TableMind

川口隆夫ソロ公演「TableMind」、川崎市アートセンター・アルテリオで、ただいま製作中。
「true/本当のこと」のクリエーションメンバーが、各自忙しい中集まって、机を並べてラップトップに向かっています。
http://kawasaki-ac.jp/theater-archive/110223/
舞台上でいろいろ試せるようになるまで、あと一歩。

I will paste it for not forgetting

知人から。
被災者のために持っている情報を無駄にしたくないので、拡散してもらえると助かります。 テレビのむこうだけをじっと眺めているだけではいけない。
地震が起こったら、必ず窓を開けてください。そして、家にいる人は、今、お風呂に水をためてください。まだ、電気が通じる人は、ご飯を炊いてください。阪神淡路大震災の経験から、皆さんに伝えます。
X字の亀裂が入っているとこはすぐに崩壊するから注意!
携帯と充電器、ラジオ、ペットボトル水必要!
ヒール履いてる人は折る!
食料は最低3日間は自立しなきゃいけない。トイレは基本ないからビニール袋を。
火事などの2次災害に注意!
パニックになったら周りもパニックになるからしゃがんで「落ち着いて!」と叫ぶ。
ストッキング履いてる女性はできるだけ脱ぐ。火傷したら広がるから。あとナプキンがいい止血帯になるから覚えておいてください。
安否確認はダイアル171!
できるだけ安否確認で電話は使わないで!救急ダイアルが混乱するから。
あったらいいもの
お金 水 ペンライト お菓子 携帯 応急セット ハンカチ ティッシュ
追記
屋内の場合
●家の中
・テーブルの下にもぐる(無理なら座ぶとんなどで頭を守る)
・ガラス片が危険なため、素足で歩かない。
・火の始末はすみやかに。
●デパート・スーパー
・バッグなどで頭を保護。
・ショーウインドウや売り場から離れ、壁際に。
・係員の指示に従う。
●ビル・オフィス
・机や作業台の下にもぐる。
・ロッカーなど大型備品の転倒、OA機器の落下に注意。
●集合住宅
・ドアや窓を開けて、避難口を確保。
・エレベーターは絶対使用しない。避難は階段で。
屋外の場合
●路上
・かばんなどで頭を保護し、空き地や公園などに避難。
・ガラスや看板などの落下に注意。
・建物、ブロック塀、自動販売機などには近寄らない。
●車を運転中
・ハンドルをしっかり握り徐々にスピードを落す。
・道路の左側に車を寄せ、エンジンを切る。
・避難するときは、キーをつけたままに。
・車検証や貴重品は携帯する。

true at ITAMI AI_HALL

「true/本当のこと」@伊丹アイホール公演、18日金曜日から21日月曜祝日まで、開催します。
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アイホールダンスコレクションvol.64
『true/本当のこと』
a new sound, light and dance performance
http://www.true.gr.jp/
2011年3月
18日(金) 19:30
19日(土) 16:00
20日(日) 16:00
21日(月祝) 16:00
(自由席・開場は30分前)
★ 全公演終了後、ポスト・パフォーマンス・トークあり。
18日:白井剛 × 浅田彰(批評家)
19日:藤本隆行 × 石橋義正(映画監督・「キュピキュピ」主宰)
20日:真鍋大度 × 石橋素 × 名和晃平(彫刻家)
21日:川口隆夫 × 前田真二郎(映像作家・IAMAS准教授) × 砂山典子(X ダムタイプ・雑食系身体表現者)
会場:アイホール(伊丹)http://www.aihall.com/
お問合せ:true実行委員会 Tel. 090-3532-5924
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まだ、席には余裕があります。僕のメールアドレスをご存知の方は、直接メールいただければ、少しだけお得な優待チケットもご用意できます。
今晩22時過ぎに、仕込み初日が終わった伊丹から京都へ帰る高速道路で、きっと東日本の被災地への救援へ向かうのであろう、長崎ナンバーの警察車両の車列と並走しました。長崎から走ってきたであろう距離とこれからの距離、そしてこれから直面するであろう現実を思うと、翻って自分には何が出来るのだろうという焦燥感に駆られます。
いたずらに楽天的な見方も、悲観的な見方もしたくないのですが、関西に居るとついつい周りの平穏さに、楽天的にもなり、でもテレビのニュースを見ては大きな不安感に覆われる日々です。
これしか出来ないから、という言い訳はしたくないのですが、この関西の平穏さは、できれば持続したい状況だと思っています。
そして、できる限りの情報を集め、なおかつ慌てず、自分のできる最善の対応ができればと、ずっと願っています。(他人事のように聞こえたら、申し訳ないです。)
ヒトの力を信じるには、別に地球スケールの事象や、科学的な言い訳などなくても、大丈夫だと言いたいです。
だから、がんばります。
True_osaka

