true/本当のこと@トラム公演には,とても沢山の方に来ていただきました.ありがとうございます!
それで,true公演最終日翌日に,A Perfect Life仕込みの為にd-倉庫入り.なんて,チャレンジングなスケジュール.素敵.
メインのタカオちゃんも含めて関わっている全員が,昨日の初日本番で初めて作品の全容をつかむという,まあ予想通りの展開でスタートした本公演ですが,今日と明日夜のあと2回あります.
http://kawaguchitakao.com/news/index.html
trueの中で,手書きの文章をプロジェクションしているところがありますが,あの書いてある文章の中身も大事なのだけれど,手書きの思考の痕跡というか,文字を消したり加えたり,のたくったり飛んだりするのが文意と同じくらい重要で,しかもおそらくその言語のネイティヴな使用者でないと,それらが読み取れないところが面白くて,その言語を知らない人にとっては,まったく何も意味が読めない落書きでしかないのが,面白いと考えています.
なので,あのパートは各公演地の劇場の人に「個人的な色の記憶」に関して,各国で書いてもらっています.
と,何の説明かというと,その手書きの文章みたいな作品です.今回の,「川口隆夫:A Perfect Life@日暮里d-倉庫」.
もともとこのシリーズは,そういう感じの作品だと思いますが,僕が前回初めてかかわった3作目より,今回の方がそういう思考の痕跡をたどるような作品という感じが強い.
もしお近くにお住まいで,今晩か明日の晩お時間のある方,よかったら観に来て下さい.
「true/本当のこと」と,かなり違った川口隆夫が楽しめます.
true at Setagaya Theatre Tram
あっという間に8月です.
ブログの更新ができないのは,自分に余裕がないからだということを実感しています.
困ったなぁ.
そういいつつも,「true/本当のこと」東京公演です.劇場に入るのも久々です.ギャラリーとか大学とかでLED照明は使ったりしてるのですが,劇場仕事は2月のフランス以来かも.わくわくするねぇ.
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「true/本当のこと」東京公演
会場:シアタートラム http://setagaya-pt.jp/
2009年8月
6日(木)19:30開演★a
7日(金)19:30開演★b
8日(土)15:00開演/19:30開演★c
9日(日)15:00開演
公演後,アフタートークを行います.
★a:佐々木敦(批評家・HEADZ)×藤本隆行×齋藤精一
★b:伊藤千枝(珍しいキノコ舞踊団)×日玉浩史(ダンサー)×川口隆夫×白井剛
★c:MIKIKO(Perfume 等を手掛ける演出振付家)×真鍋大度×石橋素
http://www.true.gr.jp
問:ハイウッド tel 03-3320-7217 true.tokyo@gmail.com
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ちなみに,6日はもうほぼ売り切れました.ありがとうございます.でも,8日・9日の15時からの公演は,まだまだ余裕があります.みなさま,もしこの時期に東京に居られるなら,観に来て下さい.
そうそう,5月に受けたインタビューが,ちゃんとまとめられてwebにアップされました.しかも和英バイリンガルです.すごい.
長々と話したのをまとめてもらっているので,話し過ぎてる部分や足りないところなど,会話ではサラッと流せても文字になると気になる点はいくつかありますが,それでもこんなにきちんとまとめてもらえて,どうもありがとうございます.
http://performingarts.jp/indexj.html
このページの写真を見て,自分はひょっとしたら桂文珍師匠に似ているのでは?ちょっと思いました.
One year passed
そうか,ババさんの一周忌だ.
ご冥福をお祈りします.
死に目にも会えなくて,お通夜やお葬式にも行けなかったので,まだ実感がありません.
true_web !
今日は,webサイトのアップデートのお知らせです.
8月の東京公演を控えて,「true/本当のこと」のサイトを,大々的にリニューアルしました.
もともとの構想は,それこそ07年のパフォーマンスを創っていた頃からあったのですが,ようやく出来上がりました.
trueで映像等を担当してくれている,ライゾマティクス_堀井君の力作です.堀井君や各メンバーの紹介は,trueサイトのCREDITSから確認して下さい.
http://www.true.gr.jp/
フロントページに飛んでいる単語群をクリックすると,パフォーマンスに関係した言葉や写真や動画が呼び出されます.
単語以外のところをクリックしつつ,カーソル/矢印を画面下から上に動かすと,単語の飛んでいる空間の奥に進めます.上から下だと,手前に戻ります.
各コンテンツに入ると,矢印に「X」マークが付いてくるようになるので,それを押せばまたフロントに戻ります.
ほぼ和英バイリンガルで,かなりのボリュームです.
FLASH_ver.10が入っていないと見れないのが難点ですが,みなさまぜひFLASH10に対応して,中を探査してみて下さい!
at Shinsaibashi east, Osaka
こんなのがあります.
お近くにいらっしゃるならぜひ!
僕としても,作品に対する批評をあまり聴く機会がないので,楽しみです.
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2009-06-29 ■[セミネール]「現代日本演劇・ダンスの系譜vol.10 ダンス編・ダムタイプその後」セミネールin東心斎橋
VOL.10[藤本隆行×川口隆夫×白井剛 ダムタイプの系譜を継ぐメディアアートとダンスの最前線]
講師・中西理(演劇舞踊評論)
東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇とダンスを楽しんでもらおうというセミネール「現代日本演劇・ダンスの系譜」の第10回の日時が決まりました。
これまで第1回目のチェルフィッチュを皮切りにニブロール、青年団、イデビアン・クルー、弘前劇場、レニ・バッソ、五反田団、珍しいキノコ舞踊団、ポツドールと隔月で今もっとも注目の演劇・ダンスの集団(作家)を選んで紹介してきました。
今回は今夏に東京で再演が予定されている白井剛(発条ト)出演の「true/本当のこと」をはじめ、ダムタイプの主要メンバーの1人でもある照明家の藤本隆行を中心にコンテンポラリーダンスの第一線で活躍する白井や坂本公成(Monochrome circus)らとのコラボレーションによるダンス作品を紹介してきたいと思っています。
さらにダムタイプのそのほかのメンバーらの最近の活動の一端も紹介していきたいと思います。
【日時】2009年6月29日(月)p.m.7:30〜
【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて
【料金】¥1500[1ドリンク付] (※学生¥1200・1ドリンク付)
※[予約優先] 定員20人ほどのスペースなので、出来るだけ予約をお願い致します。当日飛び込みも満席でなければ可能ですが、+300円となります。なお、満席の場合お断りすることもあります。
【予約・お問い合わせ】 ●メール fw1212+yoyaku.090629@gmail.com お名前 人数 お客様のE-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。
●(電話での予約・問い合わせ)
06-6251-9988 PM8:00〜 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。
▼web:fw1plus1.info
Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1
大阪市中央区東心斎橋1-6-31 リードプラザ心斎橋5F
(東心斎橋、清水通り。南警察署2軒西へ)
■「現代日本演劇・ダンスの系譜」/セミネールin東心斎橋 :中西理
●レクチャー(講義)と大型モニターによるDVD・ビデオなどによる作品上映を組み合わせて、日本のパフォーミングアーツ(現代演劇、コンテンポラリーダンス)の紹介をしていこうという連続企画・セミネールin東心斎橋「現代日本演劇・ダンスの系譜」を大阪・東心斎橋のBridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1 (大阪市中央区東心斎橋1-6-31 リードプラザ心斎橋5F 06-6251-9988)で開催します。
●隔月で「演劇編」「コンテンポラリーダンス編」と題して、それぞれの分野での注目のアーティストを取り上げていく予定。今後取り上げたいと考えているアーティスト(劇団)としては「演劇編」がクロムモリブデン、デス電所、ヨーロッパ企画、シベリア少女鉄道、マレビトの会、上海太郎舞踏公司、ポツドール、少年王者舘、維新派、ク・ナウカ、トリのマーク……。
●「ダンス編」は珍しいキノコ舞踊団、Monochrome circus、CRUSTACEA、レニ・バッソ、金森穣、ヤザキタケシ、山下残、きたまり、砂連尾理+寺田みさこ……、といったラインナップを考えています。
●それについては実際のレクチャーと並行して当サイトでも実際のレクチャーのWEB版の作成なども考えています。第一回チェルフィッチュがすでにアップしてありますが、なにぶん作業量が膨大なものになりそうなので、引き続き原稿起こしなど手伝ってもいいですよという人がいれば募集していますのでBXL02200@nifty.ne.jpまでお願いいたします。 (中西理)
Refined Colors at Mastumoto on YouTube
理由があって,Refined Colorsのなるべく新しい公演の映像が必要になった.
07年11月に松本市で公演した時の映像が,いま残っている最新のもので,それをYCAMの丸尾君に編集してもらったものが手元にあった.
その音声データを置き直して,10分弱に切り貼りしたものをYouTubeにあげました.
>
このRefined Colorsから,path,true,lostと続いていくわけです.
おかげさまで,trueは今年の夏から秋にかけて,東京公演を皮切りにヨーロッパ5都市とブラジル3都市を廻る予定です.
その辺りの詳細は,またのちほど.
What is cold?
インフルエンザと風邪の区別もちゃんとつかない僕だが,今回の豚インフルの騒ぎは,この機に乗じた世界レベルの情報収集検証のような気がする.
亡くなった人は気の毒だと思うが,それほどの死者数はまだ出ていない.
でも,いつ強毒性のウィルスに変わるかもしれないという恐怖心を煽って(その可能性は確かに有るとは思うけど),感染者のトレースが公開で詳細に行われている.
