卵が立ってるらしいです.
mixi内ブログで公開されてますが,Refined Colors関係者が,このところ毎晩立ててるそうな.
コンタクト・インプロビゼーションを始めたヒトを日本に喚ぶとかで,某Monochrome Circus代表と卵を立てていたアーティストがミーティングする機会があって,その時に立て方の秘伝が伝授された.
端で聞いていても,理論通りやれば,生卵が立ちそうな気がしたのだが,僕は試さなかった.自宅に卵がなかった,というのは言い訳でしょう.
しかぁ〜し,MC代表と「京都の暑い夏」代表は,夜な夜な立ててるらしいです.立て方を聞いた時に,二人が目をキラキラさせて,「うーんそれは,本当に,コンタクトの神髄!」てな事を言ってたんですが,熱中具合からして,本当にそうなのかも...
ちなみに貼っときますが,これはその某二人と僕が去年春に作った作品.踊ってるのは,某「暑い夏」代表.
全長30分弱.音はM鍋氏,LED12台とダンサーと僕だけで公演が成立します.8月末には,別府で公演予定.一番気楽に何処にでも伺えます.
Saxophone
7月16日に,京都のアルティホールで公演された,清水靖晃&サキソフォネッツを誘われて観に行く.ちょうど,祇園祭宵山の夜だったけれど,これがまたまあ,とっても気持ち良うございました.
サックスだけのグループ演奏というのは,遥か昔にダムで「サスペンス&ロマンス」という展覧会をやった時に,ハリー・切手君という方に手伝ってもらって,展覧会内ライヴを行った事があるのだけれど,何かそれ以来久々に聞きました.
いやあ,「呼吸」と直接繋がっているからでしょうか,とっても肉体と直接関係しつつ,あの楽器のメカニカルな外観といい,カチャカチャと音階を奏でるキー(何というのか教わったけど,忘れました)を押さえる音といい,機械的な部分が見えつつもとても人間的でした.エロテックなサイボーグという感じ.ロボットは,いくら外観を人間に近づけても,最後はメカニックですが,サックス奏者は外観がメカメカしくても,中身はとても人間っぽい.
面白かったのは,ライヴの中で5音階で作られた楽曲と,バッハ・オリジナルな楽曲が混在していたのだけれど,どう聞いても日本的(エチオピア的でもあるらしい)な5音階よりも,バッハの曲のほうが僕にはナラティヴで美しく感じられた事..,日本の文化が結構好きになってる気がしてたのに,音は別かな?
その後,あつかましくも打ち上げにもお邪魔して,いろいろな方とも楽しく話せて,良い夜でした.
Baba San
シンガポールにいる間に,友人が急逝してしまった.
大学の後輩で,バイト仲間だった.
たぶん僕は,最初に彼に会った時を覚えていて,それは大阪近郊で遊園地や公園の遊具なんかを作っている会社のバイトで,バレーボール部の別の後輩に連れられて,彼は颯爽とやって来たのだった.
バイトに来るのに,颯爽ともないもんだが,コート何か長衣を着ていてその裾を翻し,一癖ありそうな眼光の鋭さが彼の長身と相まって,3年ほども後輩ながらちょっと気圧されそうに感じて,その第一印象が忘れ難いのだと思う.
その後,その一癖ありそうな面持ちには決して微塵の悪意も無く,少々性格は屈折していつつも,おおらかな彼の人柄も分かってきた.
そしてなぜだか彼は,僕の渡り歩いた数々のバイトに,いつも付き合ってくれていろいろ助けてくれたのでした.
夏になると,今はもう無くなってしまった比叡山山頂のお化け屋敷で,夏休み中「オバケ」をやり,春と秋は宮川町の歌舞連場で,舞台袖や綱場に付いて「黒子」になった.その間に,古典的な舞台の裏方の仕事をちょっと噛って,フリーの大道具さんみたいな事もずいぶんやった.
その頃は,まだバイトの手配で小銭を稼ぐような時世じゃなくて,舞台大道具の会社との付き合いから,義理を感じて僕は学生バイトの人足頭みたいな事をしていて,それが,大学を卒業してあまり僕が現役学生と付き合いがなくなってからは,その仕事もばばさんが引き継いでくれた.