I’m a liar, will tell you the truth

伊丹アイホールで、「true/本当のこと」公演しています。明日まで、あと二回。
この作品は、脳の話だといっているが、ときどきは「嘘吐きが本当のことを言う話」という説明をする時もある。
そして世間には、「本当のことしか言わない嘘吐き」も、存在する。
又聞きだが、経団連の会長だか副会長だかが、「千年に一度の大津波に耐えたのだから、日本はもっと原子炉のコトを誇っていい。」と、言ったとかいわないとか。その際、現地作業員の被爆量の安全基準を、何だかあっというまにそれまでの1.5倍浴びても安全だと言いだした事や、多くの原発関係者以外の人々が身体を張って事態の鎮静化に努めているコトに、言及したかどうかは不明。
震災前は、さも真っ当な事のように、「風力や太陽光発電と同んなじで、原発も二酸化炭素を出さない、エコな発電です。」とジャブジャブお金をつぎ込んでコマーシャルをうっていたのも同じ。
これらは、意識的に事実の一面だけを強調する嘘吐きだ。

How to make, how to use

true@伊丹アイホール公演、無事終了しました。
観に来て下さった方達、どうもありがとうございました!
ところで、この時期に公演が終わったばかりの僕が書くと、言い訳がましく聞こえるかもしれないが、このところの状況を受けてLED照明のことを改めて考えてみた。
舞台は基本的に虚構だけれど、観客に見せるためには莫大なエネルギーを使う。幻を現実化してみせるには、力が必要なのだ。そして、公演後はセットはゴミになり、舞台上で起こったことはほぼ記憶にしか残らない。つまり舞台は、かなり反エコで、それはまあどう言い訳のしようも無い。
その中でも、照明はかなりの電力を使う。
僕は、近年もっぱらLEDを使っているので、まったくもって公正な立場に立っているとは言いがたい。その上での発言なので、かなりLEDに依怙贔屓な言い分ととってもらって差し支えないが、とりあえず具体的な数字を使って書いてみる。
これまでも、下のようなことは考えていたのだけれど、でももう日本の劇場はインフラが整っているし、舞台照明のメーカーに関しては、数社の寡占状態にあるといってもいいと思うので、僕が何か書いてもどうにもなるもんでもないと考えていたのだけれど、でも今回の震災に続く出来事を見ていると、エネルギーの作り方も大事だけれど使い方も大事だと思った次第。
公演が終わったばかりの「true/本当のこと」を例にとると、この公演の照明には40台の1kwフレネルと14台の575w Source Four、24台のLED照明と12台の蛍光灯型LED照明を使っている。
ちなみに、40台の1kwフレネルライトというのは、小劇場にいっぱい照明を吊ったというレベルか。
これらの照明を、全部一度に点けるということは、まあ無いわけだけれど、でもいちおう全部点灯できるだけの電力は確保しておかなければいけない。それだけのインフラが無いと、劇場はできないわけだ。
この40台の1kwフレネルを全点灯させるには、400Aの電流が必要になる。1000W / 100V x 40台だ。
それに比べて、LED照明はどうか。
観ていただいた方には分かると思うが、舞台上の円形トラスには24台のLED照明がついている。このカラーキネティクス社のColorBlast12の1台をフル点灯するのに必要な電流は約1A。つまり、あの円形トラスについているLEDを全部白色にして点灯させるのに必要な電流は24A。そのLEDの上に吊ってあったフレネルライトをフル点灯したとして、そのうちの2台半ぶんの電流でまかなえる。
両脇の足場についていた蛍光灯型LEDに関しては、片側6本全部で3.5A程度。足場についている全部の蛍光灯型LEDをフル点灯しても、1kwフレネル1台の最大電流使用量以下で済む。
もちろんLED照明にできないことはある。それに、僕は現行の舞台照明の代替えにLEDを使えばいいとは思わない。もっと別の表現の可能性があるという方が面白いと思うから。にしても、併用はあり得ると思うし、それによって舞台表現のポテンシャルはもっと上がると思う。
ちなみに、今回の公演で使った映像プロジェクターは、メインが1台と、テーブルの中に小型のものが1台。このうちのメインのプロジェクターの明るさは7000ルーメンで、光源の電球は750W。
照明の次に電力を消費する音響(PAシステム)は、足場を揺らす振動子が案外電気をくって、60A。通常のPAも60A程度で、合わせて120A。また1kwフレネルの全点灯に変換してみると、12灯が点けばあの音を出すのに必要な電流と同じだけになる。
電気の作り方に関しては、ここにひとつの提言がある。
http://www.realtokyo.co.jp/docs/ja/column/outoftokyo/bn/ozaki_225/
僕の前のコメントも、これを読んでのコトだ。
そして使い方も、この機会に考えて変えていける一歩を踏み出せればと思う。
ガンガン作ってジャブジャブ使うというのは、やっぱりスマートじゃないだろう。