その基本的な動機が,悪意によるものなのか善意なのか,そのないまぜなのか見当もつかないけれど,こんなに詳細に,世界の一地点から発生したものが,現状でいかに広がって行くかを調査した事があっただろうか?
A Perfect Life by Takao Kawaguchi
みなさん,お元気ですか.
ようやく暖かくなってきたと思ったら,一気に桜が咲きましたね.
僕は,今年は自宅のある京都の桜ではなくて,東京の花を見ています.今週10日の金曜日から始まる,川口隆夫のソロ公演のために東京入りして,もうはや1週間が過ぎました.
南青山の小さなギャラリーでの公演と展示ですが,なかなか贅沢な感じで,劇場とは違った面白さがあります.(詳しくは,下記をご参照下さい.)
まだ少しは席に余裕があるので,皆さまお誘い合わせの上,ぜひ遊びに来て下さい.僕も,全日会場にいます.
この情報も,転送大歓迎.
ではでは,南青山のvoid+でお待ちしています.
藤本隆行/kinsei
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void+より、川口隆夫のパフォーマンス『a perfect life』のお知らせです。
いよいよ今週金曜日から川口隆夫 “a perfect life”が上演開始!
当日券もございますので、皆様お誘い合わせの上お越し下さい。
4月10〜18日まで、川口隆夫 作・出演によるパフォーマンス、『a perfect life』を 上演いたします。
2008年からスタートしたパフォーマンスシリーズ『a perfect life』は、「自分のこ とについて語る」をテーマに、川口自身の身近な出来事を取り上げ、各会場の特徴を 構成の中に取り込んだパフォーマンスです。
初回は昨年5月シカゴのディポール大学学 生会館ロビー、2作目は昨年8月、ベランダから広々とした隅田川を望むギャラリーで 行いました。
そして3作目となる今回は、void+の真っ白い空間にて昔の恋人との関係 をテーマに取り上げます。
ダムタイプの藤本隆行を迎え、LED照明を用いてのインスタ レーション作品の展示とパフォーマンスの2つで展開します。
スペースの関係上、ご予約は各回25名様までの受付です。
ご予約はメールにてお願いいたします。
info@voidplus.jp
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『a perfect life』
installation & performance
私自身について語ろうと思う
普段の生活 身近な出来事 家族や友人たち
私の生活の細部が世界の諸相を映し出す
そのために私はいったい何をどのように
話し始めればいいのだろうか
[今回の perfect life]
恋人と別れて12年という歳月が過ぎた/自分からきっぱりと別れを告げたはずが/それ から一ヶ月間涙が止まらなかった/その彼と過ごした5年間という時間を/今この場所へ とたぐり寄せてみる
とっくに清算したと思っていた昔の恋人との関係が、果たして今のどんな自分を構成 しているのか。少し長い時間をまたいで、当時の二人を知っている人たちへのインタ ビュー、そしてそれを知らないカウンセラー的第三者との対話を通して、暴露と再構 築を試みよう。void+での今回の公演は、隣接する真っ白いキューブ空間でインスタレー ションとパフォーマンスのパラレル・プレゼンテーション。
[日時]
2009.04.10 (金) – 18 (土)
火 – 金: 20:00〜
土: 15:00〜、 20:00〜
日月: 休館
(展示 14:00〜22:00)
[会場・お問合せ]
void+ 東京都港区南青山3-16-14 1F
tel 03 5411 0080
http://www.voidplus.jp/
[チケット]
2500 yen (1ドリンク付)
各回25名限定 要予約
予約 info@voidplus.jp
[キャスト・スタッフ]
作/出演*川口隆夫
照明*藤本隆行
舞台*三津久
宣伝美術*モリデザイン
機材協力*カラーキネティクス・ジャパン株式会社
主催*void+
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[『a perfect life』 軌跡]
CHICAGO 2008.05
シカゴ・ディポール大学にてVol.1。場所は学生会館の吹き抜けロビー。学食や相談窓 口が並び学生の日常機能が詰まっているその中に非日常的なスポットを作ろうと思っ た。天井から大きなスクリーンを吊って映像を写し、観客は床に寝そべり見る。ダン スの癖、うるさい呼吸、苦手な持久走など自分のカラダのことを縦糸、ミシガン湖の 景色を横糸に、学生や教員、アーティストとの恊働を通じて、語り、ダンス、映像、 サウンドで1時間を構成
SUMIDAGAWA 2008.08
首から肩、指へと痛みが走る、アパーフェクト(非完璧)なカラダ。<ギャラリーマキ> のベランダから望む広々とした隅田川の流れ。その空間を小さなカラダと小さなギャ ラリーの中へ引き込みたいと思った。まずはジョギングへ。ギャラリーで待つ観客は 携帯につながったPCから実況中継を聞く。到着し横たわったカラダの汗で床に隅田川 の地図ができる。痛みの筋を追うように、走った隅田川沿いの経路をカラダでなぞる。 その水は、同じ痛みを煩う母やマッサージの先生の話から、水乞いをする旅人の話を 辿って、隅田川から地球の中心を通り、イグアスの滝へと流れて行く
次回『a perfect life』
2009. 08 東京・日暮里
[川口隆夫の今後の予定]
2009. 05 リサーチクリエーション『ReAction』 東京・森下スタジオ
2009. 06 レジデンス<Pointe to Point>リスボン
2009. 08 『trueー本当のこと』 東京
2009. 09-11 『true—本当のこと』EU &ブラジルツアー
2009. 11-12 ダムタイプ『ヴォヤージュ』EUツアー
2010. 01 コラボレーション with Dick Wong +今泉浩一
void+ presents “a perfect life” by Takao Kawaguchi from April 10th 18th, 2009.
“a perfect life” is an on going series of performance Kawaguchi has created with collaging text, films sounds and dance, and each version of this series he tells different episode based on his private experiences. Kawaguchi will assemble an installation work and performance using catwalk like stage build inside void+,Takayuki Fujimoto from Dumb Type will be collaborating on lighting design.
RSV- mail only: info@voidplus.jp
Choreographed and Performed * Takao Kawaguchi Lighting Design * Takayuki Fujimoto Stage * Hisashi Mitsu Flier Design *Mori Design Lighting Instrument Support *Color Kinetics Japan Inc.
Organized *void+
April 10th (Fri)-18th (Sat) *Closed on Mon&Sun
Installation(Free)14:00-22:00
Performance(\2,500 w/one drink) Tue, Wed, Thu, Fri. 20:00- Sat 15:00-, 20:00-
RSV:info@voidplus.jp* seat limit 25 each performance Venue
void+ 3-16-14-1F Minamiaoyama, Minato-ku, Tokyo 107-0062
Contact
void+
03 5411 0080
info@voidplus.jp
Takao Kawaguchi
A performer and choreographer based in Tokyo. From 1991 to 1995 he, together with Atsuko Yoshifuku, ran the independent dance group, ATA Dance.
In 1996, he joined the Japanese multimedia performance company Dumb Type and participated in OR, memorandum and Voyage. He has also been active in independent solo projects since 2000. His recent works, characterized by collaborations with sound/visual artists who uniquely combine and synchronize the elements of light and sound, include Di Que No Ves (Say You Don’t See) (2003), D.D.D. -How many more times will my heart beat before it
stops?- (2004), Tablemind (2006) and Good Luck (2008). Currently, Kawaguchi is also involved in other projects including true – a new light, sound and dance performance, a collaboration with Japanese contemporary dancer/choreographer Tsuyoshi Shirai and Dumb Type’s lighting designer Taklayuki Fujimoto using the new LED lighting technology. Kawaguchi is also working on his solo, site-specific performance series A Perfect Lifewhich began last year in Chicago in May 2008, and continued in Tokyo on the Sumida River, in August 2008. Next Perfect Life will be in August 2009, in Nippori, Tokyo.
Apart from the performing arts, Takao Kawaguchi was the director of the Tokyo International Lesbian and Gay Film Festival from 1995 to 99. in 2003, he translated into Japanese UK’s openly gay experimental filmmaker Derek Jarman’s essay on colors Chroma which he wrote just before he died of AIDS in 1994.
CNDC
CNDCは,Theatre Le Quaiという国立アートセンターの,一部をなしている.
CNDCとOpen Arts,そしてNTA-CDNで,Theatre Le Quaiは構成されている.
Open Artsの事は,ちゃんと説明を聞いていないので,よく分からないが,美術系のオーガナイゼーションな模様.NTA-CDNは,国立の演劇センターで,CNDCはCentre national de dance contemporaine,つまり国立コンテンポラリーダンス振り付けセンター.クリエーションの為のレジデンス施設であり,教育機関であり,発表の場/劇場でもある.
レジデンスに来た人達用のWelcome冊子によると,3つのオーガナイゼーションをあわせたスタッフ数は,写真入りで紹介されていた正規スタッフだけで76名!
先日,ぐるっと全体を案内してもらったんだけど,900席のプロセニアム劇場と,400席の20m角のキューブ状の実験劇場,そしてその400席と同じだけの容積がある,演劇創作用のスタジオとダンス創作用のスタジオがひとつずつ,それに鏡のついたいわゆる練習スタジオが複数ある.
実は,今回Moster Projectを公演しているところは,ダンス創作用のスタジオだ.それでも,100席の客席が常備されていて,そのスタジオの大きさは前述のように20m角程度でタッパもスノコまでが8m.ちなみに,400席劇場は,4方の壁全部にかなり急勾配の客席が収納されていて,平場にも様々な形態の舞台と客席の関係も組める.