その後,たまたま借りたアトリエ(もと剣道場)の大家さんが,木屋町の端っこのバーのオーナーで,ひょんな事からその店を任される事になった.ダムのメンバー数人を含めた芸大生ばかりで,バーのイロハも知らずにやり始めたその店は,サントリーのホワイトと角瓶が並び,店の真ん中にでんとジュークボックスがある,とても京都らしい古いバーで,中を知らない一見さんの客は,とても怖くて入り口の戸を開けられないような所で,ものすごく古い話だけど「赤頭巾ちゃん気をつけて」シリーズの「葦舟」みたいな場所だった.
店番をしながら酔っぱらい,関係者といってはただ酒を呑み,コンパが有ると夜を明かし,帰るのが邪魔臭くなると転がり込み,毎日のようにその木屋町御池近くの店に屯っていた.たぶんまだそのバーはあって,今も学生上がりと関係者が共同経営していると思う.
ダムが頻繁にツアーに出るようになり,とてもバーの店番まで手が回らなくなった時に,跡を引き継いでくれたのも,ばばさんだった.
おそらく日本で初めてだっただろう,定期的なドラァッヴ・パーティにも,彼は最初から参加して踊りまくり,長身の女装でガハハと笑い,およそ面白そうな気配のある所には,何処にでもまめに顔を出していた.
まだハローウィンにそれほど馴染みがない時に,グリーナウェイの映画に出てくるシャム双生児の衣装をしつらえて,木屋町通をばばさんと僕と二人三脚で闊歩した.
彼は,僕なんか及びもつかないような,秀逸なデザインセンスを持っていて,大学を出た後はさぞ派手に活躍するかと思いきや,ずいぶん地味な職場を選び,僕は内心そのことにちょっと戸惑ったりしていたのだが,彼はそんなことは何処吹く風の涼しい顔で,毎日を楽しんでいるみたいだった.
まるで村上春樹の料理やマラソンの記述みたいに,毎日きっちりと仕事のノルマをこなし,日に平均一本以上の映画を観て,興味の赴くままに様々な本を読み,お気に入りのバーやカフェで談笑し,クラブで音楽に浸り,自転車を愛した.
mixiに日記を書くようになってからは,ほぼ毎日更新でその日に見た映画評をものして,僕がたまに映画館に行く際の指針になってくれた.
まるで,享楽的な仙人みたいだった.知識をため込む事や,偉そうにひけらかす事には,何の欲望も感じていなかったんだと思う.ただただ純粋に自分が楽しみ,人を楽しませ...
ギスギスした現実も十分に知りながら,それでもユーモアを手に,それに立ち向かえるヒトでした.
45年間,最後まで前向きに楽しめたでしょうか.
僕は,一度しか見舞いに行けなかったけど,その時「ベニスに死す」を音読していた,ばばさんの声は忘れません.
余談:
しかし,一昨年の6月にシンガポールで公演中には,父親が逝った.今年は,劇場こそ違え,ばばさんが...
まわりに,その人を共通に知る者がいないと,死の報告は難しい.
僕が,それを聞く立場だと,やはり困ってしまうだろう.雨が降るように,ヒトは死ぬ.死は日常でも,知人の死は特別だ.
true@シンガポール公演は,好評(おそらく)のうちに終了.
写真は,テスト映像の映る舞台.こういうシーンは,今のところありません.
Fireworks on the Lake Biwa
久々に料理をする.
琵琶湖の,花火大会に行く.
花火にあわせて(たぶん),滋賀会館でコンタクト・インプロのWSが開催されていて,そのオープニングパーティがあった.地上の混雑から隔絶された特等席で,美味しい料理とビールを飲みながら花火をみる.
パーティへの参加に際して,一品持ち寄ると参加費の割引ありとの事で,とりあえず参加人数分4品を作って持ち込む.(そのうち一人は娘,4歳半だが,いちおうまあ頭数に入れて作る.でも,彼女の参加費は要らなかったけどね.)
パブリカ(赤・黄)のオリーブオイルのマリネ,焼きナスのマリネ,豚肉とゴーヤの梅味噌炒め,グレープフルーツとするめのベトナム風ニョクマム風味サラダ.
まあ,名前は長いが,簡単に作れるモノばかし.
