SeeingRed 2012

去年に引き続き、「赤を見る/Seeing Red」 ver.β、横浜のハンマーヘッドスタジオ_新・港区にて、滞在制作と公演を行います。今年は、サウンドディレクターとして大谷能生さんを迎え、チョン ヨンドゥ(振付・出演)、川口隆夫・平井優子(出演)、古館健・神田竜(テクニカルプログラミング)、飯名尚人(映像)と、去年と変わらぬベストメンバー。
ようやくフライヤーができたので、ここに公開。
みなさま、年末の慌ただしい時期ですが、ぜひぜひ目撃しに来て下さい。
「SeeingRed_2012K.pdf」をダウンロード

Nuclear power plant restart

責任の取れないことはするな!と教えられた。
自分の事だけ考えて、周りの見えない人にはなるなと、育てられた。
責任転化になるかもしれないが、この地震だらけの日本に54基もの原発が出来るのを認めたのは、国というシステムを信頼していたからだ。
まさか「偉い人」が、ゴミ捨て場も決まっていないのに、どんどんゴミを作るはずがないだろう。
しかも、そのゴミが、いまの自分たちでは無力化できない=責任の取れない猛毒のはずがないだろう。
まさか施設自体が、「電気が来ない」だけで、爆発して地球全体に毒をまき散らすような浅はかな作りじゃないだろうと、人の「あたりまえ」を信じていたからだ。
電気が来ない/作れない事態なんて、いくらでも想像できる。
天災だってテロだって、いやもっと緩やかに、経済が落ち込んで燃料確保が難しくなり、ウランだって底が知れてる資源で輸入品なんだから、それらが買えなくなる日がいずれ来たって驚かない。
そんな事態が決して来ません(もう既に一度来たが)という前提でないと成立せず、電気がなかったら溶け出して爆発して、人が広範囲にに渡って被害を被るものを、いま必要だからって動かしていいだなんて、そんなに無責任でいいのか?
絶対起こりえません!と、強弁していた事態が起こりえた事の、論理的な過ちは是正されたのか?
自分に都合の良い事ばっかり信じていたっていう、自己中の甘さは自覚できたのか?
今回より数メートル高い津波にも対応できるようにしても、次は今までにない暴風雨かもしれない。もっと大きい地震かも、産油国のストかも、遠い国の戦争かも、いち職員の凡ミスかも・・・電気という人工的なものが、来ない/作れない可能性なんて、ぜったいゼロに出来ない。
まさかそんないい加減な事を前提にするなんて、ちゃんとした大人はしてはいけないと、そういうふうに自覚してこの世界に加わる事が、最低限の参入条件じゃないのか?
あたりまえで当然の「人の基本」として、僕はそう教えられたぞ!

Lost all power supply

ここしばらく、仕事の告知的な事はFBでやっていて、自分のブログページに来る事もなかった。
前から、比較的長い文章を書けるブログで、ただただ仕事の告知をするのは、なんか違う感じで、でも自分のその時々の思いつきを、短くツイートできる気持ちも器用さもなく、その点FBはなぜだか何の遠慮もなく公演の集客に使えたりして、何だかいろいろ便利なわけです。
でも今日ちょっと思いついたので、久々に書いてみます。
3.11の後、世界を覆っていた黒く厚い雲が、何となく薄れて来たような気にさせられている今日この頃ですが、もちろんそんないい話は微塵も無く、そして原発の話はその事故が起きた時の災厄の大きさだけを話題にしていたのでは片手落ちな感じがしていて、それよりも、「今がもっとも大切で、今の充足の為には未来に負債を残していっても良し」という倫理観というか考え方が、大きな問題ではないのかというのは、前にも書きました。
事故が起きてその被害だけが問題なら、もちろんそれだけでも、永き未来に渡る大問題なわけだけれど、喉元過ぎれば何とかで、直接移住などさせられた人以外では、どうがんばっても問題意識は薄れていく。
事実、東電はいけしゃあしゃあと、国つまりは税金から追加の援助を引き出しつつ、社員にはボーナスを支給しているような状況。
それすら、「あれはひどいなぁ」と言いつつ、具体的にどうしたらいいか分からない人たちは(自分も含む)、内心怒っているだけで、いつの間にか眼を背けているわけです。
そうやって、そこにある事に眼をつぶって、無い物にしていくのは、直接自分に関わりないと思われる問題に対処する日本人の、スタンダードな対応に思える。
ならば、事故/犯罪対応だけに的を絞らず、どうしてこうなっちゃったんだろう、と嘆いてみる方が、少しは自分の身の内に反映されるので、その「どうしてみんな未来への責任を放棄しちゃうような、挟持の無い人になっちゃったんでしょう?」という事を考えようとしているわけですが、それに加えてもうひとつ、未来に関わる問題を思いつきました。
今頃何言ってんですか!と多くの人に怒られそうですが、いちおう考えをまとめる為に書いてみます。
福島の事故は、あり得ないと言われている「全電源喪失」が原因で起きたと言われています。津波の前の地震ですでにやられていたという説もありますが、とりあえずは津波が来て全電源が喪失したからと・・・
これは、まったくもって想定外だという事ですが、未来永劫想定外なんでしょうか?
そして、福島4号機にもプルサーマル用のMOX燃料が使用済み燃料プールに貯蔵されていますが、これも冷やし続けないと熱暴走して溶け出して、外に放射能をまき散らすわけですよね。しかも、普通の使用済み核燃料の冷却期間でも30年といわれているのに、MOX燃料はその10倍、300年は冷やし続けないと暴れだすといわれている。
つまり、今すぐ原発を停めても、それから30年、場所によっては300年は電気を使って冷やし続けないと、冷却水の循環が止まったら秒読みで、今の福島みたいな状況が間違いなく起こっていくわけですよね。
震災後、取って付けた応急措置として、津波の来ない高台に緊急用の発電機を設置して、これでもう大丈夫と言っている原発がありましたけど、その発電機だって燃料がないと役に立たない。
現代人は、電気が無ければ大半は死んでしまうかもしれないけれど、でも全滅ってことはないでしょう。だけど、全ての原発は、いま仮に全部停めたとしても、300年間は燃料なり太陽光なり風力なりで、ずーっと電力を供給しないと、貯蔵プール内の使用済み燃料が溶け出して、周辺から始まって風向きによってはその周囲の広範囲を、人が住めない場所にしてしまう。
考えてみれば、いまはそれなりにお金もあって、必要な分は石油買えば何とかなるわってなもんですが、仮に経済が悪化してそれもままならなくなって、いま送電を切ればどこかの病院で多数の人が死んでしまうという状況になっても、それでも病院より優先して廃炉にした原発に電力供給していかないと、国が亡んでしまうという状況になるわけです。
これは視点を変えると、とっても簡単に国を滅ぼす事もできる。
日本なんか無くなっちゃえばいいのにと思ってる人がいたとしたら、こんなにいっぱいターゲットがあるのは楽ですよね。しかも、施設をぶっ壊さなくても、電力さえ断てばそのうち勝手に崩壊してくれる。簡単に脅せる。電力線と燃料の供給源さえ断てばいいんだから。
それを考えると、まだある程度国の信用があるうちに、他国に比べて経済がそれほど崩壊していないうちに、一刻も早く弱みは無くしていった方が懸命だと思うのですが、どうでしょう。
プルトニウムでそのうち核兵器が作れても、その肝心の守ろうという国の身の内に、動脈瘤みたいな場所が54カ所もあったら、そのモニターと治療費だけでも、将来予算を確保して支払い続けられるかどうか怪しいもんです。しかも、保険もきかない上に、長い場合は今から治療にかかっても300年かかる。それは迷ってる場合ではなくて、今すぐ取りかからないと。
迷ってるフリをしているのは、300年後なんて知ったこっちゃないやい、というヒトデナシばかりで、それこそが挟持を無くした、未来に責任を持たないゾンビなんだと思います。
何とかしなくちゃ。

Schedule from September

昨日、せっかく木下黄太さんの、京都での公演会があったのだけれど、残念ながら参加できなかった。
10日は、東京であるそうです。
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927
ネットでの情報収集も大事だけれど、直接話を聞いてみると、また新たなリアリティが重なってきます。
さてそれで、放射能はもちろん気になるが、それでも日々の暮らしもあるので、9月からの予定です。
9月18日(日) 新作能「水の輪」公演@近江八幡(滋賀)
下記ページ下の方に、公演の紹介が載っています。
http://www.omi8.com/topics/h-matsuri.htm

10月7日(金)~ 9日(日)スマートイルミネーション横浜(横浜)
http://www.zounohana.com/event/post_33.html

10月12日(水)~ 14日(金)デジタル・ライティング・パフォーマンス「lost 01/03」@VOICE gallery(京都)
各回30席限定、お待ちしています。
http://lost0103.jimdo.com/

10月22日(土)「Node /砂漠の老人」@新・港村(横浜)
来年制作予定の新作のキックオフトライアル
http://www.kazuoohnodancestudio.com/japanese/perform/kof2011.html

10月30日(日) 新作能「水の輪」公演@山本能楽堂(大阪)
今年の「水の輪」公演は、近江八幡>大阪>ブルガリアと続きます
http://www.noh-theater.com/tokuinoh.htm

