Kanazawa and Yokohama

25日に朝に帰国.
一週間後には,trueアップデートと公演のために金沢入り.
ツアー中は,なかなか他の仕事には注意を向けられない.そもそもあまり時間がない事が多いが,時間があっても頭の切り替えが難しいので,ついつい先延ばしにして,次に見えている休みというか家にいる間に,メールしたり図面を描いたり,先の仕事に対応しようと思ってしまう.
でも,ツアーの間は帰国後の時間が理想的に効率良く夢広がるのだが,まあ実際は当然というかそんなにうまくいくはずもなく,それなりの日々の雑事に追われて1日1日と過ぎていく.髪も切りたいし,身体のメンテもしたいし,金勘定も必要だし,少し先の未来やかなり先の話しもしないといけないし,身近に迫った公演もあるし...
その中で,もっとも気掛かりなのが来年1月から2月にかけてのツアー.1ヶ月7ヶ所11公演.その7ヶ所全部の打ち合わせが,まだ全然進んでいない.アメリカなんで,ここ一週間ほど感謝祭で誰にもメールが繋がらない.何だかね,因縁つけて国が戦争中なのに,のんびり屋さん.
でもなぁ,感謝祭を理由に仕事が進まないと愚痴ってても仕方ないし,少しでも進めておきましょう.
いずれにせよ,12月3日からは2週間ほどtrueに集中.

Birthday 2007

12月6日は,娘の誕生日.おめでとう!
同じ今日のこの日に,友人の息子が生まれた模様.おめでとう!
同じカンパニーのメンバー2人も,6日が誕生日.おめでとう!
僕は,金沢で「true」のアップデート中.夏以来のメンバーが集合.
http://www.kanazawa21.jp/theater21/2007/true/index.html
佳境ですが,4日間の更新期間で,さらに作品がパワーアップ出来そうな感じ.
金沢の会場も,お勧めです.まるで,会場にあわせて「true」を作ったかと思うほど,ぴったりおさまっている.しかも,客席が近くて,何処からでもディテールが見えるので,この作品にはうってつけ.
おまけに,蟹も魚も美味しいです.
皆さまぜひご来場を,お待ちしています.

true at Yokohama

True_2007
金沢21世紀美術館公演,無事終了.一晩京都に帰って,横浜へ.
今日,仕込み初日,何とか終了.もともとは劇場じゃない建物だけに,いろいろ障害も多いが,テクニカル・スタッフの方々が責任感も有り協力的で(つまり,プロフェッショナル),何とか乗り切れそうな予感.
皆さん,ぜひ横浜に観に来て下さい.ネタバレ写真を公開しつつ,宣伝です.
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true / 本当のこと
12月14日(金)ー 12月16日(日)
Red Brick Contemporary Dance File 2007 
プログラミングとテクノロジーが、身体表現にあたえる新しい可能性
振動子+LED+センサー+映像+サウンド 
振付・出演: 白井剛 (AbsT/発条ト)
振付・テクスト・出演: 川口隆夫 (Dump Type)
ディレクション・照明: 藤本隆行 (Dump Type)
音響・映像・ビジュアルデザイン: 南琢也(softpad)
音響・振動・システムデザイン・プログラミング: 真鍋大度
映像・プログラミング: 堀井哲史(rhizomatiks)
機構設計: 齋藤精一(rhizomatiks)
デバイスプログラミング: 石橋素(DGN)
センサーシステム: 照岡正樹(VPP)
衣装デザイン: 北村教子
プロダクション制作: 高樹光一郎(Hi Wood)
■日時:平成19年
12月14日(金)19時30分
12月15日(土)14時・19時30分
12月16日(日)14時
*開場は開演の30分前
■料金:前売一般¥3,500・学生¥3,000 / 当日¥4,000 *全席自由
*横浜赤レンガ倉庫1号館・チケットぴあ・JCDNダンスリザーブ・ハイウッド
*未就学児はご入場いただけません。
*公演の一部に強い光の明滅があります。光刺激に弱い方はご注意ください。
■お問合せ:
TEL : 045-211-1515(横浜赤レンガ倉庫1号館)
   03-3320-7217(ハイウッド)
URL:http://www.yokohama-akarenga.jp/hall_space/calendar0712.html#3
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メールもらえれば,まだ席の確保は出来ます.
よろしくです.

