文科省が福島県内の保育園、幼稚園や小中学校を普通に利用する際の限界を1時間あたり3.8マイクロシーベルトと定めたらしい。
こういうのは、文科省が決めるんだ?
いままでの生活を享受して、原発だってたぶん大丈夫だろうと傍観して来た大人達(僕を含む)が、そのつけを払うのなら、まだしも納得がいく。
でも、東京で使う電気を作っていた原発の出した死の灰で、福島の子ども達が被爆してしまう量を、いきなりこれまでの基準の20倍に設定して、まあすぐには異常は出ないから大丈夫と、事態を矮小化してみせるなんて、自分で自分の首を絞めるヒトデナシだ。
いまでも十分国が亡ぶような状況なのに、「がんばれ日本、復興に向けて進もう」なんて言っといて、自分たちの国の未来を己で踏みつぶすというのは、どういうこと???
せめて、自分の判断材料になる情報を持てるようにしましょう。僕には、マスメディアに流れている情報は、ほぼ原発推進派から出た情報ばかりに思えます。
前にも書いた、原発反対派の原子力研究者の小出裕章京大助教の発言をまとめたページから、無断で抜粋します。
http://hiroakikoide.wordpress.com/
チェーンメールは困るけど、いまはテレビだけが情報源じゃないんだから、多くの人がこれらの情報に接するように、広げる努力は必要でしょう。
以下、上記HPの記事から抜粋。
・(文科省が福島県内の保育園、幼稚園や小中学校を普通に利用する際の限界を1時間あたり3.8マイクロシーベルトと定めたが?)驚いた。普通私たちが生活している環境では0.05マイクロシーベルトが普通。その80倍。
・(年間で20ミリシーベルトという基準で算出したものだが?)その前提がとてつもなく高すぎる。一般の日本人は法律で年間1ミリシーベルトしか被曝してはいけないと決まっている。それをいきなり20倍にする権限が誰にあるのか不思議に思う。こどもは特に放射能に敏感であるのに、そういう基準を押し付けるやり方がなぜ許されるのか分からない。
・なぜ原子炉が特別に危険なのかというと、核分裂生成物(いわゆる死の灰)ができてしまうから。JCO事故で核分裂したウランの量は1ミリグラム(1000分の1グラム)。灯油に換算すると2リッター分のエネルギーが出る。たった1ミリグラムでも、JCOのときは500メートル離れた場所で許容基準を超える被曝が起こった。
・日本の法律では年間1ミリシーベルトを超える場所は放射線管理区域に指定される。そこでは寝ることも食べることもできないし、こどもはもちろん入れない。チェルノブイリ事故では、これに該当するエリアは700kmのところまで広がった。面積で言うと、本州の約6割の広さ。このチェルノブイリ周辺地域に現在565万人が住んでいて、生活を営んでいる。避難してほしいと思うが、住んでいる。
・放射線ガン死には年齢依存性がある。細胞分裂は若いほど活発。若いときに遺伝子が傷を受けるとそれが複製されるため異常が起きやすい。人間で言うと、30歳を平均とすると、50歳では影響の受けやすさは100分の1くらいになる。が、乳児やこどもにはたいへんな危険。
署名期間延長されてたんですね。実は数日前にしました。個人的には発起人がちょっとあれだったですが、そんなこと関係ないぐらいに大問題ですから。こないだのあれはあれできなくてごめんなさい。