どれも大事な仕事ですが、特に京都での「lost 01/03」、小さな公演ですがお時間の許す方はぜひおいで下さい。お待ちしています。

TPAM in Yokohama Summer Session 2011

バタバタしているうちに、2ヶ月が過ぎました。
その間に、引っ越しして、家の改装をして、それ以外にもいろいろありましたが、書く時期を逃してしまいました。
で、8月6日に、こういうのに喚んでもらって話します。
http://www.parc-jc.org/event_tpamiyss2011.html#s3
僕が参加するのは、8月6日13時からのセッション3:「舞台技術の現場から」です。
こういう場に喚んでもらえて話せるのは、ありがたいです。何処まで、テーマに沿った話ができるのかは、難しいところですが・・・
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TPAM in Yokohama Summer Session2011
国際舞台芸術ミーティングin横浜サマーセッション
2011年8月5日(金)~7日(日)
ヨコハマ創造都市センター(YCC)3F
参加費:3日券 1000円 / 1日券 500円(要事前予約・定員になり次第受付終了)
開場:各回の30分前
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8月5日(金) 
16:00~18:00
◆セッション1:「東日本大震災を受けて中間支援組織が行っていること」
モデレーター:坂田雄平(Arts Vision Network 311 事務局長)
参加予定:メセナ協議会、アートNPOリンク、Arts Vision Network 311 他
19:00~21:00
◆セッション2:「俺は演劇だと思ってやっている」
スピーカー:坂口恭平(作家・アーティスト)
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8月6日(土)
13:00~15:00
◆セッション3:「舞台技術の現場から」
スピーカー:藤本隆行(インディペンデントディレクター/照明デザイナー)、
堀内真人(KAAT神奈川芸術劇場技術監督)、遠藤豊(ルフトツーク)
15:30~17:30
◆セッション4:「<表現>としてのデモ」
スピーカー:宮沢章夫(劇作家・演出家・小説家)、三田格(評論家)
モデレーター:桜井圭介(音楽家・ダンス批評家・吾妻橋ダンスクロッシング主宰)
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8月7日(日)
11:00~13:00
◆セッション5:ディスカッション「舞台芸術制作者が求めるネットワーク」
コーディネート:ネビュラエクストラサポート、国際舞台芸術交流センター
15:00~17:00
◆セッション6:「原子力発電所の『事故』とは何か?」
スピーカー:後藤政志(芝浦工業大学非常勤講師)、鴻英良(演劇批評家)
モデレーター:丸岡ひろみ(国際舞台芸術交流センター)
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【お申し込み方法】
要予約、当日清算。
1日券(500円)は予約時にご指定いただいた日のみ有効です。
3日券(1,000円)は50枚限定。
定員150名。定員に達し次第受付を終了させていただきます。
以下の内容をss2011@parc-jc.org宛てにEメールでお申し込みください。
1)お名前(フリガナ)
2)ご所属
3)連絡先(当日つながるもの)
4)E-mailアドレス
5)3日券/1日券どちらをご希望か(1日券ご希望の場合は日付もご指定ください)
【会場】YCCの地図 別途送付します。
ヨコハマ創造都市センター(YCC)3F
〒231-8315 横浜市中区本町6-50-1
●みなとみらい線「馬車道駅」1b出口[野毛・桜木町口(アイランドタワー連絡口)]
●JR・市営地下鉄「桜木町駅」徒歩5分
●JR・市営地下鉄「関内駅」徒歩7分
*駐車場はございません。近隣の有料駐車場をご利用ください。
【お問い合わせ】
PARC – 国際舞台芸術交流センター
Tel: 03-5724-4660
Fax: 03-5724-4661
Email: info@parc-jc.org
主催・企画・制作:PARC – 国際舞台芸術交流センター
共催:財団法人横浜市芸術文化振興財団
助成:横浜市マザーポートエリア活性化推進事業
後援:横浜市文化観光局
ヨコハマトリエンナーレ2011連携プログラム
■関連イベント
サーカムスタンス『サトルモブ:これが最後であるかのように』
Circumstance “as if it were the last time (a subtlemob)”
英国のアーティストユニットのサーカムスタンスによる街を舞台にした観客参加型のパフォーマンス。
参加者は、事前に指定されたウェブサイトからMP3のサウンドトラックをダウンロード。
イベント当日、地図に示された場所にいき、サウンドトラックを再生すると、物語がスタートします。
参加者ひとりひとりが物語の主人公となり、日常の光景の中で映画のような体験を生み出すという新しい形のパフォーマンス。
日時:8月6日(土)18:30~ 横浜市内某所 
参加費:無料
主催:ブリティシュ・カウンシル、急な坂スタジオ、STスポット
共催:横浜市
ヨコハマトリエンナーレ2011連携プログラム
*詳しい情報と参加のお申し込みはこちら http://subtlemob.com/
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Notes related to nuclear power plants

昨日、福島第一原発に関して、精力的に発言し動いておられる、木下さんと話す会に行って来ました。
その中で、いろいろな話は聞いたのだけれど、一番耳に残ったのが下記の話。こういう話が一番かと、怒られそうな気もするが・・・
官僚や政治家が、事実を隠蔽してもそのうち必ずバレる、改竄などすれば、バレた時の罪がより大きくなる。じゃあどうするか?「調べない」、知らなければ、隠す必要も誤摩化す必要も無い。
う〜ん、いや何と言いましょうか、無知を笑うような、あきれるような態度ではいけないのだ。それだと、相手の方が一枚も二枚も上手だ。
あと、個人的にシビアだったのは、関西電力の原発依存度が日本で一番高いという事実。
これは、知ってはいたのだけれど、改めて確認するというか認識すると、かなり重い。2位の四国電力が53.4%で関西電力は53.6%。
このパソコンも、部屋の明かりも、半分以上は原発で作ったエネルギーで動いているわけだ。依存度が高いということは、転換できたとしても時間がかかるし、最後まで残る確率が高いということだ。おまけに、福井の原発銀座から、近畿の水がめ琵琶湖までの距離は20km程度。
しかし、やはり考えるにつれて、僕には問題はいまの原発事故問題だけにはとどまらない。
仮にこの先事故が無く、最大限健全に原発が動いていたとしても、そのために出る使用済み核燃料や破棄物は、いまの僕らの手に余る。
自分では解決できない問題を作り続けて、いまの栄華を誇るというか快適性を追求するというのは、それを個人でやった場合、僕にはどう見てもカード破産者などのちゃんと計算のできない問題のある人か、キチガイにしか思えない。
これだけ原発を使っていても、いまだ(核の)ゴミ処理をできたところは地球上に無いのだ。それでは、未来に顔向けができない。そういう挟持が、国の指針を考えるところに残っていないというのが、もっとも問題だと思う。

Familiar action

facebook上のグループ「福島第一原発を考えます」からの提案です。
このグループとは別の、脱原発100万人アクションの呼びかけを受けてのことかもしれませんが、「6月11日(土)午後から官邸や国会周辺に、お散歩しましょう」という提案が出ています。デモではなく、あくまでも個人意思でのお散歩です。
僕は、地元でデモに行こうと考えていて、東京までは行けませんが、でももし東京の方で時間があったら、散歩に出かけてみて下さい。原発を抱えた未来に、少しでも不信感があるなら、とりあえず半歩でも一歩でも進んでみましょう。
あと、反原発のシンボルとして、「黄色のリボンや黄色の帽子など黄色の物を身につけましょう」という呼びかけもあります。
ピンクリボンなどと同じく、これも意思表示。原発の話題を話したくても話せないような状況があるなら、何か手助けになるかもしれません。
つけてる時と外す時があってもいいと思います。とにかく、気になることがあるなら、話をする機会にできればいいと思います。
これは僕の経験ですが、話を振ってみれば、ほぼみんな、なにがしか気になっているんですよね、もちろん。

Sense of distrust

このブログは、自分の仕事や観ることのできた公演の感想などを書くのが主な目的で、個人攻撃をするためのものじゃない。なので、否定的なことでは、できるだけ個人名は出したくないけど、このところ考えている内容を説明するのに、あえて個人攻撃なのをわかりつつ、今日は大橋弘忠というヒトに関して書いてみたい。
このヒト、東京大学工学系研究科システム創成学専攻教授という肩書き。ぱっと見、わりと情報系の研究者に見えるが、なぜか各地で原発推進の講演をして回っていた。過去形なのは、3.11.以降、さっぱり噂を聞かないから。
彼は数年前に、京都大学原子炉実験所助教・小出裕章氏も参加された、佐賀県で行われたプルサーマル公開討論会でも話していて、その際に、
「プルトニウムは飲んでも安全」
「 地震など原発には関係ない話 」
「 格納容器が破損するなどあり得ない。1億年に1回の確率 」 などと発言し、「 わからないのなら家に帰ってお子さんに聞け」等と聴衆に語っている。
http://youtu.be/2WVTSIZNiVs
その発言自体、よくもまあこんなに自信満々にこんな内容を聴衆にと、思えるものだが、その内容よりもこの構図がより深刻に問題だと思う。
つまり、彼は東京大学教授という肩書きを背負っていて、聴衆はそれを信じている。片や、反論している小出さんは助教。助教が悪いわけではないけれど、この差を信じるヒトが、多かったという感も拭えない。それが、今はかなり崩れただろうけど、でも権威がガラガラと崩れていくということは、一概には喜べない。
この、大橋弘忠というヒトを、今や誰も信じないだろうというのは当然だろうと思うが、話はこのヒトデナシだけにとどまらない。そこが問題。
いわゆる御用学者というヒトは、ざくざく出て来る。
http://www47.atwiki.jp/goyo-gakusha/pages/13.html
彼らは、当然東大やその他有名大の教授とか名誉何たらで、だからこそ、その地位を使って原発推進アピールに勤めた。
それだけじゃなくて、もう忘れてしまったヒトも多いのか、あまり話題に出ないが、野球の星野監督とかその他有名人も、例の「二酸化炭素出さないから原発はエコ」キャンペーンコマーシャルに出ていた。つまり、たぶんお金をもらって、信じるところを決めた(と表明した)。
しかもそれは、未来に多大な負債を残す選択に関してだ。
こんな人たちが、いまだ日本の最高学府などにいて、これからの未来を担う若者に何を教えるというのだろう?この人たちに学ぶ若者は、何を信じられる?何を目標にする?
偉くなったら、適当な嘘をまるで真実のように、肩書きを使って説得力を持って話せるから、それでざくざくお金が儲かるってか!
少なくとも、いま現在、日本の学問や「知」、そして政治に対する信頼は、どんどん萎えて行っているのではないか?
でも、実は今こそ学問や「知」をリスペクトする気持ちが、必要な時ではないだろうか。不信感ばっかりでは、何処にも進めない。
僕にしても、個人的に小出さんやあと少数のジャーナリストの方を信じているけれど、システムとして、機関としてのマスコミや研究機関は、信じられない。
これを払拭していく努力を「いま」しないと、未来はどんどん先が見えなくなる。
蛇足ながら、この大橋弘忠の東大にあるラボのHPは、震災後それまで載っていた原子力の文字をさっさと削除して、関係者が分かる「メンバー」や「アクセス」を工事中に差し替えた。
http://syrinx.q.t.u-tokyo.ac.jp/members.html
このお方、専門研究分野は研究室のページにもあるように、複雑流体、進化計算、経済物理、ネットワークサイエンス等の「コンピュータシミュレーション」だ。
ネットワークやコンピュータに関する研究者が、過去の自分の(原発に関する)シミュレーションを無かったことにしたいからといって、自分の手が届くHPから関係する内容を消して、後は東大か何処かに籠って鳴りを潜めているなんて、現実認識が甘すぎるんじゃないか?
前述のYouTubeの動画などが、どれだけの人に視聴されて、どれだけバックアップがあり、消されても次々と上げられるのか、ネットワークの専門家なのに想像がつかなかったのだろうか?
そんな、シミュレーションの専門家に、苦労して入った東大で、学生達は何を学んで何を信じるのだろう。
こういう行動自体も、失笑を買うだけでなく、この国の若者の希望を大幅に減じていると思う。