久々に作ってみると,かなり料理は楽しかった.でも,結構なブランクがあるので(ここ数年,ほぼ妻に作ってもらってばかり...),ずいぶん味にシャープさが無くなってしまった感じ.無難にまとめ過ぎたか???
しかし,他のお料理は素晴らしく,しかも,琵琶湖の花火は大迫力.思わず歓声が上がる怒濤の連発.
興奮して,写真撮るの忘れてました.
Summer vacation
もう8月も終わりだが,私は何をしていたのか.
5日には,恒例の紅州音頭フェスティバル@岡崎グラウンド.簡単に言えば,大盆踊り大会.夕方に,グラウンドの近くを通れば,連なった観光バスの車内から,続々浴衣に身を包んだおばちゃんたちが,団扇を片手に降りてくる.
今年は,夕食が遅くなって,グランドに着いてわりとすぐに終わりの時間になっちゃったけど,娘はちゃっかり今年もみたらし団子を頬張って,満足した模様.
8日は,琵琶湖の花火大会に.これは,前にも書いた.
10日は,これまた琵琶湖の白髭浜に遊びに行く.水遊びと浜の松影でのバーベキュー.妻のコーディネートで,かなり早朝の出発だったが,そのおかげでいい場所を陣取って,ゆっくりした休日.この日に合わせて仕込まれていた塩豚や豆のスープや,その他にもいろいろ美味しくて,久々の夏休みらしい日でした.
14日.娘,生まれて初めての映画.まあこのタイミングなら当然の,「崖の上のポニョ」.
二条城近くの映画館は,毎月14日は1000円で観れる.夏休みといえどもそれは同じで,お盆まっただ中なのに,見上げたまっとうな姿勢で値段変わらず.しかも,ネットで時間/座席指定ができる.おまけに,子供用に座席に置くクッションまで無料貸し出し.一番大きなスクリーンで,何とか終わりまでポニョを観る.
途中,娘は何度かまわりをきょろきょろして,集中力は途切れたけれど,最後まで見た映画はそれなりに面白かったようで,ウチに帰っても「ポニョポニョ」言ってました.
15日.保育園の夏休みも,終わり近し.
西京極のプールに行く.さすがに人は多かったけれど,芋を洗うような状況ではなく,それなりに楽しく,本格的な水泳にチャレンジ.娘は「泳いだ」といっているが,まあ泳いだようなもがいたような...でも楽しかったようなので,それでいいや.
ちなみに,僕等がいたのは小さい方のプールなのだが,西京極は本格的な体育施設なので,メインプールは高飛び込みやシンクロのできる深いプールと,50mのモノがある.そこで,一番高い飛び込み台から何度も飛び込み練習している姿を,家族3人でしばらく観賞したりしてました.
21日は,僕の誕生日.娘が,妻の料理を手伝うようになりました.そんなに早く,いろいろできるようにならなくてもいいと思うのだが...
料理は,大変美味しゅうございました.
と,楽しい事もいろいろありつつ,それなりに仕事もしてました.
8月のほぼ大半を費やしたのが,先月シンガポールで撮ったtrue公演の編集.
YCAMで撮って編集してもらった映像があるのだが,去年末の金沢と横浜でずいぶん変わった後半を,ちゃんとDVD化して広報に使いたかったので,カメラ3台を入れてビデオ収録用にパフォーマンス.
それをまあ,何とか編集しました.
70分全編と,15分に編集したダイジェストを作ったんですが,それをさらに10分にしたモノをYouTubeにアップしました.
そうこうしているうちに,何だかとても涼しくなりました.
Yokohama-Beppu-Yamaguchi
めずらしく日本の旅が続く.
まず,8月24日から横浜へ.
9月12日オープニングの横浜トリエンナーレ,そこに出品される中谷芙二子さんの霧の彫刻を,ちょっとだけ照明でお手伝いする事になったので,その設置.
http://yokohamatriennale.jp/2008/ja/artist/nakaya/
中谷さんが展示される会場の三渓園は,横浜の根岸駅からタクシーで15分くらいと,少々不便ながらも見ごたえ十分の庭.その一角の小さな滝と,それに続く山肌から,一定の条件で霧が湧きだしてくる.風に動かされて形を変えるその姿は変幻自在で,湿度の高い日にはなかなか消えずに,あっという間にまわりが真っ白になる.