しかも,900・400と創作用スタジオは,全て天井スノコが格子になっていて,上を歩いて舞台上も客席上にも自由にアクセスでき,ウインチやバトンを仕込める.900席の劇場は,舞台部のタッパが20m以上あって,ブリッジもバトンも普通以上に完備されていて,しかも上のスノコから何処にでもアクセス可能.しかもスノコ上は,普通に背を伸ばして立って歩ける.
全体的に,奇抜なデザインも目立つものの,スノコの事からもわかるように,舞台機構に関しては,テクニカルの目線に軸足を置いてよく考えられている.例えば,プロセニアム劇場の1階客席奥に,標準以上の広さの操作室があるが,そこと客席の仕切り(大きなガラス窓のついた壁)は,仕切り全体が横にスライドして開き,操作室と客席最後方は,間口3mくらいの開口で段差なく繋がる.古い劇場だと,下手をすると操作室の窓さえ開かないところがあるのに,これは非常に使いやすそう.
観客の目に留まるところだけに,過剰なお金をかけて飾り立てる事しかしない,劇場の仕事を知らないある種の建築家の仕事とは大違いだ.結局,劇場は舞台作品を創る場所でもあるのに,見せる事だけしか考えられない設計者がいるのだ.
ちょうど館内ツアーをしている時は,900席で翌日の演劇公演の明かりあわせ,400席は,たぶん演出家とセットデザイナーが,ドロップを実際に仮吊りしながら打ち合わせ中で,演劇創作用スタジオは,学生がセットを組みつつ実習中.
しかも,CNDCは,Theatre Le Quaiができる前に使っていた市内のスタジオもまだ持っていて,そこでもアメリカから招聘されたダンサーが,創作中.
それで,ダンス創作用スタジオでは,Monster Projectが,前述のように7日間12回公演で,毎回満席.昼の子供たちへの授業公演では,決して子供用に作られた訳ではないダンス作品を,まあ静かにとまでは言えないけれど,小学生たちが笑い感嘆し,時には怖がりながらちゃんと観て,その後出演者達と質問とディスカッションまでして,楽しそうに帰っていく.
Angers市内の人口は,15万7千人.郊外を合わせても27万人.京都の4分の1以下だ.
何でしょね,これがフランスの底力かな.
Savoy cabbage
僕は,個々人のヒトに対しては,わりとうたがり深いところもあるのだけれど,押し並べてヒトの特性というか能力は,そんなに極端な差はあまり無いだろうと信じている.なので,何でも食べる.
まあ,何処に行っても,その土地のヒトが食べている物はという意味だが.ああ,そんなに偉そうな事言っても,極端な悪条件下で生きる為に仕方なく食べているものを,好奇心で食すというのは無理かもしれない...でも,内臓系とか,タガメ(虫)とか蛇とか,羊の脳みそのカレーとか,その土地の文化に育まれたものは,食した事があります.それで,美味しかったものも,ハッキリ言って僕にはまずいとしか思えなかったものもあるけれど,だからといって何ら身体に変調をきたした事はない.
加えて,どうも僕には,ちりちりとした外観のモノが美味しく見える性質があるようで,ドライトマトとかサラミなんかを見ると無条件に涎が出る.
ということで,今朝買い物に行って,芽キャベツかちりめんキャベツか迷ったものの,ちりめんキャベツをひと玉買った.だってちりちりしてるし,生の味を知らなかったので.何でああちりちりしたものは,美味しく見えるのか???
で,すごく苦い.苦いし,硬い.
欲張って外側の方まで使ったからか,もともとそういうモノなのか.美味しいオリーブオイルで,ハムと一緒に炒めても,苦いし少し青臭いし,硬いし...
意地になってトマトソースで煮込んでみても,あまり改善しない.
みんな,どうやって食べているのだ,このちりちりは?
Linz-Angers
1月24日に関空からLinzへ向かって,その後26日にLinzからフランスのAngersへ.Linzは,打ち合わせ.仕事が決まったら,また詳細はのちほど.
Angersでの仕事にあわせて,Linzの打ち合わせを設定してもらったので,少しスケジュールにタイトなところがあり,大阪からLinzに飛んだ2日後に,LinzーMunichーParis CDGからTGVで3時間ほど走ってAngersまで行く強行軍.で,到着翌日は9時から仕込み.しかし,今回の公演スケジュール全体は,かなりゆるゆる.
昨年12月に続いての「Monster Project」の公演だが,今度はいよいよ作品のフランス側振付家Emmanuelle Huynhの本拠地CNDCでの公演.CNDCの詳細はまた書くとして,とにかく地元という事もあるのか,客席が100席程度と少ないせいか,公演日7日+1日オフの間に本公演が7回と,地元の小中学生を対象にした課外授業としての作品後半パートの公演が5回の,計なんと12回公演.今回の僕の仕事は,この一ヶ所だけの長期滞在.こう書くと忙しそうだが,一度仕込んでシステムが稼働すれば,僕の日々の作業としてはたかが知れている.CNDCがレジデンス用に持っている,街中のアパートのひとつに滞在しているが,ネットが通じない事を除いては,かなり居心地が良い.ネットは不便だけど,劇場に行けば通じるので,その分ウチではちょろっと料理したり,Macのメンテナンスと整理をしたり,本を読んだり,ワインを飲んだりと,半分休暇に来たような生活.これで季節が良ければ,言う事ないんだけど,残念ながら外は木枯らし冬景色.
写真は,時差ボケの朝5時窓の外,CDG空港TGV乗り場の掲示板,いかにもおフランスなAngersの街遠景とCNDC外観
A few days have already passed
松も取れて,そろそろ動き出さないと.
実は,大きな仕事が一本飛んでしまって,今年前半かなり暇になりました.たぶん,金融危機は関係ないと思うのですが,いきなり時間ができてちょっと呆然としているうちに,あっという間に一週間ほどが過ぎる.
でもまあ,ずっとお正月で,のほほんとしているわけにもいかないので,ゆるゆると動き始めるが,いまいち進まない.で,とにかくわぁっと勢いで,MacBookをLeopardにアップデートしてみる.
実は,true@NY公演の時に,Leopardを買う必要があって,どうせそのうち使うからと,私費で購入していた.音響のインターフェイスのドライバーが,OSのバージョン違いでうまく動かず,その解消で買ったんだけど,思ってた以上にLeopardはすごかった.問題のパートが,うまく再生されるようになっただけにとどまらず,全体的に何気に聞いていてもそれとわかるくらい,音質が向上した.
ハードがまったく同じでも,ソフトが替わるだけでこんなに違うとは...まだまだいろんな可能性があるんだろうなぁ.
まあ,それはともかく,そういう訳で去年からLeopardは手元にあったわけだけど,いくつか仕事に必要なアプリがLeopard上ではうまく動かないという噂もあり,なかなかそれらをアップデートする時間もなくて,ずっと棚上げしていた.でも,いちおう,少しずつ準備はしていたので,一気にそれらを全部インストール.
それで,インストールは,実は結構時間がかかるけど時間を持て余す.昔のMACみたいに,ポチッとボタンを押すと,あとは手も足も出ずにプログレッシヴ・バーがジリジリと進んで行くのを見守るのみ.
なので,これもずいぶん放ったらかしにしておいた,HDDがいかれてしまった家人のiBook G4の修理にとりかかる.ところが,これが物凄く難しい.いまどきのMacノートに比べたら雲泥の差.HDDにアクセスするまでに,何本のネジやシャーシ,もう一度はめるのが至難の業のコネクターをはずしていかなくてはならないのか...しかもネジの長さや大きさもいろいろバラバラ.なんだろね,久々に手を動かしました.
そうこうするうちに,Leopard本体のインストール終了.そく,確認のために,MailとアドレスブックとiCalを立ち上げてみる.いちおう,数日前に全てのバックアップはとったんだけど,やはり気になる.と,どうした事か,Mailが真っ白!各フォルダーは見えるけれど,中身は何も見えない.
慌てて,ユーザーのライブラリーをチェックすると,いちおうMail boxの中身は存在していて,ちょっと胸を撫で下ろす.数年前に,Meilとアドレスブックの中身が,綺麗さっぱり消えた事があるしね.
で,いろいろやったんだけど,結局,ライブラリーのMailフォルダーをディスクトップに出して,Macを再起動,いったんMailを立ち上げてから閉じて,それで新しくできたライブラリー内のMailフォルダーを,ディスクトップに出しておいたMailフォルダーで上書きしたら,全てのメールが見えるようになった.
でも,Mail内の各フォルダーに,白いのと灰色のがあるのですが,これは何?
で,やれやれと,iBook G4に戻ると,今度はPantherの新規インストールができない.G4だし,OS 10.3.は入るはずなのに,何度試しても画面に「駐禁」みたいなアイコンが...
うーん,確かiBook用のインストールディスクがあったような...しかし,何で,正規で購入したPantherのインストールディスクがダメなのかね.何じゃiBook?
ブチぶち文句を垂れながら,家人に「おまえの,インストールディスクは何処じゃ!?」と,問いただしていたら,僕の引き出しからでてきた...うーん,陰謀の匂いがするが,いったい僕をどうしたいというのか.
が,インストーラーが出てきたのはめでたい.
という訳で,めでたく,G4も復活.
いちおうそれだけじゃなく,日曜には娘の自転車走行(補助輪付き)公園15周に付き合ったり(家人と2人で,半々でチャリンコの横をジョギング),段ボールでぬいぐるみの家を作ったり,trueのテック・ライダーをアップデートしたりと,盛りだくさんな週末から週明けで,ようやく仕事モードになってきました.今週末からは,Linz/AustriaとAngers/Franceに出稼ぎ.