Celebrity comments

僕、もともと山本太郎さんのファンだったんですけど、それはけっこう某テレビ局の「ウルルン・・・」のせいだと思います。でも、ファンだからという事だけではなく、これはとっても力強いメッセージです。
http://youtu.be/IVGKRPoyyfY
もしこれで、山本さんの仕事に制限がかかるようなら、日本のテレビはマジに原発に支配されている。

What to do if you know it

福島の一号機メルトダウンの発表を受けて、「知らなかったでは済まされない」とか、「知っていたことを隠していただろう」という意見をよく聞くが、それはあくまで福島の話で、東電や政府を攻めることで話は終わっている。
でも、今頃やっと意識しだして、本当に申し訳ないのだが、僕らがいま考えなければいけないのは、「知ってしまったらどうするのか」ということなのではないだろうか。
それはもちろん、既に東京にまで降り注いでいる放射性物質のことでもあるし、現在福島のこども達に課せられている20ミリシーベルトまで安全だという、誰が決めたかも結局はっきりしない基準でもある。
そしてさらに話を進めるなら、それは当然、原子力発電自体に行き着くと思う。地震の危険性があるから、浜岡原発を止めたという個々のレベルではなくて、原子力発電全般だ。
もう本当に「知らなかったでは済まされない」のだが、僕は今まで原発に関するいろいろなことを知らなかった。
危険なものだと思っていたし、放射性物質は大変な毒だということも理解していたし、チェルノブイリのドキュメントも観ていた。でも、以下のことは知らなかった。それは、原発の発電コストが高いとか発電と送電が一体化している不合理だとか、そんなちっちゃなことではないのだ。
まず、原発の施設としての寿命は、世界的に平均40年で、それを越えるとぐっと危機管理が難しくなり、従って現状を維持しようと考えると、また新たな原発を作らないといけない。
そして、長年にわたって放射線を受けていると、その物質も高濃度の放射能を帯びて、使用済み燃料と同じ位毒性のあるゴミになる。つまり原子炉自体も高濃度放射性破棄物として、処理しなくてはいけない。
それらの超危険なゴミは、何10万年と安定している地層に安全に保管すると電力会社は言っているが、現在までその保管に同意する地はなく、安全に保管したいんだけど「できない」猛毒のゴミが、そこら中の原発に水に沈めて保管されている。
「燃料プール」などと、もっともらしい名前を付けているけれど、あれは猛毒のゴミ溜めだ。しかも、いったい誰が、ここはこれから10万年以上安定したままだから、毒を置いておいても未来永劫安全だと、断言できるのか?
おまけに、ウランの埋蔵量は、当たり前だが有限で、諸説あるがいずれにせよそのうち尽きてしまう。
残るのは、廃炉にしなければいけない「使えない」施設と、猛毒のゴミ。
ざっと、こういうことを震災前には、僕は知らなかったけれど、今は知っている。
つまり、上記の事実を言い換えると、僕が生きている間くらいしか使えない電力発生機を使うために、何万年も何十万年も消えない毒を作り出して、その毒は自分たちの手持ちの技術では無毒化できず、その閉じ込めの見通しもつかないということになる。
これは、一体全体どういうことか?
例えば、乱暴な例だけど、隣のウチが上のようなことを言い出して、猛毒のゴミを出しつつ電気をガンガン使っていたら、あなたはどうする?
僕なら猛烈に抗議するし、しかも警察などの国家機関は、その行為を止める権利があると信じる。自分も、毒を吐き出しつつ、電気を作ろうとは思わない。だって、自分では無毒化できないし、何処に捨てればいいかも決められないのだ。
しかも、時間というファクターがあるので、ことはもう少しだけ複雑で悪質だ。
つまり、あと何世代かしたら、このまま今の事態が収束し「安全」に原発を使い続けられたとしても、原子力発電は資源が枯渇して有効な手段ではなくなるだろう。その時には、役立たずの施設と毒のゴミだけが残る。
僕たちは、まあ仕方がない。原子力エネルギーで、夏も涼しく過ごしたし国の競争力も増し、豊かな暮らしを楽しんだ。
でも、少しだけ未来のこども達には、糞みたいなゴミだけを押し付けることになる。
自分がその立場だったら、どれだけ過去の老人達を罵倒するだろう。いや、考えてみれば、時間だけではない。経済力などの問題で、いま原発を持たない国もたくさんあるのだ。いずれ、それらの国にも、福島の放射能は迫っていく。海にも空にも壁なんてない。
僕は、今まで、有害なのは知っているが、少なくとも見かけ上だけでもきちんと処理して、安全なふうに埋設されていると思っていた。ただ何となく。
でも、現在、多くの人が上記の事実を知ったわけだ。僕も知った。つまりこれは、僕の問題だ。

Repost

FaceBook内のグループ「福島第一原発を考えます」からの転載です。
【署名や各種イベント】
脱原発イベントカレンダー(掲載されているカレンダーの下に、署名もまとめられてます)
http://datugeninfo.web.fc2.com/
第2弾 子ども20ミリシーベルト基準の即時撤回および被ばく量の最小化のための措置を求める緊急要請
http://e-shift.org/?p=485
小学校の子供達の為に安全な給食物資調達を求めます!(横浜市)
http://www.shomei.tv/project-1745.html
【原発関連の推奨ブログやサイト】
全国の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/
放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリング
http://www.geocities.jp/environmental_radiation/
福島原発LINK
http://fgenpatsu.blog55.fc2.com/
まとめwiki(現況をチェックするのに便利)
http://www47.atwiki.jp/matowiki/pages/28.html
現況を前日比で閲覧することのできるサイト(5月13日現在ver.87)
http://www.hattori-ryoichi.gr.jp/blog/
岩上安身オフィシャルサイト Web Iwakami
http://iwakamiyasumi.com/
原子力資料情報室
http://www.cnic.jp/
小出裕章(京大助教)非公式まとめ
http://hiroakikoide.wordpress.com/
早川由紀夫の火山ブログ フクシマの放射能地図
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-379.html#more
武田邦彦
http://takedanet.com/
中鬼と大鬼のふたりごと
http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-category-1.htmlEYES CLOSED
http://www.witheyesclosed.net/
南ドイツ新聞 原発周辺のガンの危険性
http://www.priee.org/modules/pico2/index.php?content_id=12
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/kaigai/kaigai_08/08_10/081014_Childhood_leukemias.html
チェルノブイリ事故処理班の生存者が語る凄惨な過去と放射能汚染への正しい危機感
http://diamond.jp/articles/-/11970
スウェーデンの今
http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe
よくわかる原子力
http://www.nuketext.org/index.html
原発がどんなものか知ってほしい_平井憲夫氏
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page14
ジャーナリスト 木下黄太のブログ 「福島第一原発を考えます」
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927
勝川敏雄公式サイト(三重大学 生物資源学部 准教授)
http://katukawa.com/
英国のWeatherOnline社
http://www.weatheronline.co.uk/weather/news/fukushima?LANG=en&VAR=radiationover
日々つらつら(放射能を取り込みにくい食べ物)
http://allgenrenews.seesaa.net/archives/20110509-1.html
ベラルーシの部屋ブログ(カルシウムを摂りましょう)
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/6fb0c6aec9bf456e883bc109f48048b3
ドイツ連峰放射線防護庁HPで公開されている放射能監視ネットワーク(CTBTO)の測定値を含む放射性物質痕跡 (トレース)解析サイト(日本の高崎を含む)
http://www.bfs.de/de/ion/imis/spurenmessungen.html/#1
(上の二枚の図はドイツ国内のヨウ素131とセシウム137のグラフ、真中の図は福島原発事故以降の放出状況を時系列に沿って表した地図、下二枚の図が世界九カ国(高崎を含む)で測定されたヨウ素131とセシウム137の時系列グラフ。いずれも片対数グラフ。)
フランスからのニュース
http://www.francemedianews.com/
原発関連重要記事が読めます(クロル38の論文の和訳をいち早く載せたサイト)
http://peacephilosophy.blogspot.com/
福島原発メルトダウン(技術的な詳細考察あり)
http://www.asahi-net.or.jp/~pu4i-aok/cooldata2/politics/politics27.htm
放射能から子供を守ろう[SAVE CHILD]
http://savechild.net/
点滴療法研究会発表(決して手先の者ではありません)
http://web.me.com/mr21/iv-therapy/Radiation.html
東日本大震災と原子力発電に関する資料・教材を集約するwiki
http://onand.under.jp/genpatsu/
ニューヨーク科学アカデミーによる福島事故の放射線障害と予防対策(予防と対策は14p以降)
http://hirukawamura.web.fc2.com/genpatu/housyasen.pdf
写真家・溝口健二氏ブログ、ツイッター 
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/# 
https://twitter.com/#!/zamamiyagareiWITH
アーネスト・スターングラス博士 2006年青森講演記録「放射線と健康」(低レベル放射線の危険性などについて)
http://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/
元GE技術者・菊地洋一さん2003年講演「命はほんとうに輝いている」
http://www.stop-hamaoka.com/kikuchi/kikuchi2.html
エル・ムンド[スペインの新聞 ]2003年 調査報告/原子力発電所における秘密「日本の原発奴隷」
http://www.jca.apc.org/mihama/rosai/elmundo030608.htm
中国新聞 被爆と人間 第3部 ある原発作業員の死
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/00abom/ningen/000323.html
サイエンス・メディア・センター(社会的関心の高い科学ニュースへの専門家コメント提供)
http://smc-japan.org/
【原発関連の推奨動画】
田中優
http://www.facebook.com/l/7b97chuCE-28_jsBu7llLgKer4A/www.ustream.tv/recorded/14146884
JNN福島第一原発情報カメラ(LIVE)
http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/youtube_live/
肥田舜太郎医師と福島の女性
http://www.youtube.com/watch?v=tCV3beH_IWI
【お勧め投稿のショートカット(お知らせメールのリンクをクリックすると出てくるURL)】
東京電力の値上げ
http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863&id=164936293566771
原発推進学者が次々懺悔
http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863&id=165621606831573
生物学的半減期について
http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863&id=166084906785243
放射線被曝の危険 子供を避難させづらい現実的な問題と要因は何か
http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863&id=166231053437295
放射能汚染が深刻化した場合どのような行動をするか
http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863&id=166824120044655
放射線の害を低減させる食生活
http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863&id=164637746929959
南相馬市の桜井市長について気になる記事。
http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863&id=167226143337786
インドの新聞、The Hinduに掲載されたチェルノブイリ関連の記事
http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863&id=166421013418299
情報のギャップをどうすれば埋められる
http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863&id=166841833376217
娘が保育園にいる場合どうしたら
http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863&id=166744776719256
唯一の被爆国としての責任と覚悟
http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863&id=166589226734811
これからの健康不安に対し、自治体にどのような医療体制を求めていくか
http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863&id=166600440067023
原発関連企業への有効なボイコットの方法とは
http://www.facebook.com/home.php?sk=group_155657457822562&id=173109119410729&cmntid=173296456058662
【NewTechnology】
福島原発の汚染水を浄化
http://on.wsj.com/fqIzvP
高効率ジャイロ式波力発電システム
http://www.youtube.com/watch?v=P4J1phu60lw&feature=player_embedded

