のスパゲッティやマカロニなどがあまりにもポピュラーで,これはもともとそういうもんだとの認識が定着している.
でもね,大仰に言うと,食べ物の成り立ちを理解するには,饂飩もパスタも蕎麦も,打ってみないと分からない.結構簡単です,だからこそ常食というのか,今の感覚だとご飯を炊くように,主食にしたのでしょう.もちろん,小麦の栽培効率というのも,重要な理由でしょうが.
パンを焼くのも,同じですね.ご飯を炊くぐらい簡単にパンを焼く.でなきゃ,毎日その作業をするのは無理.もしくは,豆腐屋さんみたいに,どこにでもあると...
これは,興味深いなぁ.日本だと,豆腐もパンも,専門職というか,近所に必ず製造業専門職が存在するものになっているけれど,日本以外はどうなのだろう?
豆腐はともかく主食のパンは,メインのポジションを守るためには,自宅でも簡単に作れるという事が,かなりポイント高いと思うのだがどうでしょう?
写真は,トマトを練り込んだタラッテリア(自家製)
I will go to Berlin
そろそろ働かないと,という事で,来週からベルリンです.
めずらしくというか初めて,公演ではなくてワークショップだけの為に海外へ.Zensorsというオーガナイゼーション主催のモノで,何でしょね,目標はアーティストの情報/メソッドの交換かな?
詳しい告知は,ここに出てます.
http://www.myspace.com/zensors
myspaceというのが,どうも使い方が違うみたいで違和感が有るけど,まあ別に僕が設定したわけではないので...
僕の立ち位置としては,trueの延長線上で,現実感を構成する諸要素と脳の働き,みたいな事が見えるWSができたら良いかなと思うのだけれど,日本側からの他の参加メンバーがどういう準備をしているのか,ほとんど不明.とりあえず,行ってからミーティング.
そういえば,何人かの方に「肺炎だそうですが,大丈夫ですか?」と心配していただいた.
すいません,ありがとうございます.
でも,肺炎といってもいろいろあるみたいで,マイコプラズマ肺炎は,結構多くの人が知らずに発症して,ズルズルと長引きながらもそのうち自然治癒,という事が多いようです.要するに,何だかしつこい風邪だなぁ,ぜんぜん咳止まんないや,と言っているうちにそのうち治るという感じ.実際僕も,抗生剤を朝晩二回五日間飲み続けたら,どうやら完治したみたいです.どうも皆さん,ご心配をおかけしました.
End of Berlin WS
Berlinから帰国.
今回印象に残ったのは,同じく講師として参加したY川氏の,アーテストとして様々なことにコミットする姿勢.その場を仕切るバイタリティーや,ちゃんと話に耳を傾ける姿勢は誠実でした.
アーティストとして,自分をアピールするのが半分仕事みたいなものだと思うが,その押しの強さの反面,まっとうにリベラルでした.
僕も,見習いたいもんです.
WSは,とにかく忙しなさ過ぎ.ヒト(受講者)を変え場所を変え,目一杯詰め込んで,結局誰もが消化不良.狙い目は良いのだけれど,ワークショップではなくて何かの展示会みたいでした.
まあそれでも,WSの経験値の低い僕としては,得るところは有りました.
結局,知識を相手へコピーするのではなく,経験を実感するのがWSだとすると,それなりの手法を開発しなければ,どうもいくらうまく説明できても何か欠けている(嘘臭い)のだと,改めて実感した次第.マニュアルを隅から隅まで隈無く読んでも,それで例えば格好良いギターが弾けるようになるわけじゃないという,当たり前のこと.
ダンスみたいに,身体を動かすことを教えるのが目標じゃないだけに,とても難しい.
写真は,WS会場に並んだノートブック(各役割は説明できても,それを使いこなすまでには,遠くて長い道のりが...)
同時期にあった,デザイン・フェスでのLED_Room.同じく,リサイクル・ペットボトルのオブジェ(遠景)と(近景).お洒落なカラーコーディネートの地下鉄.Berlinでは主流のタクシーメーター.
結局,EUの真ん中っぽい位置で,何処にもアクセスしやすくて,それでいてまだまだのほほんとしている面もあり,家賃が安いのが,Berlinにアーティストが移ってきている理由のようです.
It got excited
そろそろと,周りがざわざわして,忙しくなる予感.
今年も,前半は時間があって,うかうかとしている間にあっという間に過ぎる.で,9月以降は,ちょっと不安になるくらいの過密スケジュール.うーん,まずは体力トレーニングが必要かも...
しかし,毎年なぜ?
とにかく,7月はいくつか楽しみな予定が.
まずは,7月6日に埼玉で,trueがきっかけで設定してもらった,トークセッションがあります.
http://www.skipcity.jp/event/vm/exhibition/0803251.html
ページの下のほうに,案内があります.
「REALTOKYO」および「ART iT」発行人兼編集長の小崎哲哉さんとお話します.
ここだけの話,trueのセットと同じ24台のLEDを,直径6mの円形トラスに吊って,デモもやります.
もしお時間が合うようでしたら,いらして下さい.
8日は,横浜です.
http://www.dance-media.com/zaim_workshop2008/vol-3.htm
こちらは,去年3月にRefined Colorsのワークショップを,東京で開催した際お世話になった,Dance and Media Japanのワークショップに,ゲストでお邪魔します.先日のBerlinでの一連のWSが結構大変で,それで逆説的にもう少し人に,LEDを体感してもらうことに興味が湧きました.教えるんじゃないんですよね.
そしていよいよ,半年ぶりにtrue公演@Singaporeは,7月24日・25日・26日です.
http://www.thestudios.com.sg/2008b/microsite/
メインのEsplanadeサイトにも載ってます.
http://www.esplanade.com/SOPApp/espsop/portal_proxy?uri=o_nuinR7xVvpiW9f!2pKDV@5rq-E_AlsvZIm_9MEA@a@shK@GfG-7POZO5=WsQP0blaEsJFM
trueはこの後11月にNYで公演し,その後09年の初めはヨーロッパに行く可能性があります.なので,しばらく日本で公演する予定はありません.もし,もしですが,この時期にシンガポールに行く予定のある日本の方,よろしかったらぜひ観に来て下さい.
ちなみに,同時期にISEAという,メディアアートのカンファレンスも行われており,
http://www.isea2008singapore.org/index.html
その関連の展覧会なども,行われています.
Refined ColorsやPath,trueのクリエーションでお世話になっている,YCAMの活動もISEAで発表されるようで,
http://www.isea2008singapore.org/conference/conf_institutions.html
この時期,シンガポールは盛り上がります.
ちなみに,trueも関連イベントの一部です.
http://www.isea2008singapore.org/conference/conf_events.html
いやあ,楽しくなってきました.