Season’s Greetings
皆様:
今年も大変お世話になり,ありがとうございました.
来年も,よろしくお願いします.
2008 :
true, lost (with Monochrome Circus), Voyage (dumb type),
Lighting design for Nakaya Fujiko_Fog sculpture
Upcoming 2009 :
2月 : Monster Project@Angers/France (Monochrome Circus/Lighting design)
5月 : LED WorkShop@Hot Sommer in Kyoto/Kyoto/Japan
8月 : true@Tokyo/Japan
10月: true@Europe tour
Saint Brieuc
Saint BrieucでのMonster project初海外公演終了.
残念ながら,ダンサーの都合で,一人今回は代役が立つことに.急拵えではあったけれど,それはそれで新たな作品にはなっていた.僕は,照明での参加.
今回の劇場「La Passerelle」では,6年くらい前だと思うが,ダムの公演をしている.でもその時の会場は大きい方の劇場だったんだが,今回はPetit Theatre.
この劇場,全体的に古くて,ダメな所もいっぱいあるんだが,小劇場を今回じっくり見てみると,かなりかわいい素敵な劇場だった.自分の作品を公演したいかと言われれば,なかなか難しいとは思うが,趣味で持っていたい骨董品みたいな場所ではある.
フランス人は,「イタリアン・シアター」と呼んでいたが,額縁舞台のオペラ劇場.でも,かなりちっちゃい.ちっちゃいんだけど,バルコニー席は3層つまり4階まであって,4階はかなり高くから舞台を見下ろす.
この4階が,歌舞伎で言う大向こうになっていて,ここだけ客席が極端に安い席料な造りになっている.でも,写真を見てもらえれば分かるが,その席はそれなりにしっかり造ってあるのだ.
今でも,「大向こうを唸らせる」とか,言葉としてのオオムコウは残っているけれど,実際にこんなにすごく特殊なサイトラインの,こういう席を持っている現役の劇場を見たのは,初めてだと思う.
これは凄い.安い席を作るために,建築が頑張ってるわけだ.そうでもしないと,劇場としての席数が確保出来なかった,という考え方もあるけれど,でもたぶんもう少し大きな規模の劇場を造る事だって出来たはずだ.どっちかというと,このかなり小さな劇場を造りたいという意思/欲望が,この大向こうに象徴されているような気もする.
何だかね,楽しいんですよ.気に入った演目なら,ここからの様子を観るために,もう一度チケットを買って(しかもたぶん結構安い),このバルコニー最上階から見直してみようか,という気にもなると思う.大げさに言えば,そういう劇場文化が,確かにあるという,その記憶みたいな劇場でした.
写真は,まず小劇場の天井に燦然と輝くシャンデリアと天井画,それにグランドレベルから見た舞台と,外の待ち合い.
そして,バルコニーと大向こうの外側の様子,それに内部の席の様子.
そして大向こう席上手端から見た舞台.ここから今回の公演を観た人は,たぶんいないと思うけれど,もしかなうなら僕は一度観てみたい.
Finish, Travel and her birthday 2008
Le Havreでの公演終了.一回だけの公演で,照明のフォーカスにちょっと手間取った事もあって,仕込み1日目・2日目そして本番で続けてバラシと,バタバタと過ぎていった感はあるが,その前に3日間も休みがあったし,何よりお客さんがかなり来てくれたので(実数はちゃんと知らないが,パッと見800人位.1200の客席の両側を,見切れで切ってました),充実した滞在でした.
天気は悪かったけど,冬に来れたのは,食べ物の美味しさからいえば正解だったかも.
劇場は,見かけの異様さも含めて,まさに「昔の未来」.結構設備もくたびれていたけれど,そんな中,ちゃんとシンクが付いていて,ソファーなんかも置いてある休憩室(グリーン・ルーム)は,なかなかお洒落で快適でした.
変な所もいっぱいあったけど,基本的な設計は,わりとちゃんとしているのだ.惜しむらくは,何だか全体的にくたびれてきている.たぶん,管理とかメンテナンスがもっと行き届いていれば,抜群に良い劇場なんだろうけれど,人も設備も新陳代謝が衰えている感じ.
そして,僕は翌日,別の公演のために一人Saint Brieucへ向かう.地図でみると,Le HavreからSaint Brieucは,海岸線をたどって行けそうなんだけど,だがしかし,送られてきた列車のチケットはパリ経由.Le HavreからSaint Brieucへの距離を仮に100とすると,80くらいの距離にあるパリまで戻り,それから,140位の距離を走ってSaint Brieucに着く.
しかもパリでは,重い荷物をゴロゴロ転がして,St LazareからMontparnasseに地下鉄で移動.前夜の打ち上げ+メンバー数名の誕生会もあって,ふらふらした足取りの僕には,かなりきつい行程.
ちなみに,ダムのメンバーの2人は同年同日の誕生日で,しかもそれがウチの娘と同じ日(正確には,ウチの娘が,同じ12月6日生まれ).
皆さん,おめでとうございます.ウチの娘さん,スマン,お祝いできなくて...そういえば,彼女が生まれた時も,パリで公演中でした.
家人にも,いろいろ無理言ってます.
で,何の話しかというと,ちょうどハブ空港の話を読んでいたのだが,別段その発想は新しいものではないんだなと,日本に居ると,まさに網の目のように張り巡らされた交通網が標準的なものに思えるけれど,フランスだと,都市設計から鉄道網まで,スター型というか自転車のスポークとそれをまとめるハブ方式.FedExがサービスを始めた時に,アメリカの何処かの空港をハブにして,画期的な物流システムを開発したみたいに宣伝していた記憶があるが,なんの事はない昔からあるシステムなんだ.
それで,パリというでっかい丸に,各スポークが刺さるように幾つも駅があって,そこからフランス各地に線路が延びている.
ということで,乗り換えも含めて,朝10時過ぎにLe Havreを出て,Saint Brieuc到着は夕方17時過ぎ.結構な長旅で,しかもほぼひと言もフランス語が解らないので,くたびれました.
前にも書いたかもしれないが,これだけ来ていても,僕の耳にはひと言もフランス語が入ってこない.これがスペイン語になると,結構するする聴き取れるのだが,どうも僕は視覚と繋げて音を聞くようで,基本的に読めない言葉は音も解らない.なので,韓国語も,何度聞いても単語がちゃんと言えないが,広東語やスペイン語はちょっとは頭に入る.
例えば,切符に書いてある指定席の「車両/〜号車」という単語を見て意味を理解しても,それをどう発音するのか分からず,結果何度見てもその単語をすぐ忘れる.何だかね,発音しないHとか,まともに言えたことのないRとか,子音が続いて並んでいたり,難しいですフランス語.結果,未だに数も数えられない...困ったなぁ.
写真は,Le Havreの港のランドマークになっている教会.結構凄いです.
Think about the hotel
MulhouseからLe Havreに移動.
今回のツアーは,よほど乗り物運に恵まれていないのか,MulhouseからParisまでのフライトは,問題なく飛んだものの,CDG空港からLe Havreに向かうバスが,途中でどうも様子がおかしくなる.うとうとしていたので,どの辺りからおかしくなったのか分からないが,道中後半は制限時速100キロ程度の高速を,ぜいぜい息を切らしながら60キロほどで走っていた模様.でも,何とか止まってしまう事なく,夕刻にはLe Havreに着いた.
「ル・アーヴルの第2次世界大戦後の再建計画は都市計画の伝統と近代の建築・技術・都市計画の発展の先駆的試行における統合の顕著な例である。」
「ル・アーヴルは組み立て式の工法と形式・基準寸法の機能的利用・コンクリートの革新的使用に基づく都市計画・建築の顕著な第2次世界大戦後の例である。」
との理由で,世界遺産に指定されている町ですが,今の時期,天気悪くて寒くて太陽の出てる時間少ないです.調べてみると,今日の日の出は08:39で,日の入りは17:08.とにかく,朝8時に起きても,まだ窓の外は暗い.
そんな中,幸せな事に,ホテルはなかなか居心地が良い.しかも,次の公演仕込みまで,3日間のオフ.(今頃,Voyageのセット・機材は,Mulhouseから峠を越えて,トラックで運ばれているはず.)
しかも,さすが海の傍,牡蛎も魚も美味しい!
ホテルの部屋は,そんなにだだっ広くないものの,入り口と部屋の間にちょっとしたエントランスがあって,そこに浴室とクローゼットがある.なので,ホテルの廊下からドアを開けても,寝室に入るには,もう一枚ドアがあって,それが結構プライベートな感じで良い.部屋のインテリアも,すっごく高級な訳ではないけど,ちゃんとデザインされている.
最初は,まともな机が無いのが不満だったんだけど,後の写真にあるように,ベットを跨ぐように,ちょっと病院っぽいともいえる棚みたいな机があって,これがなかなか使い勝手が良い.ずっと暮らす自室にあると,上にどんどんモノが積もっていってどうにもならなくなりそうだが,一週間程度の滞在だと,かえって部屋を広く使えて暮らしやすいかもしれない.
それに,久々にバスタブもあるし,ネットはちゃんと繋がるし,この機会にゆっくりしながら,溜まっていた図面仕事などを少し片づける.
ちなみに,窓の外にはこれから公演する劇場が見える.オスカー・ニーマイヤー設計「Le Volcan」.何で劇場が「火山」なんて名前なんだろうと不思議に思ってたんだが,実際に見たら一目瞭然.大劇場と小劇場があります.まだ中には入っていないけれど,窓の外を見ても楽しい.