The head is operated?

沖縄から帰ってきた。
実はこの2週間、沖縄に滞在して、川口隆夫の「A Perfect Life」の照明デザインとオペレーションをしてきた。
作品はこの難しい時期に、地震や津波や原発をいやが応でのその内に取込みつつ、あくまでも個人の生活について語り、しかも沖縄/コザで制作発表し、那覇でも公演するというもので、いや本当に大変だっただろうなと思う。でも、その甲斐あって、このシリーズの中でも出色の出来ではないかと、密かに感心している。
詳しくは、クリエーションの後半から参加した僕の言葉より、この「A Perfect Life in 沖縄」を企画し実現した、沖縄のアートプロデュースユニットcimarcus(シマーカス)のブログを参照してほしい。
ところで、この沖縄滞在から戻ってきて、驚いたことがひとつある。
それはテレビの平穏さというか、不気味なまでの沈黙と言ってもいいかもしれない。
沖縄滞在の間、僕らはわりと広いマンションで共同生活をしていて、そこは部屋は十分な広さだが、普段使われているわけではないので、家財道具などはほぼなくて従ってテレビもなかった。でもネットは通じたので、僕はほぼ毎日ネットで情報を漁っていた。
やはり原発は気になるし、ソフトバンクの孫さんの発言も気になる、何よりこのブログに載せたように、被爆の許容範囲の数値を、一気に20倍に引き上げるような措置をとる政府も気になる。
そんな状況だった僕が自宅に戻ったのは、折しも放射能防護担当内閣官房参与である小佐古敏荘氏が辞任してから、まだ3日しかたっていない日である。
何たって、政府から委託されていかに放射能の害を防ぐかという提言を請われた人物が、いまの20倍にあげられた基準はおかしいと表明したのだ。
コトは、我々のこども達の命に関わる、遠く離れたチリで会ったこともない33人の男達が救出されるのを、あれほど延々と放送し続けたテレビや新聞が、この重大事をいかに伝えるのか?!!!
結果、僕はここ数日、一度しかそれも数秒だけしか、小佐古敏荘氏の顔をテレビで見ることはなかった。
しかも、ネット見ていくと、地震/津波後の早くも3月31日には、原発を推進してきた「青木芳朗」元原子力安全委員を筆頭に16名もの原発推進派が、原発は危険だから止めた方がいいとの意見を表明している。
http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/04/blog-post_12.html
この事実は、日本のマスコミでどう伝えられたのか?
テレビでは、相も変わらず平穏な番組が流れ続けている。
僕は、お笑い番組が大好きだ。毎日きついニュースばっかり流れているテレビなんていうのは、出来れば遠慮したい。芸人さんは、変に説教めいたことを言うより、トリックスターとして毒々しく無遠慮に世間を笑い飛ばして切ってくれればいいと思う。
しかし、人の命に関わるようなことが起こり、その件に関して、今まで専門家としてさんざん言説を作り出していた当の識者が、「いまの現状はおかしい!」と声をあげたら、その件に関してはまったくもって黙殺されるとは、いったいどういうことだ?
テレビや新聞というのは、所詮そんなものなのか?
それじゃあ、ネットにじわじわと首を絞められ、世代交代されていっても同情の余地もない。自国民を守れない、重要なニュースの選択も出来ないジャーナリズムなんて意味がない。

Resign

他のサイトからの受け売りになりますが、管内閣の放射能防護担当内閣官房参与である小佐古敏荘氏が、菅直人総理が自分の提言に聞く耳を持たないという理由で、辞意を表明したということです。
これまで、人が感知し得ない放射能の脅威に関して、政府や専門家が大丈夫だというのなら問題ないはずで、自分は専門家ではないしその意見を信ずるしか無いと言っていた人たちに、この辞意表明を積極的に届けるべきでしょう。
大手新聞やテレビ局が取り上げればいいのですが、未だこの状況でもそれができないマスコミなら、個人の手持ちのメディアを使ってできる限りの拡散を試みてもいいと思います。
あまり良い言い方ではありませんが、この小佐古敏荘氏はどちらかというと原発推進派、政府や電力会社の御用学者です。そうでなければ、内閣官房参与に推されることもなかったでしょう。そういう立場の人でさえ、今の政府の対応に危機感を覚えているということです。
しかし、自分で選んで官房参与にした専門家が、危機を表明しているのに、それを無視する菅直人と周辺の政府は何を考えているのでしょう?
そもそも、現政府は「子育てを応援します」みたいな政策を売りにしていたのではないのか?!
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平成23年4月29日
内閣官房参与の辞任にあたって
(辞意表明)
内閣官房参与
小佐古敏荘
 平成23年3月16日、私、小佐古敏荘は内閣官房参与に任ぜられ、原子力災害の収束に向けての活動を当日から開始いたしました。そして災害後、一ヶ月半以上が経過し、事態収束に向けての各種対策が講じられておりますので、4月30日付けで参与としての活動も一段落させて頂きたいと考え、本日、総理へ退任の報告を行ってきたところです。
 なお、この間の内閣官房参与としての活動は、報告書「福島第一発電所事故に対する対策について」にまとめました。これらは総理他、関係の皆様方にお届け致しました。
 私の任務は「総理に情報提供や助言」を行うことでありました。政府の行っている活動と重複することを避けるため、原子力災害対策本部、原子力安全委員会、原子力安全・保安院、文部科学省他の活動を逐次レビューし、それらの活動の足りざる部分、不適当と考えられる部分があれば、それに対して情報を提供し、さらに提言という形で助言を行って参りました。
 特に、原子力災害対策は「原子力プラントに係わる部分」、「環境、放射線、住民に係わる部分」に分かれますので、私、小佐古は、主として「環境、放射線、住民に係わる部分」といった『放射線防護』を中心とした部分を中心にカバーして参りました。
 ただ、プラントの状況と環境・住民への影響は相互に関連しあっておりますので、原子炉システム工学および原子力安全工学の専門家とも連携しながら活動を続けて参りました。
 さらに、全体は官邸の判断、政治家の判断とも関連するので、福山哲郎内閣官房副長官、細野豪志総理補佐官、総理から勅命を受けている空本誠喜衆議院議員とも連携して参りました。
 この間、特に対応が急を要する問題が多くあり、またプラント収束および環境影響・住民広報についての必要な対策が十分には講じられていなかったことから、3月16日、原子力災害対策本部および対策統合本部の支援のための「助言チーム(座長:空本誠喜衆議院議員)」を立ち上げていただきました。まとめた「提言」は、逐次迅速に、官邸および対策本部に提出しました。それらの一部は現実の対策として実現されました。
 ただ、まだ対策が講じられていない提言もあります。とりわけ、次に述べる、「法と正義に則り行われるべきこと」、「国際常識とヒューマニズムに則りやっていただくべきこと」の点では考えていることがいくつもあります。今後、政府の対策の内のいくつかのものについては、迅速な見直しおよび正しい対策の実施がなされるよう望むところです。
1.原子力災害の対策は「法と正義」に則ってやっていただきたい
 この1ヶ月半、様々な「提言」をしてまいりましたが、その中でも、とりわけ思いますのは、「原子力災害対策も他の災害対策と同様に、原子力災害対策に関連する法律や原子力防災指針、原子力防災マニュアルにその手順、対策が定められており、それに則って進めるのが基本だ」ということです。
 しかしながら、今回の原子力災害に対して、官邸および行政機関は、そのことを軽視して、その場かぎりで「臨機応変な対応」を行い、事態収束を遅らせているように見えます。
 
