Amsterdam市民劇場の新館,Amsterdam Stadsschouwburgで「true」の公演.この春にオープンしたばかりの新ホールは,何となく作りがYCAM_StudioAに似ていて,なかなか使いやすくて痒いところに手が届いている.舞台も客席も,全体に少し横長のプロポーションなのは,「true」のように小柄なパフォーマンスにはとっと間口が広過ぎるが,でも全体にどこからも舞台が近くて見やすい.窓の開くオペレーションルームや余裕のある客席周り,舞台の高さを造るのに,客席最前列3列分を逆に沈めて舞台を高くできるという機構も,StudioAと同じ.客席を退けて平場にできるというわけではないけれど,なかなか良いです.
特筆すべきは,音響設備の良さで,d&bがYCAMよりゴロゴロいっぱいある.今回の音も,質といい音量・音圧共に申し分なし.
あと,舞台奥の上に窓があって,仕込みの時なんかは日光が燦々と入る.これでちゃんと遮光も考えられているからいい感じ.ただし,しょっちゅうスタッフが休憩に行くので,遮光が必要な時にスタッフを探しに行くのがちょっと面倒.
写真は,劇場とtrueの小道具スプーンに映るLEDリング.今回の足場と振動子.3枚目の写真の,左側の光っている壁の中はトイレで,一件それとわからなくて見つけるのに苦労する.スプーンとフォークは,trueテーブルにちなんで穴あきなんだけど,たぶん誰も気がつかない.