それで,部屋でうとうとしつつ,これまでにツアーでまわったホテルの事をつらつら思い出しつつ,ランク付けしてみた.
ダントツで良かったのは,セビリアのPatios De La Alameda.
仕事で行っているので,基本的には寝れればいいようなもんだが,ここは建物の中に入るだけでずいぶん幸せな気持ちになれた.ダムと,それからRCの公演でも泊まったので,一度だけの印象じゃない.僕は,セビリアの街がかなり好きだけれど,その半分くらいは,このホテルに滞在していたせいかもしれない.
部屋での仕事のしやすさというか,ホテルのサービスなどのソフト面とハードの充実だと,アメリカ・ポートランドのThe Heathman Hotelが,すごく記憶に残っている.ずいぶん前なので,細かな所までは覚えてないんだけど,ベットルームと別に,使いやすい机のある部屋で,気持ち良く過ごした.
面白かったホテルは,LAのThe Standard Downtown LA.正式にはStandardのロゴが,上下逆さに逆立ちしている.デザイナーズホテルの極みみたいなもんで,僕がのぞきに行ったメンバーの部屋は,ひとつとして同じじゃ無かった.その全部が,Not Standard.
ついでに書くと,プライベートで行ったところでは,バリ島のウブドゥのAlam Indahが,価格とロケーションを考えると,とても良かったかな.
でも,インド北部のチベット文化圏Ladakhの街Lehで,数週間ベースにしていた,今はもう名前を忘れてしまったゲストハウスも,そこからの景色は忘れがたい.ペントハウスで(といっても3階建てくらいだけど),屋上にはその部屋しかなかったので,三方がガラス窓でもかなりプライベートな環境で,部屋の中から窓越しにも,深い青色の空とそそり立つ山々が見えた.夜は,空が星で埋まっていた.
シャワーも満足に無いような宿だったけれど,いつかまた行けるものなら再訪したいもんだ.
写真は,Le Havreのホテルの部屋と,その窓から見えるLe Volcanの威容.
Various places
NYでのtrue公演は,無事に終了.
10日間のアップデート期間があったが故に,かえってパフォーマーには,ぎりぎりまでの変更で,過度な負担を本番でかけてしまったと思うけれど,公演自体はよくできたと思う.
経済は大変な状況で,しかもオバマ氏の大統領選出など,劇場に足を運んでるどころじゃないようなエキサイティングな時期だったのに,回を重ねる毎に(といってもたった3回だけれど),お客さんも増えていって,やっていて嬉しかった.
写真を見ると,やはり小さな空間だなあと思うけれど,たぶん始めて観るお客さんは,無理やりセットを空間に押し込めたような印象は持たなかったんじゃないかと思う.それだけまあ,空間にあわせてカスタマイズできたと...ひとえに,無理なオーダーをきいていただいた,JapanSocietyのおかげです.
また,何人か,古い友人にも会えたし,何よりNYの街自体に,すごく久しぶりに滞在したので,とても懐かしくもあった.ダムの最初の国外公演は,まさにこのNYのPS122という小劇場で,僕はまだ見習いみたいな立場でそのツアーに付いて行って,公演が終わってからもしばらく残って,ウロウロしていたのでした.もう20年も前の話だ...
そして,いったん帰国.3日ほど京都で休んでから,「lost」公演の為に山口湯田温泉へ.
「lost」は,ポータブルさが売り物だけに,今までにかなり変な公演歴をたどっている.
茅野市民館内の美術館>ハノイのオーケストラ練習場>別府温泉の商店街>有明パナソニックスタジオでのDAF東京>山口湯田温泉でのYCAM企画美術展オープニング,という流れだ.
今回は,この寒いのに何と野外!中原中也館前庭横の駐車場での特設ステージ.庭にはUVAのLEDポールのインスタレーションが立ち並んでいて,その点灯式が展覧会のオープニングセレモニーで,その後続いて「lost」を観てもらう.
市の関係者の人などが多くて,何といっても11月末の夜の野外,27分の作品といえども,寒くてどのくらいの人が最後まで観てくれるのかと心配したけれど,意外に?というのもおかしいけれど,皆さん最後まで楽しんでいただいた様子.
その後の,展覧会オープニングレセプションの会場でも,積極的に感想など話しかけていただいて,なかなかどうして,山口市の包容力というか,侮りがたしです.
もう時差ボケだかどうなってんだか分からない体調で,デジカメを持っていくのを忘れてしまったのが悔やまれる.しかし,朝晩と温泉につかって,疲れはかなりとれました.
で,京都に戻ったら,ちょうど娘の保育園の秋祭り打ち上げというのがあって,小さめの居酒屋ながら,店一軒丸ごと保育園スミレ組の父ちゃん母ちゃん子供でいっぱい,という中に突入.居酒屋の店長さんが,けっこう面倒見が良くて,カウンターに4〜5歳児ごっちゃり鈴なりというのを横目に,お茶をすする.実は翌日,ダムのツアーでフランスに行くので,まだ何だかんだと準備があって,お酒を飲んでリラックスというわけにはいかなかった.
そういえば,NY終了時,たぶん生まれて始めて集合時間を寝過ごした.しかも8時半ロビー集合という,そんなに無理のない設定.前夜,簡単な打ち上げをして,部屋に戻ってパッキングしながら,残っていたビールを2本空けた辺りまでは覚えているのだけれど,次に気が付いたら,ドアはガンガンノックされてるし,携帯は鳴ってるし,頭もガンガンしてるし,部屋の電気もつけっ放し.何とかまあ,フライトには間に合ったけど,かなりショック.
というのもあって,少々お酒を警戒しつつ,荷物をlost仕様からダム+Monochrome Circusの「怪物」公演仕様に切り替えて,翌朝関空へ.
エールフランスでフランス北東国境近くのMulhouseへ向かう.と,今度はエンジントラブルで,AF機の出発が2時間遅れて,機内で缶詰め.CDG空港でのトランジットが3時間ほどあったので,乗り継ぎに支障はなかったけれど,もしあれが飛ばなかったらと思うと,少々冷や汗モノ.
Mulhouseに同日夜中近くに到着し,翌朝から2日仕込みで続いて本番2日というスケジュールだったのだ.
なので,まあ無事に着いて良かったと,翌朝眠い目を擦りながら劇場に行くと,何と日本から送った機材が届かない.前夜,空港から町に向かう時にもかなり雪を目にしたのだが,けっこうな寒さなのだこの辺り.それで,輸送トラックが,何処かの峠で雪でスタック,朝8時半には劇場に着く予定が半日以上の遅れ.
劇場は,客席1000人程度と大きなところだが,意外にけっこう使いやすい.年に何度,この席が全て埋まるのかと,疑問に思わないではないが,「大き過ぎる」以外の劇場の仕様は,細かなところまで配慮されていて,建築家のエゴより気遣いの方が多く感じられる設計で,いろいろな公演にちゃんと対応できるような印象.劇場の事が分かってる建築家さんの設計なんでしょう.その辺り,フランスは結構ちゃんとしてる.
写真は,true@NYと,終演後,テーブル内部見学に群がる友人知人.
MulhouseのLa Filature内,大劇場.仕込み開始時,パフォーマーの場当たり,終わりの挨拶.まあ,一箇所目,無事に終了.
true in NYC 081108
trueのクリエーション/アップデートが続くが,みんな時差ボケに悩んでいる.
僕はどちらかというと,日本に居た10日間の方が時差ボケがひどくて,こちらに来てからだんだんと回復している様子なのだけれど,二徹や三徹夜くらい何ともないはずの他のみんなが,夜19時を過ぎるともう眠くてたまらない様子.
でも,とりあえず,今回一番の懸案だった「社会」のシーンは,そうそうにかなり再編集された音が出来てきて,振り付けが進んでいる.
音も照明も,一度データを変えればそれは定着するけれど,人体はそうはいかない.それに,明確に出来る事と出来ない事がわかるテクニカルに比べて,身体の動きはやってみないと当事者にも分からない,という事がパフォーマーにはある.ほとんどの事が,コンピューターを介してプログラマブルにできるようになった今,それでも人体を介したパフォーマンスが面白いのは,コンピューターを使う「ヒト」自体が,一番制御し難いモノだからと思う.
(でも,その人体の文字通り「顔」である顔面の表情筋をコントロールして見せている,true_音響・振動・システムデザイン・プログラミング担当のM鍋氏のYouTube動画は,ただいまホットに物凄いアクセスを記録している.http://jp.youtube.com/watch?v=YxdlYFCp5Ic
まあ,だからといって,今のところ本人にすごく良い事があったというわけでは無いようなので,誰か彼に幸せを運んであげて下さい...大きなお世話かもしれないけれど...)
明日の日曜は,今回唯一のオフ.もともとは休みじゃなかったんだけれど,NYC滞在という事で,そんなにぎちぎちに詰めればいいというものでもなさそうなので,休みになりました.この機会に面白いものを観れて,次にいかせればいいのだけれど...いまのNYCが,そんなにわくわくするほど面白いのかどうか,僕には分からない.ホテルと劇場以外,何処にも行っていないんだから,分からなくて当たり前か.
で,それでもやはり眠らないNYCというのは健在らしく,時差ボケで眼が明いた夜明け前5時過ぎでも,ホテルの向かいのビル群の明かりは煌々と灯っている.まあ,点けっ放しで帰るんだろうけど,朝7時頃にカーテンを開けると,もう向かいには人影が見えたりするから,本当に忙しい街なのだ.車のクラクションも,気にしだせばずっと響いてるし...