 とりわけ原子力安全委員会は、原子力災害対策において、技術的な指導・助言の中核をなすべき組織ですが、法に基づく手順遂行、放射線防護の基本に基づく判断に随分欠けた所があるように見受けました。例えば、住民の放射線被ばく線量(既に被ばくしたもの、これから被曝すると予測されるもの)は、緊急時迅速放射能予測ネットワークシステム(SPEEDI)によりなされるべきものでありますが、それが法令等に定められている手順どおりに運用されていない。法令、指針等には放射能放出の線源項の決定が困難であることを前提にした定めがあるが、この手順はとられず、その計算結果は使用できる環境下にありながらきちんと活用されなかった。また、公衆の被ばくの状況もSPEEDIにより迅速に評価できるようになっているが、その結果も迅速に公表されていない。
 初期のプリュームのサブマージョンに基づく甲状腺の被ばくによる等価線量、とりわけ小児の甲状腺の等価線量については、その数値を20、30km圏の近傍のみならず、福島県全域、茨城県、栃木県、群馬県、他の関東、東北の全域にわたって、隠さず迅速に公開すべきである。さらに、文部科学省所管の日本原子力研究開発機構によるWSPEEDIシステム(数10kmから数1000kmの広域をカバーできるシステム)のデータを隠さず開示し、福島県、茨城県、栃木県、群馬県のみならず、関東、東北全域の、公衆の甲状腺等価線量、並びに実効線量を隠さず国民に開示すべきである。
 また、文部科学省においても、放射線規制室および放射線審議会における判断と指示には法手順を軽視しているのではと思わせるものがあります。例えば、放射線業務従事者の緊急時被ばくの「限度」ですが、この件は既に放射線審議会で国際放射線防護委員会(ICRP)2007年勧告の国内法令取り入れの議論が、数年間にわたり行われ、審議終了事項として本年1月末に「放射線審議会基本部会中間報告書」として取りまとめられ、500mSvあるいは1Svとすることが勧告されています。法の手順としては、この件につき見解を求められれば、そう答えるべきであるが、立地指針等にしか現れない40-50年前の考え方に基づく、250mSvの数値使用が妥当かとの経済産業大臣、文部科学大臣等の諮問に対する放射線審議会の答申として、「それで妥当」としている。ところが、福島現地での厳しい状況を反映して、今になり500mSvを限度へとの、再引き上げの議論も始まっている状況である。まさに「モグラたたき」的、場当たり的な政策決定のプロセスで官邸と行政機関がとっているように見える。放射線審議会での決定事項をふまえないこの行政上の手続き無視は、根本からただす必要があります。500mSvより低いからいい等の理由から極めて短時間にメールで審議、強引にものを決めるやり方には大きな疑問を感じます。重ねて、この種の何年も議論になった重要事項をその決定事項とは違う趣旨で、「妥当」と判断するのもおかしいと思います。放射線審議会での決定事項をまったく無視したこの決定方法は、誰がそのような方法をとりそのように決定したのかを含めて、明らかにされるべきでありましょう。この点、強く進言いたします。
2.「国際常識とヒューマニズム」に則ってやっていただきたい
 緊急時には様々な特例を設けざるを得ないし、そうすることができるわけですが、それにも国際的な常識があります。それを行政側の都合だけで国際的にも非常識な数値で強引に決めていくのはよろしくないし、そのような決定は国際的にも非難されることになります。
 今回、福島県の小学校等の校庭利用の線量基準が年間20mSvの被曝を基礎として導出、誘導され、毎時3.8μSvと決定され、文部科学省から通達が出されている。これらの学校では、通常の授業を行おうとしているわけで、その状態は、通常の放射線防護基準に近いもの(年間1mSv,特殊な例でも年間5mSv)で運用すべきで、警戒期ではあるにしても、緊急時(2,3日あるいはせいぜい1,2週間くらい)に運用すべき数値をこの時期に使用するのは、全くの間違いであります。警戒期であることを周知の上、特別な措置をとれば、数カ月間は最大、年間10mSvの使用も不可能ではないが、通常は避けるべきと考えます。年間20mSv近い被ばくをする人は、約8万4千人の原子力発電所の放射線業務従事者でも、極めて少ないのです。この数値を乳児、幼児、小学生に求めることは、学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたいものです。年間10mSvの数値も、ウラン鉱山の残土処分場の中の覆土上でも中々見ることのできない数値で(せいぜい年間数mSvです)、この数値の使用は慎重であるべきであります。
 小学校等の校庭の利用基準に対して、この年間20mSvの数値の使用には強く抗議するとともに、再度の見直しを求めます。
 また、今回の福島の原子力災害に関して国際原子力機関(IAEA)の調査団が訪日し、4回の調査報告会等が行われているが、そのまとめの報告会開催の情報は、外務省から官邸に連絡が入っていなかった。まさにこれは、国際関係軽視、IAEA軽視ではなかったかと思います。また核物質計量管理、核査察や核物質防護の観点からもIAEAと今回の事故に際して早期から、連携強化を図る必要があるが、これについて、その時点では官邸および行政機関は気付いておらず、原子力外交の機能不全ともいえる。国際常識ある原子力安全行政の復活を強く求めるものである。
                                                以上
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What do you mean? What? ! ! ! !

文科省が福島県内の保育園、幼稚園や小中学校を普通に利用する際の限界を1時間あたり3.8マイクロシーベルトと定めたらしい。
こういうのは、文科省が決めるんだ?
いままでの生活を享受して、原発だってたぶん大丈夫だろうと傍観して来た大人達(僕を含む)が、そのつけを払うのなら、まだしも納得がいく。
でも、東京で使う電気を作っていた原発の出した死の灰で、福島の子ども達が被爆してしまう量を、いきなりこれまでの基準の20倍に設定して、まあすぐには異常は出ないから大丈夫と、事態を矮小化してみせるなんて、自分で自分の首を絞めるヒトデナシだ。
いまでも十分国が亡ぶような状況なのに、「がんばれ日本、復興に向けて進もう」なんて言っといて、自分たちの国の未来を己で踏みつぶすというのは、どういうこと???
せめて、自分の判断材料になる情報を持てるようにしましょう。僕には、マスメディアに流れている情報は、ほぼ原発推進派から出た情報ばかりに思えます。
前にも書いた、原発反対派の原子力研究者の小出裕章京大助教の発言をまとめたページから、無断で抜粋します。
http://hiroakikoide.wordpress.com/
チェーンメールは困るけど、いまはテレビだけが情報源じゃないんだから、多くの人がこれらの情報に接するように、広げる努力は必要でしょう。
以下、上記HPの記事から抜粋。
・(文科省が福島県内の保育園、幼稚園や小中学校を普通に利用する際の限界を1時間あたり3.8マイクロシーベルトと定めたが?)驚いた。普通私たちが生活している環境では0.05マイクロシーベルトが普通。その80倍。
・(年間で20ミリシーベルトという基準で算出したものだが?)その前提がとてつもなく高すぎる。一般の日本人は法律で年間1ミリシーベルトしか被曝してはいけないと決まっている。それをいきなり20倍にする権限が誰にあるのか不思議に思う。こどもは特に放射能に敏感であるのに、そういう基準を押し付けるやり方がなぜ許されるのか分からない。
・なぜ原子炉が特別に危険なのかというと、核分裂生成物(いわゆる死の灰)ができてしまうから。JCO事故で核分裂したウランの量は1ミリグラム(1000分の1グラム)。灯油に換算すると2リッター分のエネルギーが出る。たった1ミリグラムでも、JCOのときは500メートル離れた場所で許容基準を超える被曝が起こった。
・日本の法律では年間1ミリシーベルトを超える場所は放射線管理区域に指定される。そこでは寝ることも食べることもできないし、こどもはもちろん入れない。チェルノブイリ事故では、これに該当するエリアは700kmのところまで広がった。面積で言うと、本州の約6割の広さ。このチェルノブイリ周辺地域に現在565万人が住んでいて、生活を営んでいる。避難してほしいと思うが、住んでいる。
・放射線ガン死には年齢依存性がある。細胞分裂は若いほど活発。若いときに遺伝子が傷を受けるとそれが複製されるため異常が起きやすい。人間で言うと、30歳を平均とすると、50歳では影響の受けやすさは100分の1くらいになる。が、乳児やこどもにはたいへんな危険。