After Yokohama

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true@横浜赤レンガ公演が無事終わって,京都に戻る.
来て下さった皆さん,ありがとうございました.
YCAMからも,金沢や横浜に来て頂いて,とても心強かったです.まだまだ変わり続けるであろう作品なので,初演を観ている人から話を聞けると,いろいろ参考になるし励まされもします.
ところで,その9月の初演時に,詳細な取材を受けた「ステージ&ライティングの現場」という,リットーミュージックムック本が発売されました.いったいどれだけ売れるのでしょう?という,マニアックな本ですが,trueのシステムがかなり詳細に載ってます.僕もインタビューを受けたのですが,打ち上げ翌日の二日酔いと解放感がごちゃまぜになってたようで,話さなくてもいいような事までかなり喋ってます.
関係者の方に聞いたら,trueの製作が決まって東京で開いた記者会見に行って,この本への掲載を考えたとか.何事も,やってみるもんです.
もし本屋で見かけたら,たぶん貴重だと思うので,手に取って見て下さい.

Preparing to USA

「true」金沢・横浜が終わってから,ずっと図面を描いている.1月からのEa Solaアメリカツアー.
かなりコンディションの違う劇場7ヶ所での公演なので,一つずつ細かな打ち合わせをしなければいけないのだけれど,もういまはクリスマス.その前,僕が金沢に出かける前は,感謝祭だったのだあの国は.
余裕のある暮らしは,出来た方がいいと思うけれど,休んでばっかしじゃん.しかもねぇ,決まったルールには厳しい.公演の一月前には,確定図面が必要,というのはまあもっともだけれど,感謝祭だ,クリスマス休暇だというのは,こっちの知ったこっちゃないのに,休みの前には図面が出ていないと困るというところ多し.
ちみんとこの国のルールが全世界共通だと,なぜ思う...僕は別に,感謝祭もクリスマスも,関係ないぞ!
ぎりぎりまで描けなかった僕が悪いんですけれど.
横浜が終わってから,めずらしく作品の評判が気になって,ネットで「true」を検索してしまう.公演後に集まったアンケートが,少なかったせいだろうか.
そういえば,昔は公演後の感想を,ネットで探すなんて出来なかったのだねぇ.「S/N」を公演していた頃にブログがあったら,果たしてそれは公演を続ける力になったんだろうか?
ヒトはよほどの事がない限り,作品を全否定するような意見を書かない,普通は...
それはたぶん,パフォーマンスを観に劇場に出かける,という行為自体で,大きな選択が行われているせいだろう.否定的な意見があったとしてもたいていは,「あまり心に響かなかった」,というようなコメント程度.観に来る時点で,みんな舞台作品に,何がしかの思い入れがあるのですよ.
そういうのを超えて,その人の存在の基礎みたいな所に触れる作品,というのは,自分がどういう状況にあれば作りえるのだろうと,めずらしくまじめに考えてしまう.普段,劇場に足を運ばないような人達までが観に来てくれる,というような状況は,作品次第では訪れるのだろうか?
そもそも,舞台を観に出かけるというのが,かなり特殊な状況という現状は,いつから始まったんだろう?昔のヒトは,少なくとも1年に1度か2度は,祭事の際に舞台作品を観ていたのじゃないだろうか.
そこで自分の感覚や存在を見つめ直す,という行為があるとすれば,「true」も良い線いってると思うのだけれどなぁ.

2008

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明けましておめでとうございます.
Eaさんのアメリカツアー出発まで,残り一週間を切るが,さすがに元旦・2日は仕事が出来る状況でもなく,家人手作りのお節を食べ,親戚と会い,娘と遊び,雑煮を食べ,酒を飲む.日本のお正月.
しかし,今日2日には,もうアメリカから仕事のメールが届く.クリスマスが終わると,もうあまり浮かれてないのだねぇ.なかなかやるなと思いつつ,でも明日までは絶対読んでやらない.ちょっと休憩.
ということで,思い立って年賀状用のイメージを作り,そのままずぼらしてメールで送信.ここにも貼っておきます.
皆さん,旧年は本当にお世話になりました.
今年もよろしくお願いします.

