Connect!

誰か待っててくれたかな?
香港からです.
こちらに来てから10日あまり,やっと自室のLAN回線がネットに繋がりました.
現在滞在しているのは,香港城市大学学生寮内の,ゲストレジデンス施設.部屋は広いリビングとキッチン・バス/トイレと寝室が2室で住人は2名.
広さとしては文句なし,ついでに九龍の山肌にあるので夜景は最高.
LAN設備完備で,高速回線に接続できるという話だったのだが,繋ぐためには大学内ネットワークにコンピューターの認証が必要.これがもう手間取って手間取って...
すべて学生が取り仕切っているんだけど,いうなれば彼らもボランティア.
まず僕のマックのイーサーネットIDを聞きに来るまでに数日かかり,それがシステムオペレーターに伝えられたかどうかの確認もままならず,今日繋がる,明日繋がると言われながらなかなか繋がらず,結局何かミスがあったようで,また再度学生のスタッフが僕の部屋まで来ることになり,その訪問の調整でも手間取り,やっと昨日尋ねてきてケーブルのコネクション等問題がないのを確認し,もう一度コンピューターのイーサーネットIDをひかえて帰ったら,今日の午後すんなり繋がりました.
結局誰が悪いとも追求できない,もやもやしたシステムです.
あと,かなり寒いです,香港.
香港人に言わせると,震えるほど寒いのは1年の内1週間くらいで,すぐに暖かくなるらしいのだが...
確かに,日に日に春めいては来ているが,何が問題かといって,自室にもリハーサルスタジオにも,何処にも暖房施設というモノがない !
ちょっとしたヒーターやストーブなんかがあれば,快適に過ごせる気候なんだけれど,何処のエアーコンディショナーの表示もCOLD/FAN/STRONG FANの選択肢しかないのは,いかがなモノか.
でもとにかくネットには繋がりました.これは自分でもおかしな程にかなり嬉しい.
明日からは,香港レポート始めます.
今日は嬉しくってお酒をかなり飲んだので,これでオヤスミなさい.

Residence

Night_view

もはやこっちに来てから10日以上経ってしまったのだけれど,まずはとりあえず住処の話から.
今回の2ヶ月に及ぶ制作公演の滞在先は,大学の寮です.そう聞いた時には,結構ぼろぼろの古い建物を想像したのだけれど,それはどうも僕が京都大学の近所に住んでいるので,その寮のイメージから来た,根拠のないモノだったみたい.
実際来てみると,ここはもはや寮というより団地みたいな状態です.しかも結構新しくて内装も綺麗.
僕が今住んでいるのは4棟あるビルの内のひとつの12階で,8畳ほどのリビング1室と6畳程度の寝室が2室,台所と浴室兼トイレのついたフラット.もう少し広いフラットと,もっと大きなのが後ひとつ同じ階にあって,一番大きなフラットにはこの香港城市大学の教授の一家が住んでいる.
もちろんエレベーター付き,各部屋にはLAN回線が来ている.(しかし暖房器具はない..)
ここは九龍の山肌の中腹で,大学の主な施設が眼下に広がっている.僕は毎朝/昼兼用の食事は学食でとっているのだけれど,そこまで行くには160段の階段と緩い坂をてくてく5分ほど歩かなくてはいけない.良い運動にはなるが...
各棟の入り口はカードキーで開けて,しかも24時間警備員がいる.一階にはPCルームにプリンターも備え付けてあって,しかもちゃんと使える.
ずいぶん,「寮」のイメージが変わりました.
ただ,僕らが暮らしているのはゲストルームで,学生の部屋とはずいぶん違うようだけれど,まだまだ学生と話す機会は少ないので,どのくらい差があるのかは分からない.
でも,かなり大学生というモノの扱いが,日本と違うような気はします.
ちなみに,写真は僕の部屋から見える夜景.

Dowda

今日は土曜で2度目のオフ.本来は日曜がオフのはずだったのだが,今日は香港郊外の「ニューテリトリー」と呼ばれる場所にある醤油工場に,香港のアーティストが集まってイベントをするとかで,何人かでそこに出かけることになった.
イベントはライヴ演奏ありダンス有りではあるが,基本は「ハプニング」.
おいおい,60年代かい,というようなことが時間を変え醤油工場敷地の各所で,夕方4時から夜8時まで繰り広げられる.
しかしお目当てはそれだけではなく,8時から香港でも「ニューテリトリー」界隈でしか見られないという,「Poon Choi」という年越しの鍋料理をみんなでつつくというモノである.
イベントの詳細は下記 –
the Dowda Happening
にでているが,ここでのPoon Choiは凄まじかった.
鍋というよりは大きめの洗面器だが,その中にてんこ盛りに具が詰め込まれ火にかけられている.
まず最上層は鶏肉とエビ.8時からの食事なので,お腹が空いてガツガツつつく.
その下からはトンポーローのような豚肉の角切りが現れ,椎茸も見える.まだ具は鍋の縁より盛り上がっているのだけれど,もう既にこの時点で,今テーブルを囲んでいる人数では底まで食べ切れないんじゃないかという予感が過ぎる.
その次は烏賊と豚の皮と背脂の膜,湯葉などが現れて,ここいらでやっと鍋の縁から3cm下.後10cmはある.
それから(たぶん)魚のつみれ,大根が見えてきて,もう既に数人はリタイア.鍋の中はぐつぐつと何だか分からない煮え煮え状態になってきている.
ここらあたりからはビールの酔いも手伝って,美味いんだか何なんだか分からないけれど,むやみに鍋に箸を突っ込み口に運ぶが,残りはいっこうに減らない...
いやぁ,美味しかったです.動物性のモノばかりあんなにガツガツ食べたのは,久しぶりかも.
ちなみに今年の香港のNew Year/旧正月は2月9日から11日です.この大晦日にこの辺りに来れば,各家庭でこのPoon Choiを突きつつ新年を迎えているらしいです.