Lecture of Mr.Koide

16日に行われた小出裕章氏の講演が、ustreamにアップされている。2時間強あるが、昨日の夜に思わず全部見てしまった。
原発に関して不勉強な僕でも、いろいろなことが腑に落ちる、とてもよくまとまった内容。
小出氏の強い姿勢が静かな口調の中にも現れていて、それはバランスをとった中立の解説ではもちろん無くて、いかに原発を廃絶したいかという意思のもとに話されているので、その強さゆえに果たして手放しで全て信じていいのかと、自分の判断基準のために反対意見が欲しくなるところもある。
つまりそれは、どれほど正しく見える高潔な意見でも、やはり少しは疑ってみないとというへそ曲がりな僕の性分によるのだけれど、それでも思わず一気に全記録を見てしまう、見ずにはいられない内容。
見終わったあとに、「小出裕章氏への反論」でググってみても、今は最初の60トピックぐらいには、さしたる反論が見られない。
ずいぶん前の映像記録で、原発推進派と反対派の討論があって、その中でいつまでたっても平行線で噛み合ない話が続くのは見ることが出来るが、でもその程度。
それは、小出氏の存在が、推進派(大まかに言えば日本政府と電力会社)にとってはとるに足らない存在で、今までは歯牙にかけてもいない存在だったせいかもしれない。
しかし、だからといって、小出氏の論がとるに足らないわけでは、全くない。僕には、もう遅すぎるのかもしれないが、耳を傾けるべき重要な意見に思える。それを、手放しで信じろとは言わないけれど、せめてもっと万人が見つめる場で、推進派と互角な立場で意見を交換できるようになってほしいと思う。
マスメディアがまだその意見を、メインの放送帯で取り上げることに躊躇するのなら(かってNHKで作られた、秀逸なドキュメンタリーなどはあるが)、まずは個人が手持ちのツールを使って、これらを広げていくことから始めればいいのではないだろうか。

The top of the command line

TVのワードショーを見ていて気づかされたのだけれど、福島原発事故の対応をしている現場のトップは誰なのだろう?
東電にも、応援の自衛隊や警察にも、それぞれ指揮官はいるのだろうけど、現地のトップで指揮をとっているであろう原発の専門家は、何処の誰なのだろう?
先日の震度6という余震(この揺れで余震って・・・)の時に、福島は一時電源消失したが、それは津波警報が出たために、現場の人員が避難しなければならず、迅速な対応ができなかったからだと聞く。
危機管理という意味では、そういう類いのこれからも起こるであろう最悪のストーリーというのも想定して、各対応方法を立てていくことが必要とされると思うが、そのためには十分な知識のある指揮官が必要だ。
具体的に書けば、もし、もし仮に4基の原発のうちのいずれかが暴走を始めたら、現場の人間はどうするのか?
津波警報がでると、電源消失の可能性があっても現場スタッフが避難するということは、実際の暴走が起こると、残り3基はそのままにして全員退避になるのだろうか?ということは、いまだ終息とはほど遠いこの状況は、もし1基が暴走したら、それは4基全部の暴走を意味するということだ。
現場では、当然そういう認識で日夜努力が続けられているとは思うのだが、その指揮をこの国の総理大臣や東電の社長や安全委員会のスポークスマンがとっているわけでないのは、誰の目にも明らかだろう。
もちろん、何人もの専門スタッフが状況分析をして、いろいろな提言とアイディアを出しているとは思うのだけど、でも組織が迅速に動くためには、何処かで意見を一極に集めて、誰かが決断して指示を出すことが必要だ。まさか、何人もの専門家が、闇雲にかわりばんこに、水ガラスやらおがくずやらを汚染水に放り込んでいるわけではないだろう。
僕は、1基が爆発しそうになっても、現場は身を挺して残って作業を続けろといいたいわけではない。ただ、ちゃんとそういう状況も視野に入れつつ考えられる人が、はたして現場にいるのかどうかが心配だといっているわけです。
もし、「そんなことは冗談でも口にするな」というような状況で、誰もが目前の火消しのコトしか考えられない状況だとしたら、そのままでは、今後何ヶ月も過酷な作業を続けるのは困難だろう。
いずれにせよ現場は超過酷で、しかも今でも日々生命の危機を感じながら、そのプレッシャーのもとで作業が続いているのだと思う。
そんな中、外部に対するパブリッシングが後回しになるのは当然とも思うが、でもそろそろ、誰が実際の現場で日本の運命を握る決断を迫られているのか、その状況を教えてもらえないと、信頼できる情報ソースというものが、ほとんど見いだせない状況だ。
もし仮に、それが個人ではなくて何人かのチームなのだとしたら、それでもいい。僕は、その人達のコトが知りたい。
余談だが、僕にとって今もっとも信頼できる状況分析は、小出裕章さんの発言だと思うが、それはご本人の話にもあるように、詳しい内部情報を分析したものではなく、いま公表されている一般情報が元になっている。
仮にいま日本が瀕死の状態だとしたら、セカンドオピニオンを得るためにも、原発反対派の原子力研究者も現場に迎え入れ、その分析も公表すべきだと思うがどうだろう?

Wanted

今月末に京都で行うワークショップに、参加してくれる中高生を募集しています。
先日まで伊丹のアイホールで行っていた、「true/本当のこと」にも通じる、デジタル技術を舞台表現やいろいろなアートの制作に使ってみようという、その最初の一歩です。
幸いにも、文化庁から少し助けていただいているので、参加費は無料です。
実は、僕は月末はフランスに「lost」の公演に行くので、今回の中高生WSには参加できません。でも、この京都コンピュキッズの活動は自分で望んで始めたことだし、今後も継続していきたいと思っているので、来年度も続けられるようならぜったいこの中高生WSにも関係していきます。
もしどなたか、中高生のお子さんがおありだとか、知り合いにいるとか、友達だとかいわれる方、ぜひこのワークショップをご紹介下さい。
よろしくお願いします!
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コンピュータを、アートに使うワークショップ
コンピュータを使ったアート作品を、メディアアートとよびますが、そんなに難しく考えずに、いろいろな作品に気軽にデジタルディバイスを使ってみましょう。音に合わせてリアルタイムで照明の色や映像が変化したり、自分の動きから音楽が流れ出したり。このワークショップではコンピューターを使って、そのような「仕組み」を「プログラミング」してみます。音や映像作品はもちろん、演劇・ダンス・朗読などのパフォーミング・アーツにその「仕組み」をとりこんで、最後には公開ショーイングも可能です。
今回は、まず最初の取り組みを体験してみて、これからどんな作品が創れるのか、一緒に想像してみましょう。
対象:中学・高校生
受講料無料!
会場:初音館スタジオ
京都市中京区東洞院姉小路上ル 初音館B1F
市営地下鉄烏丸御池下車3番出口より徒歩3分。
日時:2011年3月29日(火)~31日(木)
期間中2時間以上参加できる方
(時間は、電話予約時に相談可)
講師:高橋 卓久真(アーティスト)
京都コンピュキッズ:
京都在住のアーティストやプログラマーによる、子どものためのデジタルワークショップ開発プロジェクト。子ども達が、現在の、コンピューターなくしては成り立たない世界を理解し、デジタルの仕組みを体感していけるワークショップの開発を目指しています。
http://kyoto-compukids.ws
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Photo

How to make, how to use

true@伊丹アイホール公演、無事終了しました。
観に来て下さった方達、どうもありがとうございました!
ところで、この時期に公演が終わったばかりの僕が書くと、言い訳がましく聞こえるかもしれないが、このところの状況を受けてLED照明のことを改めて考えてみた。
舞台は基本的に虚構だけれど、観客に見せるためには莫大なエネルギーを使う。幻を現実化してみせるには、力が必要なのだ。そして、公演後はセットはゴミになり、舞台上で起こったことはほぼ記憶にしか残らない。つまり舞台は、かなり反エコで、それはまあどう言い訳のしようも無い。
その中でも、照明はかなりの電力を使う。
僕は、近年もっぱらLEDを使っているので、まったくもって公正な立場に立っているとは言いがたい。その上での発言なので、かなりLEDに依怙贔屓な言い分ととってもらって差し支えないが、とりあえず具体的な数字を使って書いてみる。
これまでも、下のようなことは考えていたのだけれど、でももう日本の劇場はインフラが整っているし、舞台照明のメーカーに関しては、数社の寡占状態にあるといってもいいと思うので、僕が何か書いてもどうにもなるもんでもないと考えていたのだけれど、でも今回の震災に続く出来事を見ていると、エネルギーの作り方も大事だけれど使い方も大事だと思った次第。
公演が終わったばかりの「true/本当のこと」を例にとると、この公演の照明には40台の1kwフレネルと14台の575w Source Four、24台のLED照明と12台の蛍光灯型LED照明を使っている。
ちなみに、40台の1kwフレネルライトというのは、小劇場にいっぱい照明を吊ったというレベルか。
これらの照明を、全部一度に点けるということは、まあ無いわけだけれど、でもいちおう全部点灯できるだけの電力は確保しておかなければいけない。それだけのインフラが無いと、劇場はできないわけだ。
この40台の1kwフレネルを全点灯させるには、400Aの電流が必要になる。1000W / 100V x 40台だ。
それに比べて、LED照明はどうか。
観ていただいた方には分かると思うが、舞台上の円形トラスには24台のLED照明がついている。このカラーキネティクス社のColorBlast12の1台をフル点灯するのに必要な電流は約1A。つまり、あの円形トラスについているLEDを全部白色にして点灯させるのに必要な電流は24A。そのLEDの上に吊ってあったフレネルライトをフル点灯したとして、そのうちの2台半ぶんの電流でまかなえる。
両脇の足場についていた蛍光灯型LEDに関しては、片側6本全部で3.5A程度。足場についている全部の蛍光灯型LEDをフル点灯しても、1kwフレネル1台の最大電流使用量以下で済む。
もちろんLED照明にできないことはある。それに、僕は現行の舞台照明の代替えにLEDを使えばいいとは思わない。もっと別の表現の可能性があるという方が面白いと思うから。にしても、併用はあり得ると思うし、それによって舞台表現のポテンシャルはもっと上がると思う。
ちなみに、今回の公演で使った映像プロジェクターは、メインが1台と、テーブルの中に小型のものが1台。このうちのメインのプロジェクターの明るさは7000ルーメンで、光源の電球は750W。
照明の次に電力を消費する音響(PAシステム)は、足場を揺らす振動子が案外電気をくって、60A。通常のPAも60A程度で、合わせて120A。また1kwフレネルの全点灯に変換してみると、12灯が点けばあの音を出すのに必要な電流と同じだけになる。
電気の作り方に関しては、ここにひとつの提言がある。
http://www.realtokyo.co.jp/docs/ja/column/outoftokyo/bn/ozaki_225/
僕の前のコメントも、これを読んでのコトだ。
そして使い方も、この機会に考えて変えていける一歩を踏み出せればと思う。
ガンガン作ってジャブジャブ使うというのは、やっぱりスマートじゃないだろう。