Dartmouth/Moore Theater

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1月7日に出発して,Eaさんのツアーでアメリカへ.東海岸のNYよりだいぶ北,Hanover周辺のDartmouth Collegeというところにいるのだが,とっても田舎.何でアメリカの大学は,何処もここも街から隔絶されたところにあるのだろう.それとも,このツアーが,そういう所ばかりを廻っているのか?
7日に飛んで日付変更線を越えて,日本を発った時とほぼ変わらぬ時刻にSan Franciscoに着くが,そこで乗り換えたBoston行きが遅れに遅れる.最初は計器の故障とかで,いったん滑走路まで出たもののもとの駐機場に戻り,スイッチのユニットを交換,それで3時間ぐらい遅れたのだが,それでもなんだかおかしかったようで,機体を変えるためいったん乗客全員が移動.新しい機体が用意できて,ぞろぞろ隣のゲートに移動し,乗り込んだまでは良かったものの,そこでもまた待ちぼうけ.
いよいよ機内がざわついてきたら,何だか怒ったような機長(女性)のアナウンス.確実に聞き取れたわけではないけれど,既にかなりの時間が経過しているので,このまま飛ぶと乗務員の労働時間が超過になって,服務規程違反でえらい罰金を払わなければいけない可能性があるので,客室乗務員を入れ替えるとか何とか...当の乗務員は乗務員で,「私達ゃまだ何にも仕事してないし...」と,降りたくもなさそう.それでなんだか仲間割れというか乗務員同士で討論していて,それに乗客も加わって...でもみんな怒るというよりかは苦笑いしながら話していて,慣れているのかな?
そうこうするうちに,ようやく入れ替えも済んで,遂に6時間遅れで機体は空へ.
西から東へ飛ぶという事は,時間が進むという事で,Boston到着は現地時間午前3時!しかも,劇場のあるDartmouth Collegeは,空港からタクシーで3時間!!!この朝9時からは仕込み開始である.なんでしょね,Eaさんが悪いわけではないけれど,アメリカがあわないのかな...僕に.それとも他の誰かに.
それでも,一番心配だった空港タクシーのドライバーさんは,午前3時でもバッゲージクレーム出口で僕たちを待っていてくれた.22時半から,空港で待機していてくれたとか.ありがとう.
そして,予定時間を30分短縮して,朝5時半にはホテルに到着.幸いにも,劇場はホテルのすぐ横,歩いて3分.
シャワーを浴びて1時間半ほど仮眠して,ちゃんと朝ご飯を食べて,仕込み初日に挑んだのでした.
写真は,ホテル周辺.いやぁ,寒いの何の...

Cold weather

Cold_wave_1_2Cold_wave_2Warm_room_2
Dartmouth/Moore Theaterでの仕込みと公演は,眠気との戦いながらも無事終了.2日仕込みの1日(1回)公演.何だかやっとセットして,すぐにバラシ.まあ,この規模の大学で,2回公演は集客が大変なんだろう.バルコニーをあわせて600席程度の客席は,ほぼ埋まっていた事だし.
その後2日間のオフ.居心地のいいホテルに籠もって,これからの公演地の最終図面を描いてメールで打ち合わせ.
この昨日と一昨日のオフは,良く晴れたわりと穏やかな天候だったのに,シアトルへの移動日だった今日は一転して大吹雪.昨日の夜中には,寒波到来のニュースと共に,乗るはずだったフライトがキャンセルに.そして,朝起きたらもう窓の外は真っ白.
おかげで,今日一日は飛行機は飛ばないという事で,とりあえずBostonの空港近くのホテルに移動.明日朝5時半のフライトに間に合うために,早朝3時半ロビー集合.何だかつくづく仕込み初日が大変な感じ.それも実際に,明日になってみないと,シアトルまでたどり着けるのやらどうやら...でも,少し余裕の2日間仕込みだし,詳細な図面も送ってあるので,なんとかなるでしょう.それよりも,いま手持ちで動いているLED機材が,無事に乗り換えの混乱などをくぐり抜けてシアトルにたどり着けるのやらどうやら.....
さあ,もう寝よう.