Wanted

今月末に京都で行うワークショップに、参加してくれる中高生を募集しています。
先日まで伊丹のアイホールで行っていた、「true/本当のこと」にも通じる、デジタル技術を舞台表現やいろいろなアートの制作に使ってみようという、その最初の一歩です。
幸いにも、文化庁から少し助けていただいているので、参加費は無料です。
実は、僕は月末はフランスに「lost」の公演に行くので、今回の中高生WSには参加できません。でも、この京都コンピュキッズの活動は自分で望んで始めたことだし、今後も継続していきたいと思っているので、来年度も続けられるようならぜったいこの中高生WSにも関係していきます。
もしどなたか、中高生のお子さんがおありだとか、知り合いにいるとか、友達だとかいわれる方、ぜひこのワークショップをご紹介下さい。
よろしくお願いします!
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コンピュータを、アートに使うワークショップ
コンピュータを使ったアート作品を、メディアアートとよびますが、そんなに難しく考えずに、いろいろな作品に気軽にデジタルディバイスを使ってみましょう。音に合わせてリアルタイムで照明の色や映像が変化したり、自分の動きから音楽が流れ出したり。このワークショップではコンピューターを使って、そのような「仕組み」を「プログラミング」してみます。音や映像作品はもちろん、演劇・ダンス・朗読などのパフォーミング・アーツにその「仕組み」をとりこんで、最後には公開ショーイングも可能です。
今回は、まず最初の取り組みを体験してみて、これからどんな作品が創れるのか、一緒に想像してみましょう。
対象:中学・高校生
受講料無料!
会場:初音館スタジオ
京都市中京区東洞院姉小路上ル 初音館B1F
市営地下鉄烏丸御池下車3番出口より徒歩3分。
日時:2011年3月29日(火)~31日(木)
期間中2時間以上参加できる方
(時間は、電話予約時に相談可)
講師:高橋 卓久真(アーティスト)
京都コンピュキッズ:
京都在住のアーティストやプログラマーによる、子どものためのデジタルワークショップ開発プロジェクト。子ども達が、現在の、コンピューターなくしては成り立たない世界を理解し、デジタルの仕組みを体感していけるワークショップの開発を目指しています。
http://kyoto-compukids.ws
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Photo