I’m a liar, will tell you the truth

伊丹アイホールで、「true/本当のこと」公演しています。明日まで、あと二回。
この作品は、脳の話だといっているが、ときどきは「嘘吐きが本当のことを言う話」という説明をする時もある。
そして世間には、「本当のことしか言わない嘘吐き」も、存在する。
又聞きだが、経団連の会長だか副会長だかが、「千年に一度の大津波に耐えたのだから、日本はもっと原子炉のコトを誇っていい。」と、言ったとかいわないとか。その際、現地作業員の被爆量の安全基準を、何だかあっというまにそれまでの1.5倍浴びても安全だと言いだした事や、多くの原発関係者以外の人々が身体を張って事態の鎮静化に努めているコトに、言及したかどうかは不明。
震災前は、さも真っ当な事のように、「風力や太陽光発電と同んなじで、原発も二酸化炭素を出さない、エコな発電です。」とジャブジャブお金をつぎ込んでコマーシャルをうっていたのも同じ。
これらは、意識的に事実の一面だけを強調する嘘吐きだ。

true at ITAMI AI_HALL

「true/本当のこと」@伊丹アイホール公演、18日金曜日から21日月曜祝日まで、開催します。
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アイホールダンスコレクションvol.64
『true/本当のこと』
a new sound, light and dance performance
http://www.true.gr.jp/
2011年3月
18日(金) 19:30
19日(土) 16:00
20日(日) 16:00
21日(月祝) 16:00
(自由席・開場は30分前)
★ 全公演終了後、ポスト・パフォーマンス・トークあり。
18日:白井剛 × 浅田彰(批評家)
19日:藤本隆行 × 石橋義正(映画監督・「キュピキュピ」主宰)
20日:真鍋大度 × 石橋素 × 名和晃平(彫刻家)
21日:川口隆夫 × 前田真二郎(映像作家・IAMAS准教授) × 砂山典子(X ダムタイプ・雑食系身体表現者)
会場:アイホール(伊丹)http://www.aihall.com/
お問合せ:true実行委員会 Tel. 090-3532-5924
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まだ、席には余裕があります。僕のメールアドレスをご存知の方は、直接メールいただければ、少しだけお得な優待チケットもご用意できます。
今晩22時過ぎに、仕込み初日が終わった伊丹から京都へ帰る高速道路で、きっと東日本の被災地への救援へ向かうのであろう、長崎ナンバーの警察車両の車列と並走しました。長崎から走ってきたであろう距離とこれからの距離、そしてこれから直面するであろう現実を思うと、翻って自分には何が出来るのだろうという焦燥感に駆られます。
いたずらに楽天的な見方も、悲観的な見方もしたくないのですが、関西に居るとついつい周りの平穏さに、楽天的にもなり、でもテレビのニュースを見ては大きな不安感に覆われる日々です。
これしか出来ないから、という言い訳はしたくないのですが、この関西の平穏さは、できれば持続したい状況だと思っています。
そして、できる限りの情報を集め、なおかつ慌てず、自分のできる最善の対応ができればと、ずっと願っています。(他人事のように聞こえたら、申し訳ないです。)
ヒトの力を信じるには、別に地球スケールの事象や、科学的な言い訳などなくても、大丈夫だと言いたいです。
だから、がんばります。
True_osaka

I will paste it for not forgetting

知人から。
被災者のために持っている情報を無駄にしたくないので、拡散してもらえると助かります。 テレビのむこうだけをじっと眺めているだけではいけない。
地震が起こったら、必ず窓を開けてください。そして、家にいる人は、今、お風呂に水をためてください。まだ、電気が通じる人は、ご飯を炊いてください。阪神淡路大震災の経験から、皆さんに伝えます。
X字の亀裂が入っているとこはすぐに崩壊するから注意!
携帯と充電器、ラジオ、ペットボトル水必要!
ヒール履いてる人は折る!
食料は最低3日間は自立しなきゃいけない。トイレは基本ないからビニール袋を。
火事などの2次災害に注意!
パニックになったら周りもパニックになるからしゃがんで「落ち着いて!」と叫ぶ。
ストッキング履いてる女性はできるだけ脱ぐ。火傷したら広がるから。あとナプキンがいい止血帯になるから覚えておいてください。
安否確認はダイアル171!
できるだけ安否確認で電話は使わないで!救急ダイアルが混乱するから。
あったらいいもの
お金 水 ペンライト お菓子 携帯 応急セット ハンカチ ティッシュ
追記
屋内の場合
●家の中
・テーブルの下にもぐる(無理なら座ぶとんなどで頭を守る)
・ガラス片が危険なため、素足で歩かない。
・火の始末はすみやかに。
●デパート・スーパー
・バッグなどで頭を保護。
・ショーウインドウや売り場から離れ、壁際に。
・係員の指示に従う。
●ビル・オフィス
・机や作業台の下にもぐる。
・ロッカーなど大型備品の転倒、OA機器の落下に注意。
●集合住宅
・ドアや窓を開けて、避難口を確保。
・エレベーターは絶対使用しない。避難は階段で。
屋外の場合
●路上
・かばんなどで頭を保護し、空き地や公園などに避難。
・ガラスや看板などの落下に注意。
・建物、ブロック塀、自動販売機などには近寄らない。
●車を運転中
・ハンドルをしっかり握り徐々にスピードを落す。
・道路の左側に車を寄せ、エンジンを切る。
・避難するときは、キーをつけたままに。
・車検証や貴重品は携帯する。

TableMind

川口隆夫ソロ公演「TableMind」、川崎市アートセンター・アルテリオで、ただいま製作中。
「true/本当のこと」のクリエーションメンバーが、各自忙しい中集まって、机を並べてラップトップに向かっています。
http://kawasaki-ac.jp/theater-archive/110223/
舞台上でいろいろ試せるようになるまで、あと一歩。

With a little shopping

帰国。
ケベックは、確かに寒かったけれど、劇場に併設のレジデンスは、ぬくぬくと暖かく居心地が良く、それに何より、お客さんもスタッフも熱心で、公演も滞在も幸せな感じだった。
あまり積極的には外出しなかったけれど、ツアーメンバーの皆がみんな凄いというので、チョコレートと髭剃りを買いに行くついでに、凍った河を見にちょっと足を伸ばしてみる。
といっても、劇場から二十分、買い物をするスーパーからは十数分の距離で、写真のような景色。ケベックは、確かに小さいけれどそれなりに都会なのに、ほぼ街中でこの景色!
帰りは、ケベック>トロント>成田>伊丹>京都という行程。
戻ってきてそうそうのことですが、今週13日(日)に、去年照明をつけさせていただいた能楽「葵上」の再演があります。会場は、前回と同じく大阪の山本能楽堂。
前回と同じく、美術家の井上信太さんにお願いして、LED照明のシェードを作っていただくが、時間的余裕と経験値のアップによって、かなりのアップデート。客席のどの位置からでも、それほど照明が邪魔にならずに舞台が観やすくなりました。感謝です。
http://yaplog.jp/noh-theater/
Img_1016
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Wh
Night

true at Montreal

モントリオールからケベックへ向かうバスの中では、ネットが通じる。各座席には、電源のコンセントも用意されていて、試しに走行中にこれを書いてみる。
モントリオール ー ケベック間は、バスで約3時間。周りは一面雪景色だが、樹々には積もっていない。しばらく前に降った雪が、溶けずに地面には残っているが、枝の雪は風に飛ばされたんだろうか?
trueのモントリオール公演は、セットアップ初日から波乱の幕開け。
順調に仕込みが進み円形トラスにLEDの灯体を仕込んでチェックのために電源を入れた途端、パワー/データステーションのうちの1台がバンッと大きな音を立てて沈黙。開けてみると、電源ボックスの中のパーツが破裂していた。
どうやら、カナダの電圧が120Vで、電源ボックスは115V対応だからということらしい。といっても、そんなことある?
電源ボックスには、115V <-> 230Vの切り替えスイッチが付いていて、EUなどでは230Vで問題なく動いていた。何となく電圧が不安定そうなブラジルでだって(僕の勝手なイメージだけど)、問題なかった。5台あるパワ=/データステーション全部に通電したのに、この1台だけバンっ!て、どいうこと?
仕方がないので、日本が朝になるのを待って、メーカーに問い合わせて対策を練る。
いちおう、別のLED灯体用のステーションが代用できるとのことで安心はするが、しかしこのままでは残りの4台が不安ではある。それ以外のLED灯体のステーションはユニバーサル電源なので、こちらはたぶん大丈夫。
いろいろ対応を考えているとき思い出したのが、あと数時間で飛行機に乗って、日本からこっちへ来る人がいる!
というわけで、Tさんは成田から120V -> 100Vのステップダウントランスを3個も持ってくるはめに。
Tさん、ありがとうございます!
しかも、とにかく八方手を尽くす中で、壊れたパワー/データステーションが、新たにユニバーサル電源を搭載して復活!
それと共に、昔懐かしいスライダックも2台見つかり、無事LEDは全部点灯し制御可能に。
そうそう、Tさんが運んでくれたトランスも、テーブル周りの電源供給に投入。これが無かったら、小型プロジェクターは動かなかったかも。
そんなこんなでバタバタしている中、上にあるオペレーションブースに行こうと、不用意に客席を出た裏の階段に入ったら、外からは扉が開くのに内からはロックアウトされて閉じ込められるという一幕も。
唯一1階のどん詰まりの扉だけが内から外に開くが、勢い込んで開けてみるとそこは−10度以下の雪景色。僕は、劇場内で働いていたので半袖Tシャツにジーパン。試しに、直前の学習を生かしつつ、扉が閉まりきらないようにモノを挟んで外に出てみるが、生命の危機を感じて数歩で撤退。こんなとこに出るくらいなら、階段に閉じ込められてる方がましだ。
で、ツアーメンバーに片っ端から電話するが、さすがに仕込み中は誰一人繋がらず、20分ほど経って休憩時間になり、僕の姿が見当たらないのでわざわざ電話して来てくれた舞監のNさんにより、めでたく救出される。
と、まあそんなこんなのドタバタを乗り越えつつ、初日・2日目・3日目と盛況のうちに公演を重ね、4日目にはカメラ3台を入れての映像撮影もこなし、今日のケベックへの移動を迎えられた。
明日からの仕込み、がんばりましょう。
そしてケベックの次は、3月の伊丹アイホール!

