Transart

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イタリアのBolzanoという町で行われているTransartというフェスに,ワークショップで参加.
今回は,true_EUツアーの前ノリという形で,僕とT氏の2人でWSを行う.
T氏はヴェニスで小品の公演をして,それからBolzanoに,僕は,関空>Amsterdam>Roma>Veronaと乗り継いで,そこで迎えに来てくれていたフェスのディレクターに拾われ,夜中の高速をアベレージ180キロぐらいでぶっ飛ばして1時間半くらいかけてBolzanoに着く.
かなりの長旅で,車中ではほぼうたたね.
Bolzano周辺は,鍾乳洞がありそうな,雨に削られ切り立った山肌を見せる奇岩がにょきにょきと生えている.その斜面にはブドウ畑.麓にはリンゴ畑が広がっている.こう書くと,さながらおとぎの国っぽいけれど,そのリンゴの木がどういう品種なのか,背も低くてあまり枝も広げていないのに,あらゆる部分に無理やり実を付けているような状態で,ボコボコリンゴがなっている.しかもボロボロ地面に落ちて転がっている.
まあそれなりに落ち着いた石畳の町並みがあり,ゆっくり散歩でもできたら気持ちよさそうなところなのだが,残念ながら今回のWS会場は町から車で30分ほど離れた村に建つ,お洒落な街灯を作っているらしき会社のミーティングルーム.
この会社が独自でLED照明器具を作っていて,それを使ってWSをしてくれというお願い.機材は,それなりに明るくて,Liddellで制御した反応も悪くないけれど,何せ街灯用なので防水等作りが万全過ぎてかなり重い.今回は床置きで使ったけど,もし舞台でバトンに吊るなら,普通の舞台照明より重いくらいなので,何だか使い勝手が悪い.
あと,なぜかチャンネルの設定がRGBではなくてGRB.それでいけない理由もないが,なぜ?波長の長い順でもないし,アルファベット順でもない.イタリア語の色の名前に関係あるのかな?なので,チャンネルのパッチをいちいち変えなければいけなくて,それがちょっと面倒でした.
そして,3日間の滞在、毎日朝9時から夕方17時まで,この会社に滞在.受講生はBolzanoの大学でデザインを学ぶ学生9人とその先生2人.熱心でしかも楽しんでくれた様子.今回はT氏がフィジカル面でいろいろサポートしてくれて,WS終了後の感想でも,普段あまり身体を動かさないので,毎日最初にやるストレッチやゲーム的なエクスサイズがとても刺激になったとの声もあった.
この辺り,イタリアとはいいながら第一次大戦前まではオーストリア.
住人もイタリア系とドイツ系がいて,WSの学生グループも自然とイタリア系チームとドイツ系チームに別れていた.
で,どうも食べ物も,確かにパスタなんかも多くあるのだけれど基本は肉と芋.それにビールとワイン.特筆すべしは,パンがとても美味しい.まあこれは太れと言わんばかりの状況.
結局,美味しいイタリア料理が食べたい!と勇んで行ったレストランが一番高くてイマイチの味だった.ハウスワインは,とても美味しかったけど.
で,安くて美味しいけどオーストリア料理屋さんだよと言われたところが,ビールも料理も雰囲気も良かった.
肝心の,Transartフェスは週末ごとにイベントがある.
基本的に町の住人に対する公演なので,僕等の滞在時にはあまりイベントがなかった.
でも,グラニュラーシンタシスの片割れのKurt Hentschlager氏のFeedのリハを見せてもらったのはよかった.去年だか一昨年だかに評判になっていた作品だけど,噂に違わず思い切って突き抜けてました.まだまだいろんな事ができるなぁと感心.