そこに十数灯のLED照明を設置して,微弱ながらお手伝いをするのだが,いやもう霧は強力.霧が吹き出てくるのを真っ直ぐ見るような方向だと,少々の明かりなどすぐ真っ白にかき消される.かろうじて,谷間に霧が溜まっていくのを横から見ていると,光が動いているのが認識できる.
それにしても,ちょうどどうした具合か,現地に入った日から3日間雨が続き,ドロドロべちょべちょで雨と格闘しながらの設置となる.まあ涼しくてよかったのだけれど,それでも合羽を着ると汗でべちょべちょ,脱いだら雨でべちょべちょ.事前に,雨の山肌での作業との情報があったので,防水してあるトレッキングシューズを履いて行ったが,それでも一日の終わりには靴も服もドロドロ.
しかし,これが結構楽しい.
普段こんな野外の設置なんてほぼないし,昼間(結構鬱蒼としていて暗いが)の照明というのも,ほぼない.そういう,めずらしい条件での試行錯誤は,やはり面白い.
結果,雨や時間との戦い,という感は否めないが,いちおうの設置を27日に終了.
28日は,羽田から大分空港へ飛ぶ.
別府で開催されている,OITA’n DANCE ORGANIZATION主催のワークショップ「ふらっとDance」シリーズで,Monochrome Circus代表が「別府商店街ダンス化計画」というのをやり,その最終日のショーイングに去年作ったlostの公演をカップリング.5日間のWSで作った3つの作品を観てもらった後に,その講師が作ったサンプルをくっつける感じかな.
http://oitandance.blog29.fc2.com/blog-entry-77.html
ショーイングは30日で,28日に別府に着いたら,まずはひとっぷろ浴びて,身体をほぐし,打ち合わせ.
29日に,機材をセットアップして,いちおうのリハ.Monochrome Circusの2人は,WS作品を人様に見せられるレベルに持って行くので大変だが,私は非常にのんきなポジション.朝と夕に,毎回違った外湯を回り,リフレッシュ&リラックス.少々図面仕事などもやりつつも,美味しい食事とお湯で,のほほんとした3日間.
WSのショーイングは,ダンス未経験者を含んだメンバーで,たった5日で作ったとは思えないようなできで,オープニングからlost公演までの組み立てもなかなか良くて,端で見ていても楽しかったです.もちろん,lostに関しては,責任持って取り組んだけど,もうできている作品なので,他のパートに比べたら楽ちん.それに,僕が踊るのでもないしね.キューは,コンピューターが覚えている.
それにしても,別府,興味深いです.
あまりにもいまどきの風俗店が乱立し過ぎて,温泉街の情緒みたいなものが消えてしまっている所も多いが,それでもそこここの路地には怪しげな世界がまだ息づいていて,清濁ないまぜになった空気が残っている.
まあしかし,有名な看板温泉である「竹瓦温泉」の真裏が,いきなりキャッツアイとモーニング娘なのには驚きました.ちょっと情緒無さ過ぎ.
ちなみに,その後の写真は,会場だった商店街の中の発信基地Platform 1とショーイング風景と路地の情緒.
そして31日.
前日,YCAMからショーイングを観に駆けつけてくれたR知君の車で,山口に移動.
でもその前に,タンポポハウスで有名な藤森照信さん設計の温泉施設があると聞いて,ひとっぷろ浴びに向かう.その名も,「ラムネ温泉」!
別府から山道走って,1時間半程度.詳しくは,HPを見て下さい.
http://www.lamune-onsen.co.jp/
建物の外観は,ジブリ系のおかしなテーマパークみたいだけど,細部を見ると焼き杉と漆喰でそれなりの風情があって,同じく漆喰のお風呂と浴場へ入る躙り口みたいな小さな入り口はとても気持ちいい.それに,ラムネ温泉の名の由来の,肌にまとわりつく炭酸泉の湧き出してくる,蕎麦の花に囲まれた露天風呂も素敵でした.
Yamaguchi-Kyoto-Singapore
8月31日
山口のYCAMで一泊.大友良英展を堪能.
全館,大友さん.ホワイエがターンテーブルで埋まっていて,池田亮司展より侵食度が激しい.図書館にも作品があるし,本当に全館が大友展.