香港城市大学学生寮

さて,また住処の話に戻るが,最初にプロデューサーから,この2ヶ月に及ぶクリエーションの宿泊先が学生寮であると聞いた時には,いい歳こいて学生と寮住まいかぁと思ったモノだが,何のことはない,いま住んでいるところは京都の自宅よりだいぶ広くて綺麗である.(何処の郊外団地か,と思う写真が,いま住んでいる学生寮棟群.)
よほど香港市(であり政府でもあるが)が人材の育成に力を入れているのか,相当学生は優遇されているように見える.
中でも,さすが香港!という感じで,学食には結構力を入れている,というか授業に関わっているわけではないので,主に学食しか知らない...
学食,その名もCity Express.10人かけくらいのテーブルがだだっ広い部屋に整然とならいでいるところはただの学食だが,少なくとも入り口のレジカウンターの辺りは,学食には見えない.
しかも其処へのアクセスはエスカレーターで上がる.
まず書いておくけれど,味は,,,そんなにたいしたことない.それでも,街のレストランに比べればということで,僕の知っている日本の大学の学食とは比べものにならないくらい美味しい.
そして規模がでかい.学生のみならず,結構近所のオッチャンから子供まで利用しているようだし,調理場兼カウンターが幾つものセクションに別れていて,麺類や定食,中華ではお馴染みの鶏や鴨のローストをぶら下げているところもあって,どれも複数のスタッフが働いている.
そしてやはり当然安い.写真の定食は,日替わりで6つ用意されているおかずから2つ選んで,それにスープかコーヒー等が付くというモノで,これで19.5HKD,今日のレートで約260円.
160段の階段を下りてまた上っても,今のところ後悔はしない状況である.

CCDC

CCDC

今週から週の半分は,いま住んでいるところから地下鉄で2駅離れたところにある,CCDCというダンススタジオで制作することになった.これまで,大学内のホールでやっていたのだが,何でもレンタル料が高いらしい.
僕は大学が協賛してただで貸してくれているのかと思っていたのだが,さすが商売人,取るモノはちゃんと取っているようで,それに比べたらCCDCの方がずいぶん安いと.
CCDCは今回のディレクターでありダンサーでもあるDaniel Yeungが,かって所属していた古巣である.彼は大学を出てからここの事務として働いて,それからダンスを始めて今に至る,変わった経歴の持ち主だ.大学では西洋画を学んでいたとのこと.
また去年,このプロダクションの前振りとして,Daniel Yeung (Hong Kong) Kosei Sakamoto (Japan) Arifwaran Shaharuddin (Malaysia)と僕の4人で,小さな作品を作ってみたのだが,その時もここで稽古し,このスタジオの上のアパートに泊まっていた.
ビルの1階から4階までに大小7つのスタジオがあり,その上はアパートになっていて,幾つかレジデンス用の部屋が確保してある.
このとき僕は着いてそうそうにぎっくり腰になってしまい,まあダンサーではないから何とかなったものの,ひいひい言いながら6階の部屋までの階段を上り下りし,数日間針治療に通った.あのときは,実際香港だから何とかなったが,EUとかだったら何も出来ずに病院のベットで数週間過ごしたかも知れない.
日本では見たこともないような太くて長い鍼を,腰やおしりや太ももに数本ぶすぶすと打ち込まれ,結局1週間の内に4回ほど通ったら,何とか普通に動けるようになった.
聞けばもともと北京バレー専属の鍼灸師だったとかで,さすが恐るべし中国四千年の歴史,侮りがたし.