The top of the command line

TVのワードショーを見ていて気づかされたのだけれど、福島原発事故の対応をしている現場のトップは誰なのだろう?
東電にも、応援の自衛隊や警察にも、それぞれ指揮官はいるのだろうけど、現地のトップで指揮をとっているであろう原発の専門家は、何処の誰なのだろう?
先日の震度6という余震(この揺れで余震って・・・)の時に、福島は一時電源消失したが、それは津波警報が出たために、現場の人員が避難しなければならず、迅速な対応ができなかったからだと聞く。
危機管理という意味では、そういう類いのこれからも起こるであろう最悪のストーリーというのも想定して、各対応方法を立てていくことが必要とされると思うが、そのためには十分な知識のある指揮官が必要だ。
具体的に書けば、もし、もし仮に4基の原発のうちのいずれかが暴走を始めたら、現場の人間はどうするのか?
津波警報がでると、電源消失の可能性があっても現場スタッフが避難するということは、実際の暴走が起こると、残り3基はそのままにして全員退避になるのだろうか?ということは、いまだ終息とはほど遠いこの状況は、もし1基が暴走したら、それは4基全部の暴走を意味するということだ。
現場では、当然そういう認識で日夜努力が続けられているとは思うのだが、その指揮をこの国の総理大臣や東電の社長や安全委員会のスポークスマンがとっているわけでないのは、誰の目にも明らかだろう。
もちろん、何人もの専門スタッフが状況分析をして、いろいろな提言とアイディアを出しているとは思うのだけど、でも組織が迅速に動くためには、何処かで意見を一極に集めて、誰かが決断して指示を出すことが必要だ。まさか、何人もの専門家が、闇雲にかわりばんこに、水ガラスやらおがくずやらを汚染水に放り込んでいるわけではないだろう。
僕は、1基が爆発しそうになっても、現場は身を挺して残って作業を続けろといいたいわけではない。ただ、ちゃんとそういう状況も視野に入れつつ考えられる人が、はたして現場にいるのかどうかが心配だといっているわけです。
もし、「そんなことは冗談でも口にするな」というような状況で、誰もが目前の火消しのコトしか考えられない状況だとしたら、そのままでは、今後何ヶ月も過酷な作業を続けるのは困難だろう。
いずれにせよ現場は超過酷で、しかも今でも日々生命の危機を感じながら、そのプレッシャーのもとで作業が続いているのだと思う。
そんな中、外部に対するパブリッシングが後回しになるのは当然とも思うが、でもそろそろ、誰が実際の現場で日本の運命を握る決断を迫られているのか、その状況を教えてもらえないと、信頼できる情報ソースというものが、ほとんど見いだせない状況だ。
もし仮に、それが個人ではなくて何人かのチームなのだとしたら、それでもいい。僕は、その人達のコトが知りたい。
余談だが、僕にとって今もっとも信頼できる状況分析は、小出裕章さんの発言だと思うが、それはご本人の話にもあるように、詳しい内部情報を分析したものではなく、いま公表されている一般情報が元になっている。
仮にいま日本が瀕死の状態だとしたら、セカンドオピニオンを得るためにも、原発反対派の原子力研究者も現場に迎え入れ、その分析も公表すべきだと思うがどうだろう?

Lecture of Mr.Koide

16日に行われた小出裕章氏の講演が、ustreamにアップされている。2時間強あるが、昨日の夜に思わず全部見てしまった。
原発に関して不勉強な僕でも、いろいろなことが腑に落ちる、とてもよくまとまった内容。
小出氏の強い姿勢が静かな口調の中にも現れていて、それはバランスをとった中立の解説ではもちろん無くて、いかに原発を廃絶したいかという意思のもとに話されているので、その強さゆえに果たして手放しで全て信じていいのかと、自分の判断基準のために反対意見が欲しくなるところもある。
つまりそれは、どれほど正しく見える高潔な意見でも、やはり少しは疑ってみないとというへそ曲がりな僕の性分によるのだけれど、それでも思わず一気に全記録を見てしまう、見ずにはいられない内容。
見終わったあとに、「小出裕章氏への反論」でググってみても、今は最初の60トピックぐらいには、さしたる反論が見られない。
ずいぶん前の映像記録で、原発推進派と反対派の討論があって、その中でいつまでたっても平行線で噛み合ない話が続くのは見ることが出来るが、でもその程度。
それは、小出氏の存在が、推進派(大まかに言えば日本政府と電力会社)にとってはとるに足らない存在で、今までは歯牙にかけてもいない存在だったせいかもしれない。
しかし、だからといって、小出氏の論がとるに足らないわけでは、全くない。僕には、もう遅すぎるのかもしれないが、耳を傾けるべき重要な意見に思える。それを、手放しで信じろとは言わないけれど、せめてもっと万人が見つめる場で、推進派と互角な立場で意見を交換できるようになってほしいと思う。
マスメディアがまだその意見を、メインの放送帯で取り上げることに躊躇するのなら(かってNHKで作られた、秀逸なドキュメンタリーなどはあるが)、まずは個人が手持ちのツールを使って、これらを広げていくことから始めればいいのではないだろうか。