そんな中,水曜の午前中は,Japan Society向かいの公園には,市が立っていた.たぶんニュージャージーからの,新鮮な野菜や果物,蜂蜜やオーガニックフードの屋台が出ていて,思わず買い求めた,しっとりとしたアップルケーキが,とても美味しかった.
あと,たぶんカリフラワー/ブロッコリーの亜種だと思うが,見慣れない野菜があって驚いた.何処かアジアの小国だとか,南アメリカなんかもそうだけど,市に行けば必ず見た事も無い野菜と出会うが,NYのど真ん中でも知らないものはあるのだ.
そして,trueの進行状況.
なんだか,わざわざトリミングしたみたいに,映像が横長で上下切れてます.実際もこんな感じなのですが,でもそれで,作品の何処がマイナスなのかというと,照明灯体が目に入って眩しいという以外,さしたる違いは有りません.
こんなtrueが観れるのは,たぶん今回のみなので,皆さんお誘いあわせの上,是非おいで下さい.
お待ちしています.
@NY
昨日から「true」公演のためにNY入り.
折しも今日は,大統領選投票日.今こちらは夜23時過ぎで,TVをつけると,聞こえてくるのはOBAMA,OBAMAと,どうもオバマの勝利は確実みたい.McCAINの勝っている州もあるのに,アナウンサーの口からは,McCAINの名前はほとんど出てこない.
でも,NYの街中にいる限り,そんなに熱狂的な,例えばサッカーのワールドカップの時のような,大騒ぎは見受けられない.TVをつけると,何処かに物凄い人数が集まって,開票結果を固唾を呑んで見守っているのが映るのだけど,ホテルの窓から見る限り街は普段と変わりない.
でもまあ,そうは言っても,今日のセットアップは,選挙結果が気になるから早く帰りたい,という事で20時過ぎには終わったから,やっぱりみんな関心があるのは間違いない.何たって,国民が直接投票して選ぶんだからなぁ.
しかし,史上初のアフロ・アメリカンの大統領,もしくは初の有色人種の米大統領というのは,めでたいとは思うけれど,こんな莫大な負の遺産をブッシュ政権から譲り受けて,何とかなるんだろうか?
忘れっぽい民衆の記憶の中で,いつの間にか「やっぱ黒人の大統領なんてダメじゃん」と,全ての責任を押し付けられて,一期で消えていかない事を祈るばかりだ.大統領になった後で,「俺の政策がうまく行かないのは,みんな前ブッシュのバカのせいだ」なんて言っても,誰も納得はしないだろうし...
「true」@NY公演は,舞台の天井高4mという,今まで経験した事のないような条件下での公演.でも,現場での10日間の準備期間をもらい,リクエストどおりの音響システムも長期間借りてもらい,しかも舞台装置の建築足場は,天井高が低くて入らないからと,普通はレンタルするものをわざわざ購入して足を切ってもらうという,なかなか恵まれた公演でもある.契約はずいぶん前だとはいえ,こんなに経済が悪化している時に,きちんと対応してもらえるのは,ありがたい話だ.
舞台は,組み上げてみると,それなりの格好はついてきている.もちろん,オリジナルの舞台とは,見た目も受ける印象もずいぶんと違ったものになるだろうが,きっとこれはこれで面白いモノになるという確信じみたものはある.何より,普段のJapanSocietyの舞台を知っている人が見に来たら,その変わりようだけでも楽しめる事だろう.
さて,仕込みは明日まで.明後日からは,久々に腰を落ち着けて「true」のアップデート.ニュージャージーでのダム公演から東京に戻りDAF2008,その後京都での休憩を経て,山口でYCAM開館5周年をお祝いして,とってかえしたNY.楽しんでいきましょう.
DAF Tokyo 2008
NY ニューアーク空港からDetroit経由で成田に.
赤坂に一泊して,翌日アメリカ大使館で次のNY「true」公演のヴィザ申請をして,その足で有明へ.
しかし,いち申請あたり120ドルも取るアメリカヴィザの発行は,もう立派な商売だと思うのだが(僕は今回初めて東京で申請したのだが,その日だけでも100人以上は申請に来ていた.1日100万強,10日で1千万のあがり...),何であんなに上から目線の対応かな?
今回の滞在は,会場の有明パナソニックセンター/スタジオのすぐ近くのホテル.ニュージャージーの地べたの部屋から一転して,地上14階.しかし,見えるのは相も変わらず人工的な景色.下手な建築模型の中で暮らしてるみたい.
まあ,海が見えるだけまし.
今日金曜と明日土曜に,lostを公演します.
http://www.daf-tokyo.jp/pana2.html
一度にいろんなパフォーマンスが観れてしかも無料.多彩な共演者に,圧倒されてます.
中でもバチグンのお勧め,「ドラびでお」恐るべし!今回は,主催が主催なので,お上品バージョンとの事ですが,それでもグルーヴ感バッチシ,昨日の10分程度のショーイングでも,観客のハートを鷲掴み.
今夜のパフォーマンスも楽しみです.
よかったら,皆さんどうぞ.
Montclair Holiday Inn
Montclairでのダムの公演も,あと2日.
この写真は,ここ10数日を過ごした,ホリディインの自室からの風景.
一階の部屋で,ホテルエントランスを左手に見る,駐車場の真ん前.
さすがに,いつもは紗幕みたいなカーテンを閉めていて,開け放した事はない.
カーテンを閉めるとこんな感じで,
夜は,分厚い遮光カーテンを閉める.
たぶん,ホテルに言えば部屋は替えてくれるだろうし,誰が悪いわけでもないが,こんなホテルを設計した建築家は,頭がおかしいと思う.
僕はまあ,単にいったん荷物を広げたのに,わざわざ引っ越しするのが邪魔臭くてここにいたわけだが,でもまあ毎日部屋から見える空はずっと快晴で,こういう景色の部屋で暮らしてみるのも,それなりに面白かった.駐車場観察日記でも,付けてみようかと思ったくらいだ.
ダムの公演は4日間で4回.ちょうど良いサイズの劇場で,うまくセットも収まって,良い出来の公演だと思うのだけれど,いかんせんお客さんが少ない.なかなかNY市民は,ここまで足を伸ばさないようだ.せめて今日・明日(土日)と,沢山来てくれる事を願おう.
Road is not for human use
TroyからMontclairに移動して数日.
昨日は,NYのJapan Societyに下見兼打ち合わせに行ったし,今日はMontclair UniversityのAlexander Kasser Theaterへ打ち合わせにも行った.
なので,別に閉じこめられているわけではないのだが,何でしょねこの閉塞感.
NYは,鉄道で1時間程度と,京都から大阪に行くような感じで,余裕で日帰りも可能.宿から徒歩圏内に,アメリカンな巨大スーパーマーケットもある.
しかし,とにかく,道を人が歩くようには出来ていない.山ほど走っている車の運転手も,どうも道を人が歩いてる事なんて,まあ有り得ないと思って運転している気がする.
なので,のんびり散歩気分でホテル周辺を歩くなんていうのは,危なっかしくて出来ない.いつ曲がり角から,車が全速で現れるか分からない.
それに,ホテルから劇場やNY行き鉄道駅,ショッピングセンターなんかに行くには,ホテルのシャトルのお世話になるしかない.無料サービスで,頼めば来るけれど,場合によっては15分や30分は,ぼーっとシャトルが来るのを,駅や劇場の前で待つ事になる.どうにも他力本願というか,何だか手も足も出ない感じ.
昨日,NYに行って,ヒトが一杯歩き回っていて,自分の足で到達できる範囲にいろいろな店や駅があるのが,どんなに新鮮だった事か!
ダムのメンバーの一人が言ってたけど,「ルームランナー」がなぜこの広大なアメリカで売り出されたのか,腑に落ちた.なんてケタクソ悪い環境でしょう.
とにかく車がないと,ここではヒトは消耗して死んでいくばかりだという気がする.
今年の1月に,Eaさんのツアーでまわった時もそうだったけれど,大学キャンパス内は,それはそれでけっこう美しく完結している.学食やカフェ,歴史ありそうな建築に溢れる木々と芝生.その中で生息する分には,必要十分な気もするが,どうもひどく胡散臭い.一歩外に出れば,まったくもってぜんぜん違う世界が広がっているのだ.そんな所で後生大事に知識を貯め込んで,そのギャップに疑問も抱かなかったとしたら,外に出た時に何か勘違いしないか?
ひょっとしたら,この合州国自体が,世界に対してそういう勘違いな場所なんじゃないか?
Schedule
忙しい時には重なるもので,ここしばらくいろいろ続く.
特に,今月末には東京でRC_WSとlost公演を行うので,来ていただけると嬉しいです.
10月24日(金)〜26日(日) :
lost公演+Refined Colorsワークショップ@デジタルアートフェスティバル2008
会場:パナソニックセンター東京
http://www.daf-tokyo.jp/pana2.html
http://www.daf-tokyo.jp/pana3.html
11月1日(土)は,YCAM5周年のシンポジウムに,参加させてもらいます.
http://www.ycam.jp/news/post-29.html
11月13日(木)〜15日(土) : true公演@NY/USA
会場:Japan Society NY
http://www.japansociety.org/event_detail?eid=3d92cf8a
11月26日(水)・27日(木) : dumb type_Voyage公演@Mulhouse/France
会場:La Filature Scène nationale
http://www.lafilature.org/en/shows/voyage-en.html
12月5日(金) : dumb type_Voyage公演@Le Havre/France
会場:Le Volcan
http://www.levolcan.com/
(すごく見難いサイトなので,なかなか何処に情報があるか,分からないかも...)
