Sevillaから列車でGranadaに移動.シェラネバダを望む,古い都.
15年ほど前に,ダムの公演で訪れたはずだが,街の様子はほとんど記憶にない.かろうじて,アルバイシン(旧ユダヤ人街,つまりアラブっぽく入り組んだ街並みの下町)地区とアルハンブラ宮殿だけ何となく覚えている程度.
ここの主催は,Teatro Alhambraなのだが,EU法で非常口のない劇場は使えなくなったとかで全面リノベ中らしく,街の周縁にあるTeatro Jose Tamayoで公演することに.この劇場は,新興地方都市の文化センターという趣で,ファーストフード店みたいに味気ない.ただし,スタッフはみんな親切で,しかも英語を話す人も多くて,たいへん助かる.でも,非常口がないという,つまり相当古くて,しかも街の中心にあるTeatro Alhambraで公演する方が,ビジュアル的には相当面白かった気がして,少し残念.
街中から遠い分,集客が不安だったのだが,昨日の初日には多くのお客さんが来てくれた.380席程度の客席がほぼ埋まって,しかもシアター・スクールの生徒達がかなりいたようで,反応は上々.公演後にもいろいろ声をかけてくれた.簡単な英語は皆話せるので,喜んでくれたことはわかるのだが,それ以上の話はスペイン語の応酬で内容は身振りから推察するのみ.それでも,陽気に話しかけてくれる,彼らが嬉しい.
明日は,早朝にバスでマラガに向かい,着いたらそのまま仕込み突入.今ツアーでもっともタイトな1日.でも,昼休みはきっちり14時から16時までの2時間とるんだなぁ.基本的に仕事は朝10時から14時までと昼食後16時から21時か22時まで.晩ご飯は,その後ゆっくり飲みながらとる模様.でももちろん昼にも,ワインかセルベッサは欠かせない.
スタッフがいうには,事務職は朝8時半から働いているらしい.早くからがんばっている人もいるんだと,よくよく聞いてみると,その場合は15時で全ての仕事を終えて帰宅するんだと.良いなぁ,スペイン人.それで別に国として困ってるわけではなさそうだし...
写真は,遠くシェラネバダを望み二足直立するレッサーパンダのごときM鍋氏と,劇場,劇中、バラシ後の乾杯!フラメンコのリズム