9月6日に日本を発って,ミュンヘンとデュッセルドルフ2カ所の,ダム「Voyage」公演ツアー.ミュンヘンMuffathalle劇場(というか大箱のライヴハウスのようなところ)での公演は10日(土)に無事終了し,本日デュッセルドルフに移動.
Muffathalleは,元水力発電所跡を利用した場所で,川沿いの森の中に建つ,なかなか趣のある建物.95年に,古橋と一緒の「S/N」公演を,最後にした思い出深い場所だ.
3本の水平可動ブリッジの下に,グリットに組んだトラスを吊って,そこに照明も幕類も全部吊る.今回はデュッセルドルフの劇場も,同じようなトラス構造で,プランニングにミスがあると,なかなか修正が難しい一発勝負.しかも,ドイツらしく,僕たちが着く頃には,先方の機材はほとんど吊り込んである.ありがたいことだけれど,それだけに図面上にできるだけ情報を書き込んでおかないと,時々呆れるくらいの勘違いがあり,そんな場合はかえって大変だ.ありがたいことに,今回はそんなことはなく,快調に事は進んだ.
それにしても,構造上の少々の不自由はモノともせず,不平も言わずにむしろ楽しそうにセットアップに取り組んでくれる,現地スタッフは頼もしい限り.日本と違って,「管理」専門の人などいない.
そういえば,此処ドイツでも日本の選挙への関心は高かったようで,昨日今日とテレビのニュースや新聞のトップでも,コイズミの笑った顔写真が見られた.何でまた,あんないい加減な受け答えとキャッチコピーばかり繰り返して,まともなことを言わない人を日本の多くのヒトが再度選ぶのか,僕には理解できないが,結果は結果,コイズミ圧勝だったようですね.うーん...
今回は2カ所のみの公演なので,19日には帰国.その足で,京都造形大Sutudio21へRefined Colors公演の仕込みに向かう.今回は大きなシーン変更の予定もあり,ワークショップもする盛りだくさんな内容.できるだけ多くの人に観に来てもらいたいなぁ.まだまだ変わり続けている作品だけに,僕自身も楽しみです.
写真は,すっかりステージをバラしたあとのMuffathalleと,ミュンヘン市内で見つけた,見事に垂直緑化された建物(といっても夏の間だけだろうが…).写真では周りが写っていないが,かなりの繁華街の中に忽然と建っている.ひょっとしたら,ガイドブックとかに載っているくらい有名な場所かも.