Puremia

初日終了.
どうにか最後まで行ったので目出度くもあり,途中困ったこともあったので目出度くもなし.
でも通って良かった!!!
何だかちょっと予想通りというか,起こったら困るなぁということが本番で起こったので,少々責任を感じている.
実はこのプロダクションの最大の弱点は音響で,Anthonyがいろいろ音を作ってくれているのだが,彼は本番のオペレートが出来ない.なぜかというと,別の仕事が既に入っていたから...
おまけに,protoolsとDegidesignのミキサーを使ってサラウンドシステムを組んでいるのだが,そのおおもとのマシンは,僕がいまこの文章を書いている僕所有のPBG4だ.
なんでも,今回音響用に借りることが出来たのがibook G3だけだったので,それよりは僕のPBG4の方がマシだろうということで,僕のマシンを使うことになった.
しかし,いろいろ仕事に使うアプリケーションやなんやかやが,このマシンには詰まっていて,とてもじゃないが安心して音響の出力には使えない.しかも,何カ所か音響と照明の同期をとっているところがあるので,音が止まると照明もそれに続く.
いやぁ,冷や冷やしました.さいわい同期しているシーンではなく,単に音が出なかっただけで,しかもJae Hyoがライヴ・ポジションにいたので,即興で演奏して何とかその場を切り抜けたが,あれが音と照明の同期しているシーンだったら,酷いことになっていた.
音が流れなければ,照明も動かない.もしその場が暗転だと,ずっと暗いままで何の音もしないということになる.もちろん,いちおういざというときのために何か照明は点けられるように別の照明卓を近くに置いているのだが,地明かりを点けるぐらいしか対処できない.コンピューターは諸刃の剣だということを,あらためて実感.
特に今回は,Anthonyの替わりに,頑張ってはくれているがあまりこういう事に詳しくないスタッフが音響のオペレートをしてくれてるので,なかなか非常時に対処しづらい.決まった操作なら,何の問題もないのだが...
それで実際今晩は,本番中にprotools(PBG4)がフリーズして音が出なくなり,何とかライヴ演奏でその場を乗り切り,その後再起動して何とか同期もうまく行ったのだが,ずっと健康に良くないくらい冷や冷やしてました.
明日はいちおう僕の照明用Liddellからも,常時2MIXの音を出力しておいて,非常時のバックアップにしようと思う.
その準備で,明日も早いこと劇場入りです.

Stack

公演2日目.何とか無事終了.
昨日よりは良い感じだった.
ただ,protoolsは昨日よりさらにスタックしまくり,結局公演中に4度の再起動.LiddellにWAVを入れて,全ての音がバックアップとして出力されるようにしておいたので何とかなったが,非常にストレスの溜まる公演だった.
まあ,お客さんの反応は上々で,昨日に比べてダンサーもずいぶん元気だった.
Pro Tools LE 6.4の操作にも慣れてきて,凍った時はまずアプリを強制終了して,G4を再起動しつつ,ミキサーのdegi 002の電源も入れ直せば,その後の一回目はだいたい動くことが分かった.なので,とにかくそう焦って切り替える操作も少ないので,ファイルを立ち上げるたびに動作チェックして,ダメなら再起動する,それで何とか最後まで行けそうな気がする.明日の最終公演で試してみよう.
明日は,公演最終日で,しかも僕と坂本君は公演が終わって数時間後の,夜中0時半のフライトで日本へ向かう.
実は僕はフランスへ行かなくては行けないのだが,2ヶ月以上香港に滞在していた僕は,一度日本に帰った方が航空運賃が格段に安いのだ.詳しい理由は知らないが...
なので,香港ーソウルー関空と飛び,関空に8時間ほどいてキャセイに乗り,今度は関空ー香港ーロンドンーボルドーと飛ぶ.何なんだかなぁ.数万円なら知ったこっちゃないが,これで十数万からもうちょっと違うとなると,考えてしまう.
どうなってるんでしょう? 航空運賃って!
とにかく,香港での書き込みはこれで最後.
フランスでこんなコトしている余裕があるかは疑問だが,出来れば続けます.
ではではまた.

Hong Kong-Kyoto


2月18日午後CDG発,19日早朝に香港に到着.
ほぼ1年ぶりの香港.去年の今頃は,大学寮のゲストルームで暮らしつつ,ダニエルや公成達と制作に励んでいたのだった.
今年も,街では香港アートフェスティバルが開催中.折しも,ちょうどEaさんも香港にいるので,一泊して今年のツアーに関するミィーティング.5月後半から6月いっぱい,ドイツ・シンガポール・ベトナム2カ所と回る予定だが,少しダムのツアーとかぶっていて,そこが問題.
とりあえず,予約しておいてもらったホテルに向かうと,まだ朝早いにもかかわらず,すんなり部屋の鍵をくれる.フェスティバル経由で頼んだからか,それとも国際都市としては当たり前のことなのか,こういうサービスは非常に嬉しい.なにせ,体内時計は夜中過ぎなのだ.お風呂に浸かってから,3時間ほど寝る.
午後からミィーティングと,その後フェスティバル・プログラムのCloud Gate(台湾のダンスカンパニー)を観る.前に一度,メルボルンで観た作品の続編.漢字の形や筆順から着想を得た振り,波の音などの自然音を多用したSE,中国武術のような型.ダンサーはすごいテクニック.まあ,良く綺麗に動くこと!でも,ソロやデュエットがあって,振りや身体の美しさを見せていくという構造は,いわゆるクラッシック・バレエと変わらない.
その後,ダニエルと再会.彼も仕事を抱えて忙しいにもかかわらず,夜も遅くに北京風小食をつまみながら青島ビールで乾杯.去年の思い出や,LPHのメンバーの消息などを話しつつ,数時間を過ごす.ちなみに,ダニエルは,今回僕が泊まっているホテルの近く,つまり香港島側に引っ越したとのこと.ゲストルームもあるとのことで,次回から香港の宿は決まった.空港から,エアポート・エクスプレスで約30分100香港ドル(約1500円),香港駅からすぐ近くとのこと.いいロケーションです.九龍が恋しくないわけじゃないけれど,スターフェリーですぐ渡れるしね.
2月20日午後,やっと関空に向かう.
勇んで,JRの駅に向かうが,「はるか」はこの時間帯は1時間に1本.売店も閉まっていて,寂しい限り.確かに,そんなに乗客はいないけどね.おまけに,京都駅から乗ったタクシーも,何だか喧嘩腰.とても,日本が世界に誇る観光地とは...
久々に会った娘は,妙に顔がびよ〜んと伸びる.
写真は,名前に恥じないHarbor View International Houseの部屋からと,懐かしのスターフェリーと,京都の午後.