Recording

今日は午前中に劇場の下見,その後18時半から,今回の香港側サウンド・テックであるAnthonyのスタジオで,公演用のボーカルやパーカッションの録音.
音楽監督兼パーカッショニスト兼パフォーマーとして,韓国からChang Jae Hyoが参加しているので,もちろんライヴでも彼に演奏してもらうのだが,作品中半分くらいは今回録った音を加工して使う予定.
参加しているダンサーは,みんな歌がうまい.Mugiは特に古典のトレーニングも積んでいるので,いろいろと芸達者だ.
まずは劇場の下見.といっても,まだセットもフィックスしていないので,とりあえず全員が意見を言えるように,一度現場を見ておこうという程度.僕はダムタイプで8年くらい前に1度公演していて,わりと鮮明に覚えていた.
その後夕方まで時間が空くので,数日前にDOWDAで会った兄ちゃんがやっているという,アート系の書店に行ってみる.コーズウェイ・ベイ(漢字で書けない)にあるmackie studyという書房で,本だけではなく,8畳くらいの店舗の半分は,香港・台湾・日本のアート系やインディレーベルのCDが占めている.
幾つか面白いCDを聞かせてもらって,気に入ったのをゲット.
その後1度部屋に戻って,18時にスタジオに向かう.
スタジオでは,ぶっつけ本番でみんなのボーカルを録っていくが,まだそれほどイメージが固まっていないので順調には進まない.なんだかんだとやっている内に24時も回り,いちおうボーカルは録れたのでダンサーは帰って,あとはJae Hyoのパーカッションをひたすら録音する.
それにしても,香港人はいまだにとっても「竹」を信じてるなぁ.(唐突に写真のコメント)
天板は,しっかり建築足場のパーツを使っている辺りが,良い感じだ.

So hot!

Mugi's lecture

暑い.
こら香港,こんな器用なことが出来るなら,もうちょっと前からぼちぼち温うしとけやと,幾ら大人しい僕でもついぼやきたくなってしまうほどの急変である.たった2日や3日でこんなに気温が上がるとは!
昨日の最高気温は22度.今日はもっと暖かかった.一週間ほど前に震えていたのが,嘘のようである.(もっとも夜は,やはり長袖がまだ必要な気候です.)
昨日からまた,大学のスタジオに戻っての練習.スタジオといっても,良くあるような多目的小ホールで,今晩はそこでダンサーのひとりであるArifのレクチャーがあった.週一で今回の制作メンバーが各自の活動の話をするというもので,今日が3回目.先週はMugiで最初はDanielだった.
Arifの作品は,なかなかここに書いて説明しにくい.コンセプトはシンプルで力強いが...
彼はマレーシアでマレー人として生まれているが,母親は中国とマレーのハーフだった.マレーシアはマレー系・中国系・インド系が住む,文化の多重化した国だけれど,決して3つの文化が混ざり合ってひとつになっているわけではない.しかもマレー系に生まれ落ちたらムスリムとして暮らすのが当然と,はなから決められている.おまけにイギリスやそして日本の植民地でもあったわけで,それらを強く意識して彼はダンサー/アーティストとして活動している.
その立場は明快だし,今はヨーロッパで暮らしている彼は,よけいに自分のバックグラウンドと社会/世界について考えている.
物凄く乱暴に一言で言ってしまえば,「相手の身になって考えてみろよ.」と彼はいっているのかも知れない.
写真は先週のMugiのレクチャー(携帯でとったので,小さい)

Failed

LED Circle

いきなり,PC(Win機)が壊れた.
昨日ここへの記事を書いてから,さあちょっと仕事をしようと立ち上げたら,繋いだヘッドフォンから聞こえてくるはずの音が,何だかジガジガいうだけで聞こえてこない.ついさっきまで,練習場でPAに繋いでいた時には何事もなく鳴っていたのにである.
僕は基本的にはずっとMACなのだが,去年から照明のコントロール用にPCも使っている.
なので,今も目の前にはノートが2枚並んでいる.照明の制御ソフトを作っているところが,Winにしか対応してくれないので,仕方がない.(詳しくはRefined Colors制作日記参照)
その照明ソフトが,実は音も出せる.といってもキューの最初にWAVファイルを指定するだけなのだが,それで2ミックスの音を出しながら,その音の時間軸に合わせて照明のキューが走る.これが案外便利で,もう決まったキューで動いているパフォーマンスなら,極端なことをいえばPCノート1枚で音と照明を動かすことも可能だ.
しかし,僕もちょっとうまく行き過ぎるなぁとは思ってたんです...10万ちょっとで買ったPCノート1枚で,全部済ませられるなんて...
でも,昨日まではずぅーとうまく行ってたのに!
それでとにかくいろいろ試してみたら,どうやらハードではなく,ソフト的に音関係がおかしくなっているらしい.おかげで,いろんなところに散らばったり隠れたりしている,Windows2000のボリュームコントロールやMIDI関係のファイルには詳しくなったが,でもやはりうまくは動かない.
仕方がないので,速攻で旺角(MONG KOK)の電脳中心まで行って買ってきました,CREATIVEのPCMCIA SOUND CARD.
店頭買いで980HKD/13000円.価格ドットコムの日本最安値より300円ほど安いです.さすが香港.
それで今は,ちゃんと良い音鳴ってます.
しかし,何やっとんねWindows,しっかりしろよ!