2日に大阪を出て,シンガポールとチューリッヒを経由して,3日朝にPraha着.低予算・弱小プロダクションなので,久々に値段の安いアジア経由のフライトになった.かなり堪えた...でも,3日朝に着いてその日は丸々休みなので,朝っぱらからみんなでCzech名物のビールを飲み,僕はそうそうに寝る.夜8時に起きたら,南君とヒロが去年の公演のビデオ編集をしつつ酒盛りをしていたので,それに参加.でも,どうもみんなずっと起きていたようで,こっちが調子が上がってきた頃には,次々と沈没.仕方がないので,僕も再度寝る.
中・東欧は,SloveniaとPolandは知っているが,CzechもHungaryもRumaniaも,今回初めて.
Prahaの宿は,ネットで探したアパートメントでの共同生活.といっても,広いベットルームが3室とキッチン・ダイニング・お風呂にトイレという余裕の間取りで,そこに6人入り,あと2人が別のフロアーの1ベットルーム・アパートに滞在.
Prahaの町は,もう既に西欧の観光地と大して変わらないくらいゴチャゴチャしている.10数年前に初めて訪れた時のSloveniaや数年前のバルト三国は,開発されていない古いヨーロッパの香りやソ連時代の名残と,自由市場経済の急激な流入で,アジアの町とはまた別の刺激があったのに...ちょっと来るのが遅すぎたか.
物価は,体感的には日本の半分くらいだけど,Czech人の平均収入から推測すると,僕らはかなりぜいたくな暮らしぶりなので(3食外食,フルーツや飲み物も安い安いと買いまくり食べまくり),堅実に自炊で暮らせばもっと安いと思う.
会場のArcha Theatreは,繁華街の地下にある劇場.日本の例で言えばスパイラル・ホールみたいな作りだが,空間の三方を囲むようにバルコニーがあり,その長辺がレールになっていて,ブリッジが自由に移動できる.LAのREDCATにも同じようなシステムがあったが,これがまあ便利なんだかどうなんだか.
確かに照明の吊り込みなどは楽だが,バルコニーのエッジが床から3m程のところにあるので,それより高い大道具や袖幕などが吊られてしまうと,ブリッジは動けなくなる.RCだと壁が立ってしまうと,もうブリッジは使えない.そこで,ほかにちゃんとした作業機材,例えばジニーとかがあればいいんだが,なまじっかブリッジでほとんど用が済んでしまうので,ほかにあるのは頼りない梯子だけ.どうもね,何だか最初だけお金をかけて,あとの実働作業はかなり不自由という,日本の「箱物行政」にも通じる話.
しかし,壁はパネルではなくてスクリーンながらも,かなりの高さにがんばってセットしてくれたし,スピーカーも十分なパワーのものをそろえてくれた.正直言って,Czechでどこまで出来るか不安もあったが,十分な機材と環境です.
昨日初日が終わって,客席も180席が埋まって満員御礼.まずは順調なツアーの滑り出しです.
写真は,劇場とアパートの部屋.最後はM鍋+M君部屋.入って5分でこの状態.
Praha-Budapest
9月9日:
PrahaからBudapestに移動.今ツアー最初の難関.7時間の列車移動は,それほど問題ではないが,機材一式の入ったトランク5個も,手持ちで運ばなければいけない.アジアツアーは全行程手持ちだった事を考えると,たいした事ではないんだけど,手持ちと業者輸送が混在していると,個人の荷物がやはり多くなって列車の乗り降りなどが難しい.
それでもまあ,コンパートメントの吊り棚に,無理やりトランクを押し上げて,荷物に囲まれながら7時間を過ごす.久々にゆっくり本を読んだ.
そして,無事にBudapest到着.今回のホテルは全室LAN完備.街はPrahaほど観光地臭くなくて,良い雰囲気.まだ夜に少し歩いただけだけど,期待できます.
写真は夜のPraha,街で一番かっこよかったPraha metroのエスカレーター.そしてBudapest到着の模様.