12月9日(火) : Monochrome Circus_MONSTER PROJECT@Saint Brieuc/France(照明を担当)
会場 : La Passerelle
http://www.lapasserelle.info/monster_project.html
今年はこんな感じです.
うまくタイミングが合ったら,何処かでお会いしましょう.
EMPAC OPEN
EMPACが,何とかオープンし,オープニングイベントの「Voyage」も2日間3回公演が無事終了.
まあ贔屓目に見ても,「無事」オープンとは言い難いが,一般のゲストの目から見れば,立派に開いたというところでしょう.
実際,直前の追い込みは凄まじく,ビルディングのコンストラクション・クルーも舞台関係者もフル稼働.こちらが22時に仕込みを終えて帰り,翌朝来るとビルのかなりの部分が出来ている.ついでに前の道も,速攻で整備していた.
それに,例えば持ち込み卓と劇場ディマーのコネクションがうまくいかなくて,ETCのテクニカルに来てくれとオーダーすると,翌早朝5時半に来るというし...
劇場照明チーフのAngel女史は,「私はここに住んでいる.」と断言していたし.皆さん,時間感覚というものが,おかしくなっていた模様.
それでも,開いてからも,舞台裏にはまだ建築関係のクルーがウロウロしているし,グリーンルームの天井は一部開いたままで,何かの線が垂れ下がっているし,その他いろいろ間に合っていない部分はあったけれど,それでもまあ「よく出来ました」の一重丸くらいはつけられる.
ただ惜しむらくは,どの公演も会場お披露目の無料(招待?)公演で,「Voyage」だけではないんだろうけれど,どれも何か余興っぽい扱いに感じてしまう.「これからこういう事をしているアーティストと,いろいろいっしょにやっていくんです.」というようなスタンスの表明というより,「こんなビルが出来ました.中ではこういうような事をやるんで,お楽しみに.」というサンプル扱い.
まあ,舞台スタッフはきちんと働いていたし,出来る限りこちらの要求通り良い公演が出来るようにがんばってくれたので,劇場内は居心地が良かったのだが...外というか,EMPAC全体との繋がりは,希薄に感じた.
でも,きっと皆さんそれどころじゃなかったんでしょう.とにかく開けなきゃいけないし,なんてったってこの建物のオープニング・パーティーは,今回一度しかないんだし,とにかく必死で間に合わせたというところでしょう.
2〜3年経って体制も整って,しかもまだ予算がある時に,また来てみたい感じ.(ただし,EMPAC以外は,まわりにたいしたものは何もないので,遊びに来るのは難しいかな.)
舞台上,公演準備は出来ても,オケピはまだ工事中.
建物のガラスの外殻の中に,巨大な木肌の卵みたいなコンサートホールがある.
コンサートホール内部の天井.ここが,EMPACのメイン施設.
詳しくは,webで.
http://empac.rpi.edu/building
EMPAC/Troy
ダムの公演で,アメリカはニューヨーク州のTroyという町へ.
ちなみに,ニューヨーク州は,ニューヨーク・シティとはかなり離れた,東部のずいぶん北にある州.そういや,日本でも茨木市は茨城県とまったく違う所にあるけれど,これは漢字も違うし,まあ両方ローカルだし...NY市とNY州って,大阪府に大阪市が無いみたいなもんじゃないの.変なの.
そのToryにEMPAC (Experimental Media and Performance Center) というのがあって,そこの新しい本館というか劇場ビルディングの柿落しで,「Voyage」をやります.
そいでまあ,昨日着いたわけですが,来てみてびっくり,まだ劇場建ててます.それも,どう見ても,あと4日でできるとは思えません.金曜がオープニングで,公演もするんですけど...
聞けば,約一ヶ月程度,工期が遅れているそう.それもまたびっくり.一ヶ月って...普通この程度の規模の劇場だと(コンサートホールと,中型のプロセニアム劇場と,2つのオルタナティブスペースがある),オープンの半年くらい前には完成させて,それから色々テストとか繰り返して,それで開けるんじゃないの???
とりあえず,今日少し公演の仕込みをしたんですが,舞台の仕込みをしている真向かいで,客席作ってます.それに気になるのが,どうもオーケストラピットが,まだ当分動かないような...ずっと下がりっ放しで,ぴくりとも動かない...
さすがに,舞台上はけっこう焦って仕上げたようで,バトンも動くし,照明のディマーも生きてるし,公演はできそうだけれど...例えば,楽屋前の廊下は,今日床材を貼っていたし,楽屋の中はまだタダのコンクリの四角い箱.金曜までに客席も何とかできるかもしれないけれど,はたして外からお客さんが入ってこれるのかどうか.
オリンピック前の北京も,きっとこんなんだったんだろうなぁ.
会場の中は,何処もかしこもこんなの.
Yokohama to Kyoto
シンガポールから関空を飛び越して,成田着横浜へ.照明のお手伝いで参加という事で,横浜トリエンナーレのオープニングに出る.8月のインストールが,遥か昔のようだが,LEDは霧の中で,狸にケーブルを噛られる事も無く,無事に動いておりました.
仕込みの時には見られなかった晴天の現場だったが,少し日が短くなったのか,4時半前にはかなり日が翳って,LEDの明かりが目立つようになってきた.(それにしても,霧の迫力には,まるで敵わない.まあ照明は,雨月物語の幽霊/幻のようなエレメントなので,あるかないかの瞬きが正しいとも言えるのだが...)
トリエンナーレのオープニングパーティは盛況で,永く御無沙汰していた人達にも沢山会った.ああ僕,こんなに美術関係者に,知り合いいたっけ,というか,関東圏の関係者みんな来ていたのでは?
そして,翌13日京都へ戻る.
14日は,「パコと魔法の絵本」を家族で観に行く.実は,毎月14日は,1000円で映画が観れるのです.
あまり観た事の無い作風の,良く出来た映画でした.5歳少し前の娘にも,ん...歳の妻にも好評.
Singapore biennale 08_2
シンガポールビエンナーレ2008開幕.
写真は,オープニングぱーちーの様子.
霧は,何とかオープニングには間に合って,モクモクと出ている.風が無いと,まさに雲のように漂い,橋の下はあっという間にホワイトアウト.ジョギングしている人とチャリンコが多くて,結構危ない.
霧が出ると,案外みんな怖がらずに中に入っていて,写真を撮る.何だか,安全な国なのですね.誰も怖がらない.僕なら,何もインフォメーションが無い間は,入っては行かないと思うが,たくさんの人が写真を撮っていく.さすがシンガポールというか,その姿もバリエーションに富んでいる.
最後は,LEDの設置風景数点.地元のテクニカル,がんばってくれました.
Singapore biennale
えー,シンガポールビエンナーレ出品の,中谷さんの霧の彫刻に,照明を付けに来ている訳ですが,現在シンガポールは,ほぼF1に占拠されておりまする.
今日になって初めて,ビエンナーレの垂れ幕というか看板というかが,街中にお目見えした訳ですが,もう僕が到着した5日前頃から,既に街はF1色が濃厚でした.
ホテルから展示の現場に向かう途中に,レースコースになる所があるのですが,もうえらい事になってます.問題は,F1が夜に行われるという1点に絞られると思うのですが,とにかく全コース道路を明るくしないといけないわけです.そう,シンガポール初のF1は,モナコみたいに公道で,しかも夜に行われようとしている訳です.まあ,無駄っちゅゃあ,すんごい無駄.
推測だけど,たぶん昼間に全交通を遮断して,つまり街の機能をストップしてレースをするには街が活発に生きていすぎて,それは無理だけど夜になったら(何時から開催かは知らないけれど)街の交通を全部遮断してレースコースにできるという算段らしい.確かに,小国であるシンガポールならではのアイディアではある.
しっかしまあ,その為の準備に費やされる予算と労力の,馬鹿らしいまでに膨大な事...たぶん,イベント全体の収支としては,十分まかなえているのだと思うが,しかしこれが必要か?
写真は,その為に準備された公道の様子.
観客をプロテクトする為に,まずコンクリートのブロックが置かれ,それにフェンスが付き,レーサー側のオーダーとして,「コースを真昼並に明るく」する為に道路の上方にトラスが設置されて,トラス上各数メーターおきに水銀灯が設置.
そのトラスを支える柱と照明用の電源ボックスがペアになって,コースのサイドに,延々と連なっている.
F1の周回コースが標準で何キロなのか,詳しくないのでよく知らないが,聞いた噂だと5キロとか.そうなると,仮に10mおきに支柱が建っているとして,5キロで500本!10m間のトラスに2mおきに5個水銀灯を吊ったとして,2500灯!全てに電源をとり,何ヶ所かには発電機を置き...
これが,本番としては1日,テスト・ランを仮に2日やったとしても,計3日間のイベントの為のものなんですな.いやもう,よくも悪くも,美術展より凄い.エコだの何だの,ちゃんちゃらおかしいという感じ.終わったらこれらの機材,どうするんでしょう?
ビエンナーレの展示は,遅々として進まないけれど,着実に少しずつは前進している感じ.
照明は,既に設置して仮プログラムも済み,後は実際のシークエンスに合わせるだけなのだけれど,肝心の霧が,機材の都合でなかなか出ない.霧が実際に出ないと,現実的なシークエンスを組めないので,照明の調整にも待ったがかかる.
とりあえず,そんな状態なんですが,まあ明日夜には霧が出て照明もついている予定.