その中では,スタジオAが,大友展というより高嶺格展という趣.もちろん大友さんの音なんだろうが,ビジュアル(+光の動き)が,僕としては非常に強く感じられたので,高嶺の巨大インスタレーションに大友さんの音がカップリングされたような印象.
40分のループで回っているとの事だけど,決して長くもなく,十分楽しめる.途中からでも入れるが,できれば最初に戻るまで待ってみた方がいいが,そうすると場合によっては,かなり待たなければいけないのが,欠点といえば欠点.いっその事,映画館みたいにタイムテーブルを先に表示しておいて,最初に館に入る時に,ちゃんと観たい人は,他の展示と合わせてうまくスケジュールリングできるように,情報を与えた方が親切かも.
しかしこれが無料で,会期中はいつでも見れるなんて,山口の人はなんて幸せなんでしょう.
で,9月.
1日・2日と京都で,2日夕方には家族で甘味処に行ってかき氷を食べる.もう夏も終わりという感じ.
一緒にかき氷を食べるのを,ここしばらく娘は,ずっと楽しみにしていたらしい.
3日,そして再度シンガポールへ.
横浜と同じく,中谷芙二子さんの霧の彫刻に照明を付けるお手伝い.中谷さん,シンガポールビエンナーレと,横浜トリエンナーレに同時出品です.なんてパワフル.
まだ,機材が届いていないので,設営は今日の午後からになるけれど,どういう作品になるのか楽しみです.
Singapore biennale
えー,シンガポールビエンナーレ出品の,中谷さんの霧の彫刻に,照明を付けに来ている訳ですが,現在シンガポールは,ほぼF1に占拠されておりまする.
今日になって初めて,ビエンナーレの垂れ幕というか看板というかが,街中にお目見えした訳ですが,もう僕が到着した5日前頃から,既に街はF1色が濃厚でした.
ホテルから展示の現場に向かう途中に,レースコースになる所があるのですが,もうえらい事になってます.問題は,F1が夜に行われるという1点に絞られると思うのですが,とにかく全コース道路を明るくしないといけないわけです.そう,シンガポール初のF1は,モナコみたいに公道で,しかも夜に行われようとしている訳です.まあ,無駄っちゅゃあ,すんごい無駄.
推測だけど,たぶん昼間に全交通を遮断して,つまり街の機能をストップしてレースをするには街が活発に生きていすぎて,それは無理だけど夜になったら(何時から開催かは知らないけれど)街の交通を全部遮断してレースコースにできるという算段らしい.確かに,小国であるシンガポールならではのアイディアではある.
しっかしまあ,その為の準備に費やされる予算と労力の,馬鹿らしいまでに膨大な事...たぶん,イベント全体の収支としては,十分まかなえているのだと思うが,しかしこれが必要か?
写真は,その為に準備された公道の様子.
観客をプロテクトする為に,まずコンクリートのブロックが置かれ,それにフェンスが付き,レーサー側のオーダーとして,「コースを真昼並に明るく」する為に道路の上方にトラスが設置されて,トラス上各数メーターおきに水銀灯が設置.
そのトラスを支える柱と照明用の電源ボックスがペアになって,コースのサイドに,延々と連なっている.
F1の周回コースが標準で何キロなのか,詳しくないのでよく知らないが,聞いた噂だと5キロとか.そうなると,仮に10mおきに支柱が建っているとして,5キロで500本!10m間のトラスに2mおきに5個水銀灯を吊ったとして,2500灯!全てに電源をとり,何ヶ所かには発電機を置き...
これが,本番としては1日,テスト・ランを仮に2日やったとしても,計3日間のイベントの為のものなんですな.いやもう,よくも悪くも,美術展より凄い.エコだの何だの,ちゃんちゃらおかしいという感じ.終わったらこれらの機材,どうするんでしょう?
ビエンナーレの展示は,遅々として進まないけれど,着実に少しずつは前進している感じ.
照明は,既に設置して仮プログラムも済み,後は実際のシークエンスに合わせるだけなのだけれど,肝心の霧が,機材の都合でなかなか出ない.霧が実際に出ないと,現実的なシークエンスを組めないので,照明の調整にも待ったがかかる.
とりあえず,そんな状態なんですが,まあ明日夜には霧が出て照明もついている予定.
とりあえず,ちょっとは出ている霧と,それに絡む照明.
乞うご期待.