ツアー4ヶ所目,
ここは美しい劇場で,建物自体は古いのに(1928年建築とかいう話),中は趣味よく改修も重ねられ,機材もなかなか充実していて,手入れもされている.舞台の奥行きや,客席の形状など,残念な所もあるけれど,それはもう全面建て替えしか更新のしようもないようなもので,この劇場はそんな道は選ばずに,ぜひこのままの方針であと何百年も存在していて欲しい.
テクニカルも,チーフ格はおじいさんやおばあさんが多いが,今の技術にもきちっと対応していて仕事も的確で,手伝いに入っているいい加減な若者とは大違い.
いちおう今は無事仕込みも済んで,リハとその後続く本番を控えて,ダンサーのウォームアップを横目で見つつこれを書いているのだけれど,ここにたどり着くまでは,なかなかハードな日程でした.
まず,San Diegoでの1回限りの公演が終わってバラシ,その後1時間ほど劇場でLAに向かう車が来るのを待つ.今回のツアーはほぼ大学内の劇場を回っていて,その会場のほとんどが広大なキャンパスの中にある.なので,車でのピックアップを頼んだ場合,十中八九ドライバーは迷う.
特に今回は,ロスのシャトルカンパニーに,僕たちの輸送がオーダーされていたので,San Diegoに慣れていないドライバーはかなり迷ったらしい.でもまあ12時の予定が12時半には車が来て,一路ロスへ.しかし,おそらく理由はあるのだろうが,UCLA公演の宿泊先のホテルは,ロス市内ではなくてなぜだかCulver Cityという所にとられていて,ドライバーも何となくしかホテルの場所が分からない.
この移動が200キロ程度なので,例えれば京都で公演が終わったその夜中に名古屋まで車で移動,2時半頃に名古屋近郊の街についてホテルを探してひとしきりウロウロしたあと一眠り,翌朝8時過ぎにこれまた車に乗り込み,30分ほど走って劇場入りという感じ.
何だろね,こういうハードなスケジュールの時に限って,こんな離れたホテルをとるというのは,いったいいかなる配慮なのか?(きっとオーガナイザーは,僕等のスケジュール的な事は何も考えてない.)このUCLAは,仕込みが1日しかない.まあ,日本では普通だけど,このツアーは基本2日仕込みで考えているので,がんばって夜23時まで作業.その後これまたタクシーが迎えに来るのを30分ほど待って,30分走ってホテルに帰り,翌朝,また車で劇場へ.
しかし,アメリカの大学というのは大きいね.しかも,西に来てから学生の中でアジア系の占める割合が,圧倒的に増えた.そのせいか,San Diegoにはタイフードの学食があったし,ここには日本食と中華のフードコートがある.(地下にゲーセンもあったのには驚いた.大学構内に...)そんなSUSHI&SOBAレストランに座って周りを写真に撮っても,きっと誰もUCLA校内だとは信じてくれないだろう.周り中,ほぼアジア系.僕はアメリカの大学事情には全然詳しくないんだけど,みんな何を学んでいるんだろう?
写真は,劇場客席を舞台から.ホワイエ.そしてこれは初めて見た,前室ならぬ前廊下.劇場への入り口には,普通は遮光のために小さな部屋があるかカーテンで仕切られていたりするんだけど,ここはそれが廊下になっている.ちょっと感動したお洒落な造り.この写真の右側がホワイエ,左の扉が客席に開いている.
kinseiさんへ
ハードスケジュール、毎日お疲れさまです。
古くからの友人が、UCLA San diego校で、今年から、painting/ drawingの先生をしています。
彼は、Cal Arts卒業後、San Diegoに家と職場があって、アトリエはLAという暮らしをずっとしていました。
「San Diegoの家と、ビーチに遊びに行ってみる?」と、日帰りでLAとSan Diego間を往復しました。
西海岸、恐るべし。車がなかったら生きていけましぇん。
あらま.知ってたらご招待出来たんですが.残念!!!
明日,Santa Barbaraに移動なんですけど,観に来るにはちょっと遠過ぎるかな.Eaさんの作品,なかなか面白いですよ.