とりあえず,ちょっとは出ている霧と,それに絡む照明.
乞うご期待.
Yamaguchi-Kyoto-Singapore
8月31日
山口のYCAMで一泊.大友良英展を堪能.
全館,大友さん.ホワイエがターンテーブルで埋まっていて,池田亮司展より侵食度が激しい.図書館にも作品があるし,本当に全館が大友展.
その中では,スタジオAが,大友展というより高嶺格展という趣.もちろん大友さんの音なんだろうが,ビジュアル(+光の動き)が,僕としては非常に強く感じられたので,高嶺の巨大インスタレーションに大友さんの音がカップリングされたような印象.
40分のループで回っているとの事だけど,決して長くもなく,十分楽しめる.途中からでも入れるが,できれば最初に戻るまで待ってみた方がいいが,そうすると場合によっては,かなり待たなければいけないのが,欠点といえば欠点.いっその事,映画館みたいにタイムテーブルを先に表示しておいて,最初に館に入る時に,ちゃんと観たい人は,他の展示と合わせてうまくスケジュールリングできるように,情報を与えた方が親切かも.
しかしこれが無料で,会期中はいつでも見れるなんて,山口の人はなんて幸せなんでしょう.
で,9月.
1日・2日と京都で,2日夕方には家族で甘味処に行ってかき氷を食べる.もう夏も終わりという感じ.
一緒にかき氷を食べるのを,ここしばらく娘は,ずっと楽しみにしていたらしい.
3日,そして再度シンガポールへ.
横浜と同じく,中谷芙二子さんの霧の彫刻に照明を付けるお手伝い.中谷さん,シンガポールビエンナーレと,横浜トリエンナーレに同時出品です.なんてパワフル.
まだ,機材が届いていないので,設営は今日の午後からになるけれど,どういう作品になるのか楽しみです.
Yokohama-Beppu-Yamaguchi
めずらしく日本の旅が続く.
まず,8月24日から横浜へ.
9月12日オープニングの横浜トリエンナーレ,そこに出品される中谷芙二子さんの霧の彫刻を,ちょっとだけ照明でお手伝いする事になったので,その設置.
http://yokohamatriennale.jp/2008/ja/artist/nakaya/
中谷さんが展示される会場の三渓園は,横浜の根岸駅からタクシーで15分くらいと,少々不便ながらも見ごたえ十分の庭.その一角の小さな滝と,それに続く山肌から,一定の条件で霧が湧きだしてくる.風に動かされて形を変えるその姿は変幻自在で,湿度の高い日にはなかなか消えずに,あっという間にまわりが真っ白になる.
そこに十数灯のLED照明を設置して,微弱ながらお手伝いをするのだが,いやもう霧は強力.霧が吹き出てくるのを真っ直ぐ見るような方向だと,少々の明かりなどすぐ真っ白にかき消される.かろうじて,谷間に霧が溜まっていくのを横から見ていると,光が動いているのが認識できる.
それにしても,ちょうどどうした具合か,現地に入った日から3日間雨が続き,ドロドロべちょべちょで雨と格闘しながらの設置となる.まあ涼しくてよかったのだけれど,それでも合羽を着ると汗でべちょべちょ,脱いだら雨でべちょべちょ.事前に,雨の山肌での作業との情報があったので,防水してあるトレッキングシューズを履いて行ったが,それでも一日の終わりには靴も服もドロドロ.
しかし,これが結構楽しい.
普段こんな野外の設置なんてほぼないし,昼間(結構鬱蒼としていて暗いが)の照明というのも,ほぼない.そういう,めずらしい条件での試行錯誤は,やはり面白い.
結果,雨や時間との戦い,という感は否めないが,いちおうの設置を27日に終了.
28日は,羽田から大分空港へ飛ぶ.
別府で開催されている,OITA’n DANCE ORGANIZATION主催のワークショップ「ふらっとDance」シリーズで,Monochrome Circus代表が「別府商店街ダンス化計画」というのをやり,その最終日のショーイングに去年作ったlostの公演をカップリング.5日間のWSで作った3つの作品を観てもらった後に,その講師が作ったサンプルをくっつける感じかな.
http://oitandance.blog29.fc2.com/blog-entry-77.html
ショーイングは30日で,28日に別府に着いたら,まずはひとっぷろ浴びて,身体をほぐし,打ち合わせ.
29日に,機材をセットアップして,いちおうのリハ.Monochrome Circusの2人は,WS作品を人様に見せられるレベルに持って行くので大変だが,私は非常にのんきなポジション.朝と夕に,毎回違った外湯を回り,リフレッシュ&リラックス.少々図面仕事などもやりつつも,美味しい食事とお湯で,のほほんとした3日間.
WSのショーイングは,ダンス未経験者を含んだメンバーで,たった5日で作ったとは思えないようなできで,オープニングからlost公演までの組み立てもなかなか良くて,端で見ていても楽しかったです.もちろん,lostに関しては,責任持って取り組んだけど,もうできている作品なので,他のパートに比べたら楽ちん.それに,僕が踊るのでもないしね.キューは,コンピューターが覚えている.
それにしても,別府,興味深いです.
あまりにもいまどきの風俗店が乱立し過ぎて,温泉街の情緒みたいなものが消えてしまっている所も多いが,それでもそこここの路地には怪しげな世界がまだ息づいていて,清濁ないまぜになった空気が残っている.
まあしかし,有名な看板温泉である「竹瓦温泉」の真裏が,いきなりキャッツアイとモーニング娘なのには驚きました.ちょっと情緒無さ過ぎ.
ちなみに,その後の写真は,会場だった商店街の中の発信基地Platform 1とショーイング風景と路地の情緒.
そして31日.
前日,YCAMからショーイングを観に駆けつけてくれたR知君の車で,山口に移動.
でもその前に,タンポポハウスで有名な藤森照信さん設計の温泉施設があると聞いて,ひとっぷろ浴びに向かう.その名も,「ラムネ温泉」!
別府から山道走って,1時間半程度.詳しくは,HPを見て下さい.
http://www.lamune-onsen.co.jp/
建物の外観は,ジブリ系のおかしなテーマパークみたいだけど,細部を見ると焼き杉と漆喰でそれなりの風情があって,同じく漆喰のお風呂と浴場へ入る躙り口みたいな小さな入り口はとても気持ちいい.それに,ラムネ温泉の名の由来の,肌にまとわりつく炭酸泉の湧き出してくる,蕎麦の花に囲まれた露天風呂も素敵でした.
Summer vacation
もう8月も終わりだが,私は何をしていたのか.
5日には,恒例の紅州音頭フェスティバル@岡崎グラウンド.簡単に言えば,大盆踊り大会.夕方に,グラウンドの近くを通れば,連なった観光バスの車内から,続々浴衣に身を包んだおばちゃんたちが,団扇を片手に降りてくる.
今年は,夕食が遅くなって,グランドに着いてわりとすぐに終わりの時間になっちゃったけど,娘はちゃっかり今年もみたらし団子を頬張って,満足した模様.
8日は,琵琶湖の花火大会に.これは,前にも書いた.
10日は,これまた琵琶湖の白髭浜に遊びに行く.水遊びと浜の松影でのバーベキュー.妻のコーディネートで,かなり早朝の出発だったが,そのおかげでいい場所を陣取って,ゆっくりした休日.この日に合わせて仕込まれていた塩豚や豆のスープや,その他にもいろいろ美味しくて,久々の夏休みらしい日でした.
14日.娘,生まれて初めての映画.まあこのタイミングなら当然の,「崖の上のポニョ」.
二条城近くの映画館は,毎月14日は1000円で観れる.夏休みといえどもそれは同じで,お盆まっただ中なのに,見上げたまっとうな姿勢で値段変わらず.しかも,ネットで時間/座席指定ができる.おまけに,子供用に座席に置くクッションまで無料貸し出し.一番大きなスクリーンで,何とか終わりまでポニョを観る.
途中,娘は何度かまわりをきょろきょろして,集中力は途切れたけれど,最後まで見た映画はそれなりに面白かったようで,ウチに帰っても「ポニョポニョ」言ってました.
15日.保育園の夏休みも,終わり近し.
西京極のプールに行く.さすがに人は多かったけれど,芋を洗うような状況ではなく,それなりに楽しく,本格的な水泳にチャレンジ.娘は「泳いだ」といっているが,まあ泳いだようなもがいたような...でも楽しかったようなので,それでいいや.
ちなみに,僕等がいたのは小さい方のプールなのだが,西京極は本格的な体育施設なので,メインプールは高飛び込みやシンクロのできる深いプールと,50mのモノがある.そこで,一番高い飛び込み台から何度も飛び込み練習している姿を,家族3人でしばらく観賞したりしてました.
21日は,僕の誕生日.娘が,妻の料理を手伝うようになりました.そんなに早く,いろいろできるようにならなくてもいいと思うのだが...
料理は,大変美味しゅうございました.
と,楽しい事もいろいろありつつ,それなりに仕事もしてました.
8月のほぼ大半を費やしたのが,先月シンガポールで撮ったtrue公演の編集.
YCAMで撮って編集してもらった映像があるのだが,去年末の金沢と横浜でずいぶん変わった後半を,ちゃんとDVD化して広報に使いたかったので,カメラ3台を入れてビデオ収録用にパフォーマンス.
それをまあ,何とか編集しました.
70分全編と,15分に編集したダイジェストを作ったんですが,それをさらに10分にしたモノをYouTubeにアップしました.
そうこうしているうちに,何だかとても涼しくなりました.