The Theater

昨日は、レンタカーを借りて、トロント市内の劇場を計8カ所見て回る。遥か昔にダムの作品を公演したPower Plantの中の劇場から、バレー教室付随の小さなスタジオまで。
どうやら、カナダの劇場システムは、日本と同じで貸し館主体で回っているらしく、借りる条件にはレンタルコストも重要なファクターになる。
お金払って借りるというのは、公演する側にとってチャンスが広がるという面もあるけれど(資金さえ用意すれば、自分たちのやりたい公演がうてる可能性がある)、逆に言えば、金さえ払えばある程度なんでもありになる。
話が極端になるけれど、実際に昔、僕がバイトに行っていた公共ホールでは、どう見てもねずみ講な(でもまだ事件にはなっていない)団体の、勧誘集会みたいなものも行われていた。
バイト当日劇場に行くと、ポルシェやフェラーリなどのスーパーカーが駐車場に何台も停まっていて、会場ではチャラケタ兄ちゃんが「僕はこれでスーパーカーを買いました!みなさんも一緒にお金持ちになりましょう!」と舞台上から客席にまくしたてている・・・。
まあ、これは舞台公演ではないし、あくまでも特殊な例だけど、でも公共の平等と貸し館という資本主義のルール上では、こういう事態だって当然起こる。そこの住民が借りたいといい、スケジュールが空いていて、料金が払えるのなら、法に抵触しない限りは断りようが無い。
また、貸し館が主体で予算が組まれると、その劇場が自主的にやりたい公演のクリエーションなども、スケジュール次第では難しくなる。
やりたいことをやるにはお金が要り、お金を稼ぐには舞台を貸さねばならなくて、貸しているとスケジュールは細切れに入り、まとまったクリエーションの時間は取りにくくなる。
結局は、そこに劇場の意思表示が必要になり、それにはその劇場の顔というべきディレクターの存在が必要になる。
そのディレクターがNOといえば、いくらスケジュールが空いていようが大金を積もうが、その劇場は使えない。ある種暴君的な存在だけど、そういうシステムは必要だと思う。
そして、そのディレクターに仕事を続けてもらうかクビにするかの権限を、公共ホールであればそこに税金を支払っている住民が持つべきで、プライベートホールならオーナーの意思になる。
そういうシステムが、日本ではほんの一部の施設を除いて決定的に欠けている気がするけれど、カナダはどうなんだろう。
公共ホールの館長が、引退前の役人の名誉職で数年ごとの持ち回り、他に責任を取るべき役職も無く、なるべく穏便に次の職場に移りたい公務員ばかりの劇場だと(決してそういう所ばかりではないけれど)、そんな意思表示などできるわけが無い。
そういうことが、これからいろいろ見えてくれば、さらに面白くなるかな。(もしくは、とたんにつまらなくなるかも・・・)
ああ、でも昨日回った劇場は、どちらかというとプライベートな所が多かったと思う。
Toronto5
Winter

squirrel

寒い寒いとばかり書いても仕方が無いのだが、何せあまりこういう経験が無いものだから、何だか嬉しくて書いてしまう。
けど、外出は1日1回がほぼ限度。と思っていた矢先、今朝はとても晴れていて日差しが強く感じられる中、ふと部屋の窓の外を何かが横切る。日差しが強かろうが弱かろうが、外気が零下なのは確かで、部屋の中でも窓の近くに行くと深々と寒く、動くといっても何が・・・と見るとリス。
真っ黒な栗鼠が3匹、じゃれ合いながら庭木を上がったり降りたり、電線を伝ったり走り回っている。てっきり冬場は冬眠するものだと思っていたのだが、ここの住人によると、とてもアクティヴなのだそう。
しかし、いくら体中に毛が生えてるっていったって、何をそんなに勢い良く楽しそうにこんな気温の中。
栗鼠と自分の間に今まで以上の距離を感じながら、たぶん生まれて始めて辞書で栗鼠を調べて、squirrelという言葉を覚える。まあ、それほどに、栗鼠は今まで僕の人生には関係なかったということか。
Squirrel_3
Toronto3_4

-9˚C

いやぁ、寒いす。
昨日は2度まで外気温が上がったのだけれど、今日はまた路面が凍り付いている。
毎日、10時から14時まではスタジオに行き、その帰りにテイクアウトの昼ご飯とかを買って帰る。
滞在先の周りはとても静かで、まるで小さな村のようだけれど、実際は韓国料理や商店の並ぶリトルコリアンまで歩いて5分。わりと街中に滞在中のようだけれど、それ以上外に行かないので、あまりよくは分からない。
こういう冬の生活って、ネットの有る無しでずいぶん変わったんだろうなと思う。
Toronto2

Toronto

なぜか、冬のアメリカ大陸には縁がある。そんなに好んで、冬に来たいわけではないだけれど。
15日の夕方に成田を発って、同日出発より早い時刻にトロントに着く。これだから、アメリカに来ると時差ぼけになる。
今回は、trueのモントリオール・ケベックツアーに先行して、別件のクリエーション初回。トロントとアテネを拠点に活動している振付家のMさんと、今年か来年発表予定のコラボレーション。
正直言って、まだどんなことになるのか、僕には想像できていない。これから約10日間、話したり今ある振付けを見たりして、打ち合わせを進める。
今回は、このMさん宅に下宿。パートナーのCさんと二人で暮らす家には、ゲストルームもあって快適。
外は、写真のように雪が積もって、今日は最高気温−10度で最低気温は−17度ということだけれど、中は暖かい。でも、燦々と日が照っているのに、いっこうに雪の解ける気配がないところをみると、やはり外気温は相当低そう。散歩に出てみたい気持ちもあるが、なかなか外に出る勇気がないなぁ。
とりあえずケベックの図面を仕上げてしまおう。
Toronto_6

2011 (E)

A Happy New Year,
and thank you for all of your help in last year.
In my 2011, I begin with “true/本当のこと” Canada tour.
Also will try to the new approach of the LED lighting for traditional Nho theatre in Osaka. And participation in Takao Kawaguchi solo work “TABLEMIND” too. One more plan which the development of the digital workshop for children from a primary schoolchild. It is also pleasure for me in this year.
Our new share office and space “Murasakino Studio” which stimulated restoration and remodeling with a wide variety of members from last summer begins to work. There is a little hard to arrive because located at the thin alley, But where the house in the town from old times to hear the sound of the texture plane continues to play. There are very Kyoto traditional area.
I look forward to see you again !
Warm regard.
kinsei / Takayuki Fujimoto
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true/本当のこと
Montreal/Canada@USINE C 27-29 January
http://www.usine-c.com/ 
Quebec/Canada@Le Mois Multi 03-05 February
http://www.moismulti.org/index/index.html
Itami/Osaka@AI Hall 18-21 March
http://www.aihall.com/event/201103.html
Nho theatre with
LED Lighting Aoinoue@Yamamoto Nhogakudo 13 February
Kanawa@Yamamoto Nhogakudo 13 March
http://www.noh-theater.com/english/eng_welcome.html
Takao Kawaguchi
Solo Work TableMind@Kawasaki ART center 23-27 February
http://kawasaki-ac.jp/theater-archive/110223/
Kyoto-compukids
Symposium&WorkShop@Hatsunekan Studio 26-29 March
http://kyoto-compukids.ws/
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E_nomailad

2011 (J)

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は、お世話になりました。
僕の2011年は、「true/本当のこと」カナダツアーから始まります。
また、昨年より取り組まさせていただいている、能公演へのLED照明のアプローチや、川口隆夫ソロ作品「TABLEMIND」への参加、小学生からのこども達を対象とする、デジタルワークショップの開発など、今年も楽しみな予定が続きます。
そして、多岐にわたるメンバーで昨夏から修復と改装を進めていた、共同の仕事場「紫野スタジオ」も動き出しています。いまも織り機の音が聞こえる、古くからの町家が続く細い路地にあるので、少々たどり着きにくいところですが、機会があれば、ぜひ遊びに来てください。
それでは、またお会いできるのを、楽しみにしています。
本年も、どうぞよろしくお願いします。
藤本隆行/kinsei
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true/本当のこと Montreal公演@USINE C 1月27-29日
http://www.usine-c.com/ 
Quebec公演@Le Mois Multi 2月03-05日
http://www.moismulti.org/index/index.html
伊丹公演@アイホール 3月18-21日
http://www.aihall.com/event/201103.html
能×LED照明 葵上@山本能楽堂 2月13日(日)
鉄輪@山本能楽堂 3月13日(日)
http://www.noh-theater.com/tokuinoh.htm
川口隆夫ソロ TABLEMIND@アルテリオ小劇場 2月23-27日
http://kawasaki-ac.jp/theater-archive/110223/
京都コンピュキッズ シンポジウム&WS@初音館スタジオ 3月26-29日
http://kyoto-compukids.